大規模な津波に街を飲み込まれた、東北・三陸の
【陸前高田市で6日、市内の津波到達地点に沿ってサクラの木を植え、浸水区域との境界線をつくるプロジェクト「桜ライン311」が始まった。サクラの木でつないだ境界線を残すことで、後世に津波被害の実態を伝えていく。】(河北新報 11/7)
という。
「グッド・アイデア」と言えると思います。
石碑もそれなりに「起こった事実」を伝えることができますが、
長年の内に、風化し、存在そのものを忘れ去られる傾向があります。
ある地方では、毎年慰霊祭を石碑の前で開催し、碑文に【墨】を入れ直す
ことで、伝承を世代・世代に伝えていっているという優れた経験も
あるとのこと。
しかし、今回の 『津波ラインに桜の植樹』 という発想は、
とても優れたもので、毎春に、桜を見るたびに、
この根元にまで津波が押し寄せた
という 記憶を新たにしながら伝承してゆくことができます。
長く掛かる事業になるとは思いますが、世代を受け継いで
続けていただきたい取り組みです。
何もできませんが、エールを送ります。
公式サイトは、 【さくらライン311】:ここをクリック
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津波の記憶 桜で後世へ 到達点つなぎ植樹 陸前高田
河北新報 - 2011年11月07日(月)
東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市で6日、市内の津波到達地点に沿ってサクラの木を植え、浸水区域との境界線をつくるプロジェクト「桜ライン311」が始まった。サクラの木でつないだ境界線を残すことで、後世に津波被害の実態を伝えていく。
プロジェクトは主に市内の20~40代の有志が企画。先月、実行委員会を立ち上げた。市内の津波到達地点の総延長約170キロに、10メートル間隔で約1万7000本を植えていく計画だ。
この日プロジェクト初の植樹が行われた。戸羽太市長の出身地という縁で、神奈川県松田町の関係者が樹齢約15年と約5年のカワヅザクラ20本を寄贈。県内外のボランティアら100人が参加し、同市高田町の浄土寺境内など計19カ所で、賛同者らの寄付分を合わせ35本を植えた。
カワヅザクラはソメイヨシノより早咲きで、15年の木は来春にも花を咲かせる。関係者は震災1周年となる来年3月の開花を期待している。今後は民有地に植樹することが多くなるため、実行委が地権者の同意を得た上で作業を進める。最終的にサクラの木も地権者に無償で譲る。
実行委はプロジェクト達成のため、苗木の提供や購入資金の協力を求めている。代表の橋詰琢見さん(34)は「何年もかかる壮大なプロジェクトだが、後世の人が津波による悲劇を繰り返さないためにも支援してほしい」と訴える。
連絡先は実行委事務局0192(47)3399。ホームページも開設している。
2011年11月07日月曜日
津波 田老地区で平均16メートル 東北大・今村教授が測定
河北新報 - 2011年11月07日(月)
東北大災害制御研究センター長の今村文彦教授(津波工学)は6日、津波で約200人の犠牲者を出した岩手県宮古市田老地区を訪れ、津波の高さを測定した。平均16メートルに上り、1896年の明治三陸大津波の最大15メートルを超えたことを明らかにした。
今村教授と大学院の研究生らは、レーザー距離計で、魚市場近くの製氷工場など3カ所の津波の高さを測定し、速報値で18~15メートルを計測した。地元住民が撮影した津波の映像などから田老港東側で最大24メートル、波がぶつかってはじけた高さ(スプラッシュ)は50メートル近くになる可能性を示唆した。
明治三陸大津波の高さを超えることになり、今村教授は「想像以上の規模だった。15、16メートルの水の塊が、一気に街に押し寄せたことが分かった」と話した。今後は数値を精査し、津波の映像などから詳しい検証結果を来年3月にまとめる。
今村教授は「津波防災の日」の5日に宮古市入りし、同日は市内で講演。400年前、仙台平野に伊達政宗が築いた防潮林が被害を受けたことに触れ、「防潮林、防潮堤でも、一つの対策だけでは限界がある」と多重防災の必要性を指摘した。
2011年11月07日月曜日
「悲しみを頑張る力に」 ダライ・ラマ14世、東北入り
河北新報 - 2011年11月05日(土)
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