じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 大阪学芸

2019-09-21 13:21:15 | 高校サッカー

✳守備

大阪桐蔭:攻めてるときこそ用心がこの日も出来きらなかった事が、カウンターからの2失点につながって見えました。攻められても相手にシュートを打たせないも、失点にはつながってませんでしたが出来きったとは言えないかと思われます。序盤にPK与えて許した先制点は相手の前に出る圧力に屈してのもの。カウンターからの2失点も含め、相手の個の力に屈してのものに見えた失点は、相手を誉めるべきではあると思いますが、全国を目指すのであれば、それを封じることが出来ないと厳しいと感じました。

大阪学芸:自陣で時に戻りが遅いなどやや粗く見えた場面がこの日も数度あったのは気になりましたが、ガツガツいって余計なカードもらうことなく守る。は出来ていたと思います。

 

✳攻撃

大阪桐蔭:相手に怖さを与える攻撃は、これまでと違い出来ていたと思いますが、その手数が足りなかったことが、オウンゴールでの1点に終わった要因と思われます。ですがこの1点、そのきっかけになる11番の右サイドからのクロスは、相手に寄せられる前に放ったものであり、その瞬時の判断には、光るものがありました。

大阪学芸:守勢に回らされる時間帯もありましたが、基本、前に出る迫力を見せ続けたことが、3得点につながって見え、力ずくで攻略して見えました。無理目に見えた体勢からでも、相手に怖さを与える精度の高いシュートを放っていたのが印象的でした。

 

✳大阪桐蔭

大商、学芸といった強敵2校相手にいかに凌いで最終節の追手門学院戦に可能性を残すか、だと思われましたが2戦ともそれが出来ず全国への道は途絶える。大商には組織力で、学芸には個の力で負けて見えました。一方で、2試合とも相手に全く歯が立たなかった風には見えませんでしたので、各選手の適性ポジションの見極め、各選手の起用法などそれを引き出す力の問題のように見えました。動きに切れ、伸びを感じるGK1、全体のバランスをしっかりとれるボランチ6、ドリブルで切り裂く力のある左MF9にとにかく強さが光る右MF11、途中出場の選手にも男子並みのシュート力を誇る右MF19、緩急をつけたドリブルで相手をずらすことができるFW14等来季は上級生下級生共に力のある選手が残るだけに、今後の同校の巻き返しに期待したいと思います。そうした個々の力をいかにチーム力に反映させるかかと思われます。もちろん、負けてなお、3年生と思われる選手達にも、もっと良い結果を残せる可能性はあったかと思われます。最後まで、やりきってほしいと思います。

 

✳大阪学芸

この日は主軸の負傷退場から相手の時間帯になり、厳しい戦いにはなりましたが最後は力ずくでスコアメイク。2位以内が確定し関西大会出場が決定。現時点で大商と勝ち点、得失点差で並び総得点の多さで現在1位。1位だと関西大会で強敵と戦わずして全国切符を手に入れられる可能性が高まるが2位だと一転、それが避けられぬとなると今期は特に、是が非でも1位で同大会に進みたいところ。最終節はその大商。キーパーから丁寧につなぐ相手に対し縦の速さ激しさが持ち味の同校がどう対応するかがポイント。自陣からつなぐ相手にはハイプレスが有効ですが現在の順位状況を考えると引いてブロックを形成するという考え方も十分ありかと思われます。ハイプレスでいく時は、それをやる以上はしっかりプレスをかけることと掻い潜られた時の戻り。引いてブロックならじっくりつなぐ相手におびき寄せられないことが、心がけとして求められるかと思われます。大商もそうですがタイプは違えど共に力は全国レベルかと思われ、ハイレベルな攻防に期待したいと思います。