じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

第103回夏の全国高校野球選手権展望(優勝候補、1~3回戦)

2021-08-03 12:27:33 | 高校野球

※本命

大阪桐蔭(大阪)西日本短大附(福岡)東海大菅生(西東京)日本文理(新潟)石見智翠館(島根)

※対抗

智弁学園(奈良)智弁和歌山(和歌山)静岡(静岡)愛工大名電(愛知)

※ダークホース

盛岡大附(岩手)明桜(秋田)作新学院(栃木)阿南光(徳島)

では、ゾーン毎に見ていくことにいたしましょう。


※西日本短大附属〜前橋育英(群馬)のゾーン

西日本短大附属は本格派右腕はじめチーム全体に雰囲気があり優勝候補の一角に当ブログでは推薦する。ただ、初戦の相手二松学舎大学附属(東東京)も投打にバランスが取れており左腕は切れのあるストレート投げる。センバツで1勝をあげた京都国際大附属も左右の両輪だけでなく得点力も増しており、ゾーンを勝ち抜ける力はある。前橋育英のエース右腕も雰囲気がある。


※智辯和歌山〜高松商業(香川)のゾーン

智辯和歌山は今季も攻守に力強く総合力は高い。チームに雰囲気が出てくれば21年ぶりの全国制覇の期待も高まる。センバツにも出場した宮崎商業(宮崎)としては投手を中心にしっかり守ってロースコアの展開に持ち込みたい。作新学院の左腕も雰囲気がある。10年も続けて夏の栃木を制するくらいだから守りも堅いのだろう。全国クラスの投手がもうひとりいれば優勝戦線に絡んでくる。まずは初戦で秋高知の森木投手を攻略している高松商業の打線を抑えられるかになってくる


※樟南(鹿児島)〜敦賀気比(福井)のゾーン

日本文理は投打に力強く分厚い体つきをした選手を揃えており、優勝候補に挙げて良いであろう。初戦は北信越対決となった。敦賀気比は予選決勝で完投した右腕本田投手次第では、上位に絡んでくる可能性を秘める。樟南ー三重も共に投打にバランスのとれたチーム同士の対戦。三重は雰囲気もなかなかある


※弘前学院聖愛(青森)〜米子東(鳥取)のゾーン

石見智翠館のエース右腕が成し遂げた予選決勝でのノーヒットノーランは伊達ではない。なかなか力強いストレートを投げていた。引き締まった体つきをした選手が多く力強さを感じる。西日本短大附属、日本文理と並ぶアウトサイダーな優勝候補と言えよう。初戦の相手となった弘前学院聖愛打線がいかに攻略するか。開幕ゲームは投の日大山形(山形)ー打の米子東となった。その勝者を迎え撃つ浦和学院(埼玉)も投打にバランスがとれており、上位進出の力はある


※新田(愛媛)〜横浜(神奈川)のゾーン

静岡と智辯学園が中心かと思われる。静岡の本格派右腕は雰囲気がある。投打にバランスがとれた優勝候補だが、野手の援護が鍵かと思われる。初戦の相手新田の打線がいかに攻略してくるか。センバツベスト8の智辯学園(奈良)も優勝候補の一角。左右の両輪に力強い打線を誇り、チームとして雰囲気が出てくれば全国制覇の期待感も増してくる。対する倉敷商業(岡山)のエース左腕永野投手は旧チームから活躍する切れのあるストレート投げる好左腕。彼を中心に踏ん張りロースコア勝負に持ち込みたい。他広島新庄の豊富な投手陣を横浜打線がいかに攻略してくるか。日本航空(山梨)の投手陣を東明館(佐賀)がいかに攻略してくるかにも注目。


※高岡商業(富山)〜明徳義塾(高知)のゾーン

明桜、愛工大名電を中心とした展開が予想される。明桜の本格派右腕風間投手は今大会NO1のドラフト候補と言っても過言ではない。一球一球迫力そのものである。打線の援護や他の投手を絡めた投手起用次第では優勝戦線に躍り出る可能性を秘める。初戦の相手帯広農(北北海道)も打線は力があるだけに、いかに攻略してくるかにも注目か。ここを勝ち抜ければ次は県岐阜商業(岐阜)ー明徳義塾の勝者が待ち受ける。共に投打にバランスがとれており上位進出の力はある。名門が怪腕をどう崩すかも興味深い。反対側の愛工大名電の左腕田村投手は打つほうでもチームの中心的存在であり、投打に雰囲気がある。チームとしても投打にバランスがとれているが、チーム全体として雰囲気が出てくれば、こちらもまた優勝戦線に躍り出るかと思われる。初戦の相手は初出場の東北学院(宮城)。初出場だが投打にバランスはとれており、甲子園の雰囲気に飲まれなければがっぷり四つに組み合う力はあるかと思われる。高岡商業ー松商学園(長野)の北信越対決の結果も興味深い。


※神戸国際大附属(兵庫)〜明豊(大分)のゾーン

混戦ゾーン。上位進出の力のある学校が多い。神戸国際大附属ー北海(南北海道)はセンバツ開幕ゲームの再戦。神戸国際は左腕楠本投手が台頭、北海も得点力が増している。センバツ準優勝の明豊は財原投手等豊富な投手陣中心に投打にバランスがとれているが対する専大松戸(千葉)も攻守のバランスではひけをとらず、センバツ初戦敗退も強豪を苦しめた力は伊達ではない。同じく投打にバランスのとれた高川学園(山口)のディフェンスを小松大谷(石川)がいかに攻略するか。長崎商業(長崎)ー熊本工(熊本)の九州対決の結果も興味深い。


※阿南光(徳島)〜日大東北(福島)のゾーン

大阪桐蔭ー東海大菅生の東西優勝候補対決、さらには今大会屈指の打線を誇る盛岡大付(岩手)や本格派左腕を擁する阿南光も入った最激戦ゾーンであり、最も興味深いゾーンとなった。センバツでは初戦敗退の大阪桐蔭だが以降左腕松浦投手や池田選手を中心とした打線の迫力が増しており、加えて粘り強さも増してきた。対するセンバツベスト8の東海大菅生の左腕本田投手も相変わらず切れと強さを感じるストレート投げており、胸板の厚さを感じる体格をした選手を揃えた打線も力強い。両エースの出来、及びリリーフ投手陣の踏ん張りが鍵を握る。大阪桐蔭は大阪大会で登板のなかった関戸投手の復活も待たれるところである。この勝者と対戦することになる近江(滋賀)ー日大東北は近江打線を日大東北が投手を中心にいかに封じるかがポイント。反対側に位置する盛岡大付の打線は強烈の一言。上半身下半身共に分厚いにも程があるガッチリした体格をした選手を揃え、そんな彼らが額面に違わぬ迫力のスイングから強烈な打球を次から次へとぶっ飛ばす。投手陣次第では優勝戦線に躍り出る。ただ初戦の相手鹿島学園(茨城)も投手中心にディフェンスはしっかりしており、相手の迫力に圧倒されなければ渡り合う可能性も十分あるかと思われる。阿南光も興味深い。エース左腕はなかなか雰囲気があり野手も決して弱さは感じない。他の投手とバックの守り次第では、今大会の旋風児的な優勝候補として存在感が大きくなる可能性があるかと思われる。ただ初戦の相手沖縄尚学(沖縄)も投打にバランスがとれている。切れのあるストレートを投げるエース左腕等投手陣のやりくり次第では、上位進出の目も出てくるかと思われる。


当ブログのベスト8予想としては西日本短大附属 作新学院 日本文理 石見智翠館 静岡 明桜 明豊 大阪桐蔭と予想するが、ここに挙げさせていただいた学校にとってはこの予想が当たりますように、挙げさせていただくことが出来なかった学校にとっては外れますようにと、願うばかりである。