憲法記念日を翌日に控えた5月2日、午後10時半から1時間に拡大して
「そのとき歴史が動いた 憲法9条 平和への闘争」
がNHK総合TVで放送された。
これが、「安倍訪米&中東諸国訪問記者会見」のすぐ後に行なわれたので、不気味さを感じると言う意見もある。(※1【お玉おばさんでもわかる政治のお話】)
私は、こう見た。
安倍首相が経済代表団を率いて中東諸国を訪問したことは、利権がらみのものであるにしても、アメリカ一辺倒のこれまでの政権と比べれば一歩前進でしょう。
安倍訪米&中東諸国訪問記者会見の内容は中身の薄いもので、改憲の意志だけが突出したものでした。
一方、そのすぐ後に放送された1時間枠に拡大した
「そのとき歴史が動いた 憲法9条 平和への闘争」
と題した番組は、副題の「平和への闘争」にも現れているように、岸信介と安倍首相の意図を覆すようにも取れる重厚なものでした。(見方にもよりますが)
「そのとき」を記者会見の後にずらし、1時間枠でやった意義は大きいと思います。
改憲の意図がアメリカ仕込みであることが解るような構成でしたから。
この順序が逆だったら、イメージは随分違ったものになっていたでしょう。
もっとも、これらに先行する
今年2月10日の「焼け跡から生まれた憲法草案」(教育TV)
また先日4月29日の「日本国憲法 誕生」(総合TV)で、
日本国憲法が決して占領軍の押し付けではないことを詳しく論証していたことと比べれば、若干の『軌道修正の試み』は読み取れます。コメンテイターの人選も・・・
それでも、NHK職員の日本国憲法に対する真摯な立ち向かい方は評価できると、私は思います。
『憲法9条 平和への闘争』という表題をつけること一つをとっても、政治テロを含む現在の政治的情勢を考えるとき「勇気のある行動」だったと思います。
何よりも、日本国民は『平和ボケ』していたのでは無く、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争等など、アメリカによるアジア・中東侵略戦争に一歩一歩深入りさせられながらも、憲法9条の力で、軍事的な戦闘を行なえず、また行なわず、自衛隊の行為によって再び人を殺したり殺されたりしていない(政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのない;憲法前文)という世界に誇れる大きな成果を得てきました。
また、そのために(国民の不断の努力によって;憲法12条)闘って来たことを伝える番組だったと思います。
「イラク特措法」においても「武力による威嚇叉は武力の行使は」禁止されていると言いますから、憲法9条は、「効果が無い」とか「お蔵入り」とか「棚上げ」とかでは無くて、今まさに自衛隊による人命の喪失(=人殺し)を回避できているという重要な役割を現在進行形で果たしているのです。
日本国憲法が、雲の上のものではなく、国民の生活と安全に密着したものであることを示そうとした内容を私は高く評価します。
先に取上げた、5月3日の憲法施行60周年記念でのジェームス三木氏の講演会(ここをクリック)で、話された以下のくだりは重要です。
【明治憲法の寿命は56年(1889~1945)だったが、この間に「日清戦争」「日露戦争」「第一次世界大戦」「太平洋戦争・第2次世界大戦」など、数々の戦争を行なってきた。
これと比べて、日本国憲法制定以来60年過ぎても戦争に参加せず、殺しも殺されもしなかったのは、日本国憲法・特に9条の成果である。】(聞き覚えにつき、文責筆者)
JUNSKY 2007May04
*******************************************
【今日も御覧頂きありがとうございます。
「憲法を暮らしにいかそう」と思われる方はクリックを!】
*******************************************
「そのとき歴史が動いた 憲法9条 平和への闘争」は、ここをクリック
※1【お玉おばさんでもわかる政治のお話】のブログ:ここをクリック
「そのとき歴史が動いた 憲法9条 平和への闘争」
がNHK総合TVで放送された。
これが、「安倍訪米&中東諸国訪問記者会見」のすぐ後に行なわれたので、不気味さを感じると言う意見もある。(※1【お玉おばさんでもわかる政治のお話】)
私は、こう見た。
安倍首相が経済代表団を率いて中東諸国を訪問したことは、利権がらみのものであるにしても、アメリカ一辺倒のこれまでの政権と比べれば一歩前進でしょう。
安倍訪米&中東諸国訪問記者会見の内容は中身の薄いもので、改憲の意志だけが突出したものでした。
一方、そのすぐ後に放送された1時間枠に拡大した
「そのとき歴史が動いた 憲法9条 平和への闘争」
と題した番組は、副題の「平和への闘争」にも現れているように、岸信介と安倍首相の意図を覆すようにも取れる重厚なものでした。(見方にもよりますが)
「そのとき」を記者会見の後にずらし、1時間枠でやった意義は大きいと思います。
改憲の意図がアメリカ仕込みであることが解るような構成でしたから。
この順序が逆だったら、イメージは随分違ったものになっていたでしょう。
もっとも、これらに先行する
今年2月10日の「焼け跡から生まれた憲法草案」(教育TV)
また先日4月29日の「日本国憲法 誕生」(総合TV)で、
日本国憲法が決して占領軍の押し付けではないことを詳しく論証していたことと比べれば、若干の『軌道修正の試み』は読み取れます。コメンテイターの人選も・・・
それでも、NHK職員の日本国憲法に対する真摯な立ち向かい方は評価できると、私は思います。
『憲法9条 平和への闘争』という表題をつけること一つをとっても、政治テロを含む現在の政治的情勢を考えるとき「勇気のある行動」だったと思います。
何よりも、日本国民は『平和ボケ』していたのでは無く、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争等など、アメリカによるアジア・中東侵略戦争に一歩一歩深入りさせられながらも、憲法9条の力で、軍事的な戦闘を行なえず、また行なわず、自衛隊の行為によって再び人を殺したり殺されたりしていない(政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのない;憲法前文)という世界に誇れる大きな成果を得てきました。
また、そのために(国民の不断の努力によって;憲法12条)闘って来たことを伝える番組だったと思います。
「イラク特措法」においても「武力による威嚇叉は武力の行使は」禁止されていると言いますから、憲法9条は、「効果が無い」とか「お蔵入り」とか「棚上げ」とかでは無くて、今まさに自衛隊による人命の喪失(=人殺し)を回避できているという重要な役割を現在進行形で果たしているのです。
日本国憲法が、雲の上のものではなく、国民の生活と安全に密着したものであることを示そうとした内容を私は高く評価します。
先に取上げた、5月3日の憲法施行60周年記念でのジェームス三木氏の講演会(ここをクリック)で、話された以下のくだりは重要です。
【明治憲法の寿命は56年(1889~1945)だったが、この間に「日清戦争」「日露戦争」「第一次世界大戦」「太平洋戦争・第2次世界大戦」など、数々の戦争を行なってきた。
これと比べて、日本国憲法制定以来60年過ぎても戦争に参加せず、殺しも殺されもしなかったのは、日本国憲法・特に9条の成果である。】(聞き覚えにつき、文責筆者)
JUNSKY 2007May04
*******************************************
【今日も御覧頂きありがとうございます。
「憲法を暮らしにいかそう」と思われる方はクリックを!】
*******************************************
「そのとき歴史が動いた 憲法9条 平和への闘争」は、ここをクリック
※1【お玉おばさんでもわかる政治のお話】のブログ:ここをクリック