じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

第101回夏の高校野球大阪大会3回戦から5回戦展望

2019-07-17 19:35:10 | 高校野球

✳ 今大会のダークホースと目される大商大堺、金光大阪が共に勝ち進めば5回戦で潰しあうだけでなく、大商大堺と3回戦で当たる春の大阪覇者の大商大高、さらにはその勝者と近大泉州ー大体大浪商の勝者が4回戦で潰しあうブロックは最激戦ゾーンかと思われる。投打のバランス、スケール感でこのブロックの本命と目される大商大堺は初戦で控え投手が打ち込まれたのはやや気がかり。背番号10の右腕中島選手は力強いストレートを投げる。制球が鍵。この投手とエース番号を背負うことになった東選手の出来が、ベスト8進出の鍵か。金光大阪は主戦投手が相変わらず打っても中軸を担っていることから打線はやや気がかりではあるが、初戦の箕面東戦の戦績見る限りでは、秋よりしぶとさは増していることも推察される。推察通りなら、大商大堺と並ぶこのブロックの本命に推すことも出来る。大商大高はこのくじでは絶対エースの右腕上田選手を休ませづらく、勝ち進んだとしてもその後の彼のスタミナ等が気がかり。初戦で興国との強豪対決を制するも、相手投手を攻略出来ていないのも懸念材料。近大泉州には2年生の好左腕中尾選手を擁するが、投打のバランスでは浪商に分があるかと思われる。

 

✳大阪桐蔭が入ったゾーンには阪南大高や大冠といった私立公立の骨っぽいのが同居することになったが、それでも大阪桐蔭が優位かと思われる。ややリスクはあるが、ベスト8以降の戦いを見据え、本格派右腕エース中田選手の負担を出来る限り最小限にとどめたいところかとも思われる。阪南大高は秋は履正社、春は大阪偕星打線を封じたディフェンスで大阪桐蔭に食らいつきたいところかと思われる。

 

✳履正社は3回戦で春準Vの箕面学園と激突。関大一とも同じブロックになったが、優位は揺るぎないかと思われる。ここもまた、エース左腕清水選手の負担を最小限にとどめたいところかと思われる。3回戦は清水投手で、4、5回戦はそれ以外の投手で凌ぐ投手起用も有りうるか。

 

✳このブロックの本命と目される初芝立命館は強豪との戦いを避けることができたくじを引いたが初戦でエースをたてながら5回コールドも4失点は気になる。太成学院、星翔といった私立だけでなく、汎愛に勝った桜塚、大塚といった公立勢の躍進も考えられ混戦も予想される。

 

✳東海大仰星はエースのみならず背番号10の右腕山口選手もなかなかなストレート投げる。打線も振り、動きそのものも鋭く初戦の59得点は伊達ではない。このブロックの本命であるだけでなく、優勝争いそのものにも絡んでくる可能性を感じさせるものがある。大阪学芸ー上宮太子の勝者が対抗か

 

✳近大付属も強豪との戦いを避けることができたかと思われる。ただ、ここまで2試合共エース右腕梅元選手を先発にたてているのは気になるかと思われます。優勝争いに絡むためには、ベスト8以降の戦いを見据え、梅元選手の負担をどこまで軽減出来るか、春以降打線がどこまで上がっているかかと思われます。

 

✳関大北陽の売りは打線。それだけに投手陣の出来が20年ぶりの夏の甲子園への鍵かと思われます。秋のエース松村選手は下手気味のサイドからなかなか伸びのあるストレートを投げていた。彼を10に追いやったエースの力量が本物なら、このブロックの本命のみならず、優勝争いにも絡んでくる可能性も出てくる。3回戦で対戦する関西創価ー春日丘の勝者が対抗か。

 

✳大阪偕星は秋活躍した本格派右腕坪井選手がエース番号を獲れていないのは気がかりかと思われます。辻野選手等個々は力のある打者を揃える打線につながりが出てくれば面白い存在になってくる。3回戦で大産大付を倒した桜宮ー大阪学院の勝者あたりが対抗か

 

商大堺と金光大阪等が入ったブロック以外は3回戦までの抽選に続き強豪がばらけた印象。今夏の大阪は例年以上に、本当の戦いは準々決勝以降、の様相を呈してきたかと思われます。