JUNSKY blog 2015

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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-22

2006-12-03 20:48:18 | 旅行記
   (写真はきらびやかなMozarteum内観)

「Mozarteum Koncerthaus」モーツァルテウム・コンサートホールでの
Mozart Matinee Koncert のつづき・・・

 (そのすぐ左に会場の入り口があったが、そこも同様の古びたたたずまい。
ホワイエも何と言うことはない、日本の古い公会堂のホワイエという雰囲気。)
ここまで、前回の再録。

 しかし、開場時間となり、中に入ると外側とは全く異なるきらびやかな造り。ついさっき改装したばかりという感じです。

 演奏は、ザルツブルグ・モーツァルテウム・オーケストラというから、座付きオケ(冠オケともいう)というところ。
本場中の本場の演奏と言う訳だ。

指揮者はエストニア(旧ソ連の一部)出身の女性指揮者 Anu Tali。

1曲目はモーツァルトの「セレナーデ」
各2本のホルンと小管弦楽(バンダと言う)が舞台上手(客席からみて右側)・下手、そして客席2階前方の上手・下手の4箇所に分かれて掛け合い(エコー)を行なうと言う珍しいそして美しい室内楽曲。 当時のホルンはキー(バルブ)のないナチュラルホルンであるが、その自然倍音だけで出る音を駆使したホルンの腕の見せ所満杯の曲である。 ホルンが次々とバンダを渡って掛け合いをするので、エコー効果抜群であった。後で公演パンフを読んで、これが愛称「エコー・セレナーデ」というのを知り「なるほど」と思った次第。 もちろん初聴きであったが、解り易い美しい曲でした。

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ザルツブルグにモーツァルトを訪ねて-22
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フォルカ・レニッケ氏を迎えて「第九」練習

2006-12-03 00:43:36 | 音楽レビュー
   (ズーム画像でピンボケですが指揮者のレニッケさんです)

今日12月2日夕刻から「嘉穂劇場」第九の最終盤の集中練習が行なわれた。

これには、今期初めて指揮者のフォルカ・レニッケ氏が指導に参加。
かつて無く多くの参加があった。

まず、いつもの練習指揮者による男声の練習が午後5時から6時まで。
そして、女性の練習が6時から7時まで。

レニッケ氏は7時15分を少し遅れて到着。
早速、指揮を開始。
冒頭から、指摘事項多発!

特に、詩のリズム感を感じるように、メロディなしで、レニッケ氏の発音に続いてくり返す、いわゆる「口写し」練習を何度もやる。
また、詩の意味を伝えようと苦心されていた。
なお、レニッケ氏の夫人は日本人であり、一応説明は日本語だが、ニュアンスが伝わらない場合は英語やドイツ語が混じった。



9時過ぎまで、2時間近くに亘る熱意のこもった指導であったが、
特徴的であったのは、
「あなたがたには、No9をやりたいという情熱が感じられない」
「一人ひとりが責任を持って、やってください」
「歌えない人(高い声が出ない人も)は、無理して歌わず、口パクでやってください。」
「歌詞の意味を感じてください。」
「歌詞のリズムを感じるようにメロディ無しで読んでください」
「音取りは自分でやってください」
という厳しい話であった。

そして、最後に言われた
「私は音取りに来ているのではありません。音楽をしに来ているのです!」
「ベートーヴェンの音楽と彼がこれにこめた気持ちを表現するのです」
という厳しい言葉が印象的であった。

これまで、ゆっくり音を確かめながら、参加者の音と心をまとめるという作業がおろそかになっていたのではないかと感じる。
歌える人に合わせて流れてきたのではないか? と思った。

嘉穂劇場「第九」・7回目
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