JUNSKY blog 2015

私の時事評論等です
文化関係の記事は、
【観劇レビュー&旅行記】(ブックマークのTOP)
で書いています

NHK 【追跡AtoZ】 で明らかにされた地検特捜部の異常な捜査手法

2010-09-11 23:11:01 | 司法・裁判
2010年9月11日(土)

 昨日判決のあった厚労省・村木厚子元局長に対する逮捕・起訴から無罪判決に至る異常な捜査の実態を、きょう放送されたNHKの検証報道番組  【追跡AtoZ】 が明らかにした。

 民主党の石井一参議院議員の要請を受けた上司に指示された村木課長(当時)が部下の上村(かみむら)係長に命じて、「郵便の割引を可能とする書類」を作成させ、村木課長から 『自称障害者団体「凛(りん)の会」元代表倉沢邦夫』 に直接 手渡したというものだ。

 民主党の石井議員にはゴルフプレー中という明確なアリバイがあり、最初の前提が崩れていたにも拘わらず、そのアリバイ証拠は無視して進めるという異常な捜査だ。

 村木厚子さんだけではなく、当時支持を広げつつあった民主党を陥れる謀略の可能性もあったように私は思ったものだ。

 「無罪」を示す数々の現物証拠は隠蔽し、有罪に導くための『供述調書』のみを証拠にするというものである。

 その上、その『供述調書』は検察側のストーリーで書かれたもので、長時間の心理戦で署名捺印を強要するという方法で偽造された。

 上村係長は最後まで村木課長の関与を否定していたが、上記のような手法で作成された数多くの同僚の『供述調書』により「嘘をついているのはあなただけだ。多数決のようなものですよ」と強要され、ついに署名捺印させられたという。

 世の中の冤罪はこのようにして作られることの典型である。

 番組では「志布志事件」などの事例も紹介され、その教訓から出された「取調べ10か条」が検察官たちに配布されていたこと、しかしそれが役に立っていなかったことも明らかにされた。

 NHKは、無罪が現実的な流れになる前から地道な調査取材を続けていたようだ。

 この努力は評価したい。

 (もちろん、有罪であったにしても『その線で』番組を構成したのではあろうが・・・)

 一方で、NHKも含めて「当時のマスコミ報道がどうであったか?」の検証は、この番組でも充分フォロー(あるいはレビュー)されておらず、弱かったように私は思う。

 記者会見で村木さんも
【Q:メディアへの思いは。
 村木:「検察からたくさん情報が流れる中で、それ以外に何を書いたのか、考えてもらえたらうれしい」】
  と、極めて婉曲に(本心は『怒り心頭に達する』のだろうが)述べていることも忘れてはならない。

NHK 【追跡AtoZ】公式サイト


 

 注目の判決が迫っている。厚生労働省の村木厚子元局長が、郵便の割引制度をめぐって嘘の証明書を作った罪に問われている裁判。今週金曜日、大阪地裁は判決を言い渡す。

この裁判は異例の経過を辿った。事件への関与を一貫して否定した村木元局長に対し、検察側は関係者の捜査段階での供述調書を根拠に有罪を主張。しかし裁判では、村木元局長の関与を認めていた関係者が次々と供述を翻した。検察側は、裁判所に対し、供述調書43通を証拠として採用するよう求めた。しかし裁判所はこのうち34通を「信用性がない」等として却下。判決は無罪の可能性が出てきた。

捜査を進めてきたのは、大阪地検特捜部だ。取材班は一連の捜査がどう行われたかに注目。裁判の一部始終を記録し、関係者への取材を重ねてきた。そこから見えてきたのは、驚くべき実態だった・・・。

        NHK 【追跡AtoZ】 2010年9月11日放送 




*******************************************
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ  (左のアイコンをクリックして
              もらえたら嬉しいです)
*******************************************


今日の運動
 *【アロマストレッチ】30分
 *【腹筋シェイプ】15分
 *【二の腕シェイプ】15分
 *ストレッチング20分
 *水中ウォーク 300m 10分
 *水泳 平泳ぎ 500m 20分
 *浴室で入浴して汗流し 30分
 トータル3時間半程度。