じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

5月8日 大阪学芸 大阪桐蔭女子 大阪桐蔭男子 関大北陽 東海大仰星 帝塚山泉ヶ丘 清風

2016-05-08 16:13:57 | 高校サッカー

※守備

大阪学芸:大阪桐蔭に攻め込まれるシーンが目立つも決定的な仕事はさせず。

大阪桐蔭女子:終盤のカウンターに沈むも1失点はディフェンスとしては責任を果たしている数字。最終ラインのみならず、前線や中盤もよく守っていた。

大阪桐蔭男子:右MF16と右SB5の連携など、2列目と3列目の守備の連携が非常に良かったです。両サイドハーフ9,16が追い詰めてコースを限定しSBなどがボール奪取など。今日は特に両サイドハーフの守備が光ったと思います。ゴール前の寄せが課題として残り、特に後半は危ない場面もありましたが、ファウルせずに寄せて決定的な仕事をさせないというのは難しいですね。それだけ、後ろの仕事は難しいということだと思います。

関大北陽:前掛かりなポジショニングで相手のパスワークをある程度封じるも攻撃につなげることはできず。ハイプレスか引いてブロックか、はっきりさせた方が良かったのかもですね。

東海大仰星:守備機会そのものがあまりなかったので分かりませんが、縦にがつがついくスタイルのため、カウンターには特に注意が必要かもですね。

帝塚山泉ヶ丘:東海大仰星の激しい縦の攻撃に懸命に耐えてましたがこらえきれず。

 

※攻撃

大阪学芸:FW10番の選手、終盤のゴールは反対側のゴールで見ていたためこの選手の得点か分かりませんが、大柄で強くて速かったです。カウンターは速くて威力があり、最後まで走って相手を追い詰めるものですから、相手はややセーフティーファーストに過ぎる守備をせざるを得なくなり、それが敵陣での攻撃を持続させることにつながっていたと思います。攻撃の機会は相手より少なかったですが、怖さをあたえる攻撃という点では、相手より勝ってました。

大阪桐蔭女子:小柄な17番のFWの女の子、動きが鋭くうまかったです。ただうまいだけでなく終始献身的に走り回り、素晴らしいスタミナを見せてました。多分下級生?1年生かも?もう一人のFW18番も強かったです。走りまわると言えば2列目の左の15番も時にはCBの位置まで下がるなど、広範囲に走り回ってて、これまた豊富な運動量を披露。この選手がボールをもって切れ込むと、ゴールへの臭いが出ていたように思います。この選手に代わって登場した左MF9番は去年から出ている選手ですね。去年はゴール嗅覚が印象に残りましたが、今日もシュートに対する意識の高さを見せていたと思います。キーパーのキックはほとんどがパントキック。過去の同校はもっとキーパーからのつなぎにこだわっていたように思いますが、年々、状況に応じてって感じに変わってきているように思います。

大阪桐蔭男子:今日の相手が前がかりなポジショニングをとるシーンが目立ったのと、プリンスとは違い負けたら終わりのインターハイ予選とあり、毎年そうですがキーパーはプリンスの時よりセーフティファーストなパントキックが目立ち、思うようにつなげていませんでしたが個々のテクニックなどで勝り徐々にペースを掴む。前半の先制点はCKからのこぼれを9,10だったかな?が素早くボールに寄せて拾って後方のFW8にはたいての8のミドルシュート。これはただただおしゃれな上質のシュートでしたが、その前のこぼれを拾った選手たちのことも忘れず称える必要があると思います。後半の2点目3点目も同様、2点目は9,15だったかな?とボランチ10の連携での10のゴール。3点目は9の怪我による途中出場の右MF13のボール奪取からのゴールと、どれも連動した守備から得点につなげたという点で良かったと思います。

関大北陽:後半は特につなぎのサッカーが出来ていたと思います。

東海大仰星:今年も縦に速く激しいサッカーを仕掛けてました。FW9番は速いしうまい。全体的にボール持ってからシュートが速く、シュートに対する意識の高さを、チーム全体から感じました。

帝塚山泉ヶ丘:相手との兼ね合いで、必然的にカウンター狙いに。後半は脅かすことも。

 

※大阪学芸:数名の個の強さを前面に押し出したサッカーで新人戦に続き大阪桐蔭に勝利。泥臭いサッカーでしたが、決める、という意識で相手に勝ったと思います。

※大阪桐蔭:前年からの主力の大半が残ってるはずですが、今日見ると昨年からメンバーが随分変わって見える。途中交代で出てきた選手は悉く前年からの主力。前年より選手層が厚い証拠だと思います。ここまで触れた選手のみならず、旧チームからのメンバーと思われるCB4番や右MF19番にボランチの2人も強かったです。1年から出ているGKは主将になり、これまでより随分体が大きくなって見えました。チーム全体として強さを感じる選手が多く、19番はぶつかり合って相手をぐらつかせる程でした。ただ強いだけでなく、チームとしてとても良いサッカーをしていたと思います。そう感じるのに負けるというのは非常に悔しい負け方をしたと思います。敗因は、皆役目は果たしたが、決める働き、ができなかったからだと思います。決める、というのは何も、ゴールを決める、と言うことだけではないと思います。今後はつなぐだけでなく、決める、プレーの精度、勇気、瞬時の判断力をいかに磨いていくかだと思います。会社の中の部署組織にも言えることですが、各自が役目をきっちり果たしている職場って実は成果が上がらないんです。個々の役目よりも会社の成果を上げるためにどんな仕事をすることが必要かという観点に立って、時には役目を逸脱した働きをすることが出来る。そういう、いい意味で嫌われるような働きをする勇気がある社員がひとりふたりいるほうがうまくいったりする。そういうことは往々にしてあります。大阪桐蔭でそうした仕事をする勇気、そうしたものをプレーから感じた選手は、今日みるかぎり17番と9番、15番でした。役目を果たすサッカー+勝負所で決めにいくサッカーが出来るようになれば、このチームは史上最高に覚醒する可能性も感じました。

※大阪桐蔭男子

この日無失点で今期公式戦全試合1失点以内継続中。組織で連動して守れているのと、CBの2人が要所で、決める守備、が出来ているからだと思います。右MF9の負傷退場が懸念されますね。万が一の場合、代わりは13,14あたりか。自らの守備から3点目につなげた13の短い時間での働きは、良いアピールになったかもですね。

※関大北陽

特に後半は、つなぎのサッカーが出来ていたと思います。ここも大阪桐蔭女子同様、課題は、決める働き、だと思います。

※東海大仰星

例年同様、縦に激しく攻め上がるサッカーを展開。そうしたサッカーを志向するには今以上に今後体をビルトアップする必要はあると思いますが、共に勝ち進めばの話で、前にガンガン攻め上がる阪南大学高校相手にカウンターが刺さり最終順位決定リーグ進出、の可能性は秘めていると思います。相手との兼ね合いはありますが、前年よりも、強さ、は特に後半たたみかける姿に感じられたとは思います。

※帝塚山泉ヶ丘

毎年シード校と対戦するかくらいまで勝ち上がってくるイメージの学校。強豪相手だとどうしても引いてカウンター狙いにならざるをえない。なら、そこを磨いていくことかと思われます。今日も前半はよく踏ん張ったと思いました。

※清風

帰り際チラと観ただけですが、思いのほか選手の体格がよく見えました。

 

以上です。

 


高校サッカーインターハイ大阪府予選男女展望

2016-05-08 08:13:10 | 高校サッカー

※男子

プリンスリーグ関西で上位を走る阪南大学高校のゾーンは同校が中心。うまさより強さを前面に押し出した激しいサッカーは今期も健在。u18サッカーリーグで上位を走る東海大仰星や清風がどう絡んでくるか。

唯一プリンスリーグ組がいない第5から8ゾーンは、u18サッカーリーグで上位を走る興国が中心の展開か。清明、浪商、賢明、後興国の初戦の相手大阪朝鮮や公立の雄芥川がどう絡んでくるか。

現在プリンスリーグ関西で上位を走る大阪桐蔭、履正社がつぶし合うゾーンは、この2校を中心に激戦が予想される。プリンスリーグでの直接対決は1-0で履正社が勝利も力は五分。大阪桐蔭は今期もパスサッカーを志向し、履正社は状況に応じたサッカーを展開。大阪桐蔭はここまでプリンスリーグ全試合1失点以内とディフェンスが安定。大阪桐蔭の初戦の相手関大北陽や大阪産業大学付属、桜宮やもう一つのプリンスリーグ組の関大一にその初戦の相手となる公立の雄槻木がどう絡んでくるか。

金光大阪、近大付属のプリンスリーグ組が入るゾーンは、両校ともチーム作りはまだ途上。大阪学院も含めた混戦が予想される。大阪学院の初戦の相手千里がどう絡んでくるか。

 

※女子

全校今期未見ですが、新人戦の戦績みるかぎり、今年も大商学園を大阪桐蔭、大阪学芸、追手門学院が追う展開かと思います。

 

以上です。