※大阪桐蔭
例年同様ポゼッションサッカーを志向、加えて今年は各選手のクロスの精度が高いため、例年あまり見られない、クロスボール、ロングボールを駆使した、グランドをワイドに使ったパスサッカーが出来るため、相手が簡単に前からプレスにいけないのが大きい。守りではGKと最終ラインの連携がよかったと思います。2失点は前後半いずれも終了間際で前半は相手の縦の強さを活かしたカウンターへの対応が遅れPK献上、後半はCKからのヘッドの競り合いに負けたことによるもの。立ち上がりの集中と相手の特徴の見極め、縦の強さへの対応、攻めているときのリスクマネジメント(前線や中盤の選手の守備の意識)ゴール前でのフィジカルを駆使した空中戦などの競り合いが今後の課題かと思われます。
※初芝橋本
大敗でしたが決して弱くはなく、むしろ強さを感じました。前線の選手のフィジカルの強さ、高さ、スピードを活かした縦に速いサッカーはなかなかの迫力でした。全体的にフィジカルが強く、ゴール前などでの競り合いに強さを発揮しており、セットプレーに強さを見せていました。課題はキックの精度を上げることかと思われます。
イチ押しプレーヤー
※大阪桐蔭
GK上田1:旧チームからのレギュラー。キャプテンらしく的確な指示と判断の速さ、キックの精度も高いため、ロングフィードも駆使したポゼッションサッカーの基点になってました。体格もよく、身長以上に大きく見える。前回同校が選手権に出たときもいいGKがいた。7年ぶりの冬の全国選手権を感じさせるGKかと思われます。
MF伊東6:旧チームからのメンバー、今年はボランチをやるかと思われたが昨年に続き右の2列目で起用されていた。ボランチでやるにはフィジカル面で課題が残るからかと推察される。だが昨年よりスピードが増し、接点の攻防で球際での強さも出てきた。フリーキッカー、コーナーキッカーも努めており、旧チームの頃より、上級生になればこうなるであろうと思われた、チームの中心的存在になっていることに、かわりはない。
MF遠藤9:ボランチの選手の割に体に線が細いのが、プレーを見る前は気になったが、激しくあたられても簡単には倒れず、ボディバランスの良さが感じられた。
MF橋本16:左サイドの2列目の選手。前半の終盤で下げられたが、スピードには見るべきものがあった。
FW川辺11:旧チームのプリンスリーグで昨年5月の阪南大高戦で終盤出場して印象に残るも以降見る機会のなかった選手。先制ゴールは足の裏を見せていたようにもみえ、キーパーチャージをとられてもおかしくなかったがあきらめずにボールを押し込み結果はゴール。昨年見たときに印象に残った体の強さが活きたこの選手らしいゴールだったと思います。その後左MFにまわりスピードは課題と昨年感じていたのでどうかと思いましたが、スピードも昨年とは段違いででてきており、クロスの精度も高くサイドでもきっちりと機能していました。ただ、私的には、終始勝っていたフィジカルの強さを活かし、FWで使ってほしいですね。FWとして、未来のJリーガーの匂いを感じました。
FW清水8:旧チームからのメンバーですが今日は前半の終盤からの出場。昨年は強さが印象に残るもみるにつれうまいプレーも出来るようになってきたという印象でしたが、今日見るとうまさがより前面に押し出た感じになってました。そのぶん、ゴールへの意識という点ではやや物足りなさも残ったため、今日の感じだと体の強さとうまさを活かしてボランチでの起用が面白そうだなと思って見てました。フリーキッカー、コーナーキッカーも務め、伊東同様、昨年感じたとおりに、チームの中心的存在になっているかと思われます。
※初芝橋本
GK栗山1:キックの精度の高さが印象に残りました。この選手のキックフィールドの高さをもっと活かしたサッカーを志向してもいいのになと思って見てました。
MF大谷8:ボランチとしてのうまさと接点の攻防での強さが印象に残りました。
FW山本7:2トップの一角として、ドリブルに見るべきものがありました。
FW平賀9:2トップの一角として、フィジカルの強さと長身を活かした空中戦での攻防に強さを見せていました。高さだけでなく、相手に寄せられたなかでも精度が高く強いシュートを打つことが出来ており、いわゆるFWらしいFWとして、未来のJリーガーの匂いを感じました。
以上です。