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「大飯原発4号、想定超地震でも強度に余裕」 嘘八百!元の想定が超・過小すぎ!

2011-11-17 14:12:01 | 政治
2011年11月17日(木)

【関西電力は17日、定期検査で停止中の大飯原子力発電所4号機(福井県)について、「想定を超えた地震や津波が襲来しても設備の強度に余裕がある」とするストレステスト(耐性検査)の1次評価結果を、経済産業省原子力安全・保安院に提出する。】(読売新聞)
  と云う。

その読売新聞の見出しは、

【大飯原発4号、想定超地震でも強度に余裕】

  ときている。 見出しだけ見たら一安心する市民を欺く見出しの付け方!

 また Web版では、【毎日】も【読売】も【朝日】も「評価数値」を書いていない。

相当の圧力が電力会社や政府・“安全保安(不安)院”から掛かっているのか!

 今の所、唯一【秋田魁新報】だけが数値を上げている。

 それによると、

【関電は10月、大飯3号機について、想定する揺れの強さ(700ガル) の1・8倍
津波は想定の4倍の11・4メートルまでは核燃料が損傷せずに耐えられる
との1次評価結果を提出。】
  と書いている。

 地震について 【1.8倍安全】 というが、二重の意味で『不安全』である。

 第1に、大規模な地震による衝撃荷重に対しては、

【1.8倍】の倍率は小さすぎる。

普通の機械設計においてさえ、衝撃的負荷がかかるものは、

常識的に通常の負荷の場合の【2倍】の安全率をとる。

 おまけに、その対象は原発と云う超危険な機械系(システム)である。

如何に【1.8倍】の安全率が過小なものであるかが解るだろう。

 第2に、元々の想定地震加速度が、僅かに 【700ガル】 という点である。

このブログでも既に何度か書いたが、「阪神淡路大震災」の際にも

既に重力加速度【980ガル】を超える地点は数多く見つかった。

「東日本大震災」では、【2,000ガル】を超えた地点もあったと聞く。

重力加速度を超えているということは、幾ら重たいものでも浮き上がる

ということである。

それは、これらの震災の惨状を見れば解るであろう。

なのに、それにも関わらず、いまさらながら

「想定の 【700ガル】 の 【1.8倍安全】 

すなわち、【1,260ガル】 の地震までは耐えられますから

安全です!」 と億面もなく言っているのである。

 これを逆の立場から考えれば、

【大飯原発は、「阪神淡路大震災」や「東日本大震災」で経験した

重力加速度を大きく上回るような地震に直撃された場合には、

「核燃料が損傷せずに耐えられる」強度は全くありません】


  と言っているということだ。

 こんな馬鹿げたデータで

「ストレステストに合格しましたから再稼働させてください」

  と言ってきたところで、認められるはずが無いではないか!

 これで政府・『安全保安院』が再稼働を認めてしまったら笑い者であり

文字通り 『ホアンインゼンインアホ』 を証明するものである。
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大飯4号機の安全評価提出 関西電力、全国3例目
 (秋田魁新報) - 2011年11月17日(木) 13:16

 関西電力は17日、定期検査で停止中の大飯原発4号機(福井県おおい町)について、再稼働の前提となる「安全評価」の1次評価結果を、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。関電の大飯3号機、四国電力伊方3号機に次ぎ、全国で3例目。

 関電は10月、大飯3号機について、想定する揺れの強さ(700ガル) の1・8倍、津波は想定の4倍の11・4メートルまでは核燃料が損傷せずに耐えられるとの1次評価結果を提出。構造がほぼ同じ4号機についても、評価を進めていた。 

 ローカル紙【西日本新聞】・【河北新報】などもほぼ同文で掲載。
 47News 系列で、同じ記事を掲載しているようだ。 

大飯原発4号機:安全評価結果を提出…関西電力
 (毎日新聞) - 2011年11月17日 12時49分 更新:11月17日 13時3分
 

 大飯原発。
  (奥から)1号機、2号機、3号機、4号機
   =毎日新聞社機から竹内紀臣 撮影
  

 関西電力は17日、定期検査中の大飯原発4号機(福井県おおい町、118万キロワット)の再稼働の前提となる安全評価(ストレステスト)の結果を経済産業省原子力安全・保安院に提出した。提出は大飯3号機、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)に次いで3基目。

 大飯4号機は、関電が福井県内で運転する全11原発中、営業運転開始が93年と最も新しく、出力も最大。既に提出した大飯3号機とほぼ同型。 



大飯原発4号、想定超地震でも強度に余裕…関電
 (読売新聞) - 2011年11月17日(木)11:09

 関西電力は17日、定期検査で停止中の大飯原子力発電所4号機(福井県)について、「想定を超えた地震や津波が襲来しても設備の強度に余裕がある」とするストレステスト(耐性検査)の1次評価結果を、経済産業省原子力安全・保安院に提出する。

 結果提出は原発の再稼働の条件になっており、同原発3号機、四国電力伊方原発3号機に次いで3例目。

 同社によると、大飯4号機は3号機と原子炉の出力や構造が似ており、評価結果もほぼ同じ内容になった。関電の原発は現在4基が稼働中だが、停止中の7原発がこのまま再稼働しないと、来年2月には定期検査で全11基が止まる。しかし、保安院は、同原発について古文書に記載された津波の影響を調査するよう求めているため、ストレステストの評価や再稼働の見通しは不透明だ。 



大飯原発4号機、ストレステスト報告書提出 関電
 (朝日新聞) - 2011年11月17日(木)12:38
 

 関西電力は17日午前、定期検査で停止中の大飯原発4号機(福井県)について、再起動の条件になるストレステスト(耐性評価)の1次評価結果報告書を経済産業省原子力安全・保安院に提出した。提出は、関電大飯3号機、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)に続き、全国で3例目。

 大飯原発4号機は、すでに報告書を提出した3号機と「ツインプラント」のかたちで建てられ、共通部分が多い。ただ、すでに報告書が提出された3号機の具体的な審査はまだ始まっていない。原子力安全委員会などの確認も含めれば評価には数カ月かかる見込みだ。



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