じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 大体大浪商 四條畷 大産大付

2019-09-23 12:45:38 | 高校野球

✳投手力

大阪桐蔭:岸和田戦先発は北海道からきた長身の本格派左腕松浦選手15。腕、体全体を大きく使い伸びのあるストレートに切れのあるスライダー、後沈むのも良いですね。この日は3回2失点とやや危なっかしい内容でしたが、この秋、先発での起用まだあるかと思われます。粘りが強そうです。4回から高知からきた明徳義塾中学出身の、上背はないが本格派右腕関戸選手17が登板し2回無失点。常時お尻をストンと落とし下半身をしっかり使う投げ方に体の強さを感じる。良い意味で下半身を過度に使わずに良い球投げられるようになることも覚えればなお良いか。いきなり右打者の膝元に投げ込み死球になるも制球に自信のあるとこを見せる。その後も伸びのあるストレート、切れのあるスライダーを力まずに投げられるところを見せ、相手打者を全員差し込ます。それらの出し入れもしっかり出来ており、変わりっぱなこそピンチを招くも、そこを動じず凌ぐと最後は危なげなく3人で片付ける。この日の内容で首脳陣の評価を上げたかと思われ、今後大事な場面での起用ありそう。今のところリリーフかと思われるがそうした試合で先発を任される可能性も十分。大産大付戦では藤江投手が先発し4回無失点。ストレートの走りよくベース付近からたて割れする変化球にブレーキの効いた大きなカーブで相手を手玉に。完投換算でも活きた球を投げれるようになっているのは収穫。最後は竹中選手が1イニング問題なく締める。大差がついた場面での何てことないひとこまに一見見えるかもだが、この日のピッチングで、評価が上がったかと思われます。

四條畷:あだちと呼ばれてたエース右腕、上手からなかなか速さ感じるストレート、切れを感じる変化球投げてました。モーションが速すぎギクシャクガチャガチャした投げ方になってしまっていたことが、強豪私学にとって打ち頃になってしまってみえ、もっと体全体を使ってゆったりと投げられるようになれば、この日のような強豪私学相手でも、渡り合えるようになると思います。リリーフした背番号11の小柄な左腕に20のサイド右腕もまずまずの球投げてました。

大産大付:小柄なエースのオーバーハンド右腕吉村選手、昨年より球威、切れが増して見える。1イニングもたず降板した背番号10のこれも小柄なサイド右腕もまずまずの球投げてました。

 

✳打力

大阪桐蔭:岸和田戦では前の試合で3番捕手起用の吉安選手が7番に、5番ライト起用の仲三河選手が4番に変更。吉安選手は関戸選手がマウンドに上がると分かった途端に快音。それだけ関戸選手の投げる球が魅力的なのかも。先日印象に残ったセンター上野選手右右12が早くも打順上がる。他西野選手が4番から3番に。船曳選手が6番から4番に変更。船曳選手はこの間はレフトも岸和田戦はファーストで起用。8番に柳野選手右右14がレフトで起用される。これらは相手が左腕だったからかもですが何とも。先日一年生で唯一スタメン起用された前田選手ファースト左左10ですが岸和田戦では控え。途中出場も結果内容とも残せずなバッティングだったにも関わらずそのままファーストの守備についたあたりに、首脳陣の使いたい気持ちの強さが窺えるかと思われます。大産大付戦では好投手を初回で攻略。打順は初戦とほぼ同じで上野選手が7番、池田選手が8番。初回の攻略の場面は下位打線の配球の読みが光って見えました。前田選手がこの日も代打で結果出せずこの日はそのままベンチに下げられる。まだ合わせにいくようなバッティングになってしまっているため、三振を恐れず強く振ることが求められるかと思われますし、それが出来る選手かと思われます。右と左の違いはあれど、1年秋の平田選手(現中日)と似たような状態に陥って見えるため、一本出ればそれがきっかけとなり一気にいく可能性も感じます。早ければこの秋から、来年には3番4番任されてるかもですね。

大体大浪商:強豪私学として及第点レベルの強さは感じました。

四條畷:全体的には非力さは否めずも上位はなかなかのものもありました。

大産大付:中軸の体格はしっかりしてました。

 

 

✳総合力

大阪桐蔭:走塁は西野選手の判断が、岸和田戦でも良くなって見える。まだまだ攻守に課題も多いかもだが、特に投手陣がそれぞれ良さを発揮出来て見える点が、首脳陣のうれしい悩みかも知れませんね。

大体大浪商:打線は良いだけに、投手陣をバックがどれだけ支えられるかどうかが、センバツへの鍵かと思われます。

四條畷:守備はまだボール回しも途上レベル。全体的にはまだ強豪相手に勝ちを目指すレベルに達していなく見えました。投手陣はまずまずなだけに、守備が成熟し、下位打線に厚みが出てくれば、大阪桐蔭、履正社相手にロースコアに持ち込みあわよくば、までいけるチームになる可能性は秘めているかと思われます。

大産大付:投手は良いだけに、野手が攻守にどれだけ成長できるか、体を大きく分厚く出来るかによっては、ひと冬越えて大阪桐蔭、履正社相手にがっぷり四つに組むだけの力をつける可能性は秘めているかと思われます。