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NHK(9/9) 「私はやってない」 冤罪は何故起きたか?

2007-09-15 16:46:52 | 事件・事故
秋田小1児童殺害事件-71
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9月9日の「九条の日」に
NHK教育TVが、ETV特集
「私はやってない」冤罪は何故起きたか?
(周防正行さんの映画「それでも、ボクはやってない」のタイトルをコピペしたようなタイトルですが、)
という冤罪の実態と、その背景に迫る取材、そして冤罪予防の手法としての「取調べの可視化」の取り組みを紹介しました。
番組ページは、ここをクリック

 藤里町の事件の初公判が、この週に予定されていただけに、タイムリーな企画であったと思う。

冤罪の実態の事例としては、
① 痴漢事件
② 婦女暴行事件
③ 志布志選挙違反(買収容疑)事件


の三つを具体的に取上げ、
警察による、まさに「ヒドイ取調べ状況」「否認すると警察官や検察官が大声で暴言を吐く」「否認は一切認めず、長時間の取調べで自白に追い込む」などなど幾つもの人権無視の手法を検証してゆきました。

その全てに共通するのは、
① 警察が「否認を一切認めないで、神経戦に持ち込み、“手馴れた手法” で “自白”に追い込む」
② 検察なら公平に話を聞いてくれるだろうと期待していたら、警察同様の大声での罵倒で、「絶対落としてやる!」と言い、警察の言い分のままに取調べを続ける。
③ 裁判官も、『自白』があることで、安易に有罪にすることへの心理的負担が低くなり有罪を宣告する。
(志布志選挙違反だけは稀有な例で全員無罪)
という流れである。

 これを見ていると、善良な市民がいつでもどこでも「犯人」として捕らえられる可能性があり、無実でも犯罪を認めさせられてしまう、という事が良く解る。
 それが、痴漢事件のような「罪を認めさせすればすぐにでも釈放される」犯罪から、志布志のような選挙違反事件、さらに畠山鈴香さんの事件のように、幼児を殺害した凶悪事件まで、ありとあらゆる犯罪の容疑者として“誰でも”逮捕される可能性があると言うことである。
 畠山鈴香被告が冤罪であるという、心証がより確かなものになった。

 番組では、冤罪防止の手立てとしての「裁判の可視化」についても、各国の積極的な導入例が紹介され、冤罪防止に役立っていることが証明されたが、日本の最高検察庁高官が導入に否定的見解を示し、冤罪発覚についても無反省な表情であった。
 
 番組では江川紹子、佐木隆三氏らが、冤罪発生の構造と、防止策について積極的な提起をしていた。
最後に司会の鹿島綾乃アナウンサーが、近々始まる「裁判員制度」にも触れ、正しい判断ができる国民の目を問うていた。

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秋田小1児童殺害事件-71

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