※守備
興国:エース左腕田坂投手はもちろん、リリーフした背番号11の長身のオーバーハンド右腕入西投手のリリーフが光りました。特に繁永選手を三振に封じたスライダーが良かったです。抑えで登板した左腕大江投手背番号10。サヨナラ負けの場面は相手からしたら入ってきた球しばくだけの局面で、それをいきなり投げてしまったのは悔やまれるかもですが、きっちり膝元はつけてましたしそれだけ制球に自信があったからこそだと感じました。準決勝決勝とも気持ちの強さを感じる球を投げてましたし、全国でも通用した投手だと思います。バックの守りもしっかりしてました。
履正社:全国レベルで見て及第点レベルかと、やはり感じました。ショート光弘選手の肩と守備範囲、レフト三木選手の好守が光りました。準決勝で先発した右腕金澤投手、やはり球威はあるだけに、今後キレが増してくればと思います。リリーフしたエース左腕の渡辺純投手、敗れはしましたが切れ、球威とも申し分なく、神戸中央シニア時代から注目されていた左腕が額面通り成長した姿を見せてくれたと思いました。
大阪桐蔭:準決勝で先発した竹中投手、力のある相手打線に初回から捕まりましたが以降よくゲームを作りました。松浦投手、エースらしくドスの効いた球を長いイニング投げられるようになってます。守備は基本強く堅いですが、ここ一番でミスしないだけのメンタルが、全国に向けての課題かもしれません。
関大北陽:3番手で登板したショートのオーバーハンド右腕山田選手、春は制球難で監督に大目玉を食らった事もあったと聞くがこの日はそれが全く見られず、この選手が投手としてしっかり機能したことが、大阪桐蔭を追い詰める要因の一つになったかと思われます。
※攻撃
興国:準決勝決勝とも全国クラスの投手には力負けしてましたが、その中で勝負どころでのバッティングには、夏を感じさせるものがありました。
履正社:過去2年のチームに負けず劣らずスケール感溢れる重量打線でしたがチームとしての攻撃での得点力が例年よりやや課題に見えたことが、致命傷になって見えました。
大阪桐蔭:今更言うまでもなく今季も強力打線。夏の大阪で発揮した得点力が全国でも出せれば、夏の復権も十分あるかと思われます。
関大北陽:力強さと巧みさを兼ね備え、派手さはありませんが思った通りなかなかしぶとい打線でした。
※興国
決勝で敗れたとはいえ秋コールド負けの相手に9回追いつく粘りは見事の一言。ここ数年ディフェンスは投手中心に魅せているだけに、新チーム以降はいかに野手の打力を鍛えるかかと思われます。
※履正社
敗れはしましたがスケール感は大阪桐蔭に勝るとも劣らずでやっぱり今季も大阪桐蔭の最大のライバルだったと改めて思いました。エースが投げない試合でいかに打線が強敵相手にも掩護出来るか、ベースランニングの意識をいかに高めていくか、それらを意識した新チーム作りに取り組んでいけばと感じました。中学時代観戦して印象に残ってた選手が少なくとも4人スタメンで活躍していたチームでしたので、ここでの見納めは、個人的には残念です
※大阪桐蔭
関戸投手が全国でも稼働が難しければ松浦投手の起用法が非常に大事になってくるかと思われます。日程より相手との兼ね合いでいったほうが良いかもですね。打線の援護はもちろんのことで、特に松浦投手がリリーフにまわった時に、それが大事になってくるかと思われます。ただ、大阪大会準決勝決勝での松浦投手のスタミナはお見事の一言!まさに走り込みの成果かと感じました。
※関大北陽
春コールド負けの大阪王者を徳俵まで追い詰める。敗れたとはいえ成長した姿は見せることが出来たのではと思います。こちらもまた、走塁を意識したチーム作りが新チームで出来れば、と思いました。