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大臣の「大根」ぶりに、国民から「引っ込め」

2007-08-24 19:52:18 | 政治
今日の【天声人語】は、面白かった。

 芝居の客が減ってきた時、日本では『忠臣蔵』を西洋では『ハムレット』を演れば、まずは間違いないという切り出しから、人気低迷を“得意の”外交で乗り切ろうとする安倍内閣の話に繋いでいる。
 もっとも、内外の評価とも、今回の外交は『大失敗』という結果だったようだ。

 ひと言、解説をしたいところだが、そこをこらえて、読んでいただくのが良いだろう。

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朝日新聞 【天声人語】
  2007年8月24日付け

 芝居の入りが思わしくないとき、客足を取り戻す切り札と頼む演目は、日本なら「忠臣蔵」、西洋なら「ハムレット」だと聞く。「忠臣蔵は芝居の気付け」とも言い習わされる。どちらも、名場面と名せりふで、観衆を飽きさせることがない。

 不人気な内閣は、「気付け」を改造に頼むしかないのだろう。7月の参院選では、主役の安倍首相はじめ、脇役大臣の「大根」ぶりに、国民から「引っ込め」の声が飛んだ。
だが、大敗もものかは、早ばやと続投を決め、週明けには新たな組閣に踏み切る。

 珍場面と迷せりふの安倍一座に憤った国民の目は、なお厳しい。宿敵、民主党の小沢代表は「政府は脳死状態」とばっさり。連立を組む公明党の太田代表からも「安倍政権がだらしないのは皆さんの言うとおり」とやられた。

 自民党内からも退陣論が噴いてやまない。 文字通り、四面に楚歌(そか)を聞きながらの改造である。「私の内閣」「私の国造り」などと、首相は天動説さながらの発言を続けてきた。なお続くなら、民意を読めない鈍感ぶりは極まることになろう。

 挙党一致であれば見栄えはいい。だが、意見の合わない先輩らを迎えたとき、うまく手綱をさばけるのか。国民注視の組閣劇で、「お友達」を集めてすむはずもない。

 ハムレット随一の名せりふは「生か死か、それが問題だ」だろう。外遊先で安倍さんは、「生」と「死」にいろいろな名前を当てはめて、悩んでいるに違いない。いずれにしても脇役陣のみが入れ替わり、なぜか主役は変わらぬ第2幕となる。

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以下は、自民党の参院選総括関連リンク

自民の委員会が参院選総括「国民の側に立っていない印象」(読売新聞) - goo ニュース

論功人事、復党も敗因 自民の参院選総括報告(共同通信) - goo ニュース

首相対応 厳しく批判 論功行賞人事、造反組復党 自民参院選総括(産経新聞) - goo ニュース

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以下、産経記事をコピペ (お暇ならどうぞ)

首相対応 厳しく批判 論功行賞人事、造反組復党
  自民参院選総括


          産経Webニュース 2007年8月24日(金)16:09

 自民党は24日午前の役員会と総務会で、参院選の敗因を検証した参院選総括委員会(委員長・谷津義男選対総局長)の報告書を了承した。報告書では、敗因を年金記録紛失問題、政治とカネの問題、閣僚不祥事の「逆風3点セット」への対応の不手際だったことを指摘。安倍晋三首相についても「不祥事の後手後手の対応と手ぬるい処分により、国民から指導力・統治能力に疑問を呈された」と厳しく指弾し、「国民の目線に沿った政権運営」を求めた。

 報告書では「参院選後も支持率は低迷を続け、党は存立の危機に立っている」と分析。内閣の「論功行賞人事」や郵政造反組の復党問題などへの世間の批判にも触れ、「首相が永田町の政治家の側に立っているようなイメージを持たれた」とした。

 また、「政策の優先順位が民意とずれていなかったか。『生活が第一』とした野党キャンペーンに主導権を奪われた」などと分析。党の再生に向けて、「地方や弱者が抱える痛みを解消するための将来展望を具体的に示す必要がある」と結論づけ、新たな支持層の獲得や、きめ細かく分かりやすい広報戦略の必要性を訴えた。

 総括委は参院選直後から、党所属の国会議員や地方組織、有識者らから意見聴取を重ねてきた。ただ、報告書に対し、党内からは「近視眼的に問題点を羅列しただけで、具体的な打開策には乏しい」(中堅)など懐疑的な声もあがっている。