じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

男子高校サッカー冬の全国選手権大阪府予選展望

2021-10-13 12:34:32 | 高校サッカー

本命:履正社

プリンスリーグで他校より少ない試合消化数ながら首位をひた走る同校が本命とみる。インターハイ予選でも本命のひとつとされながら同大会ではずっこける。その頃はチームとしてのサッカーがやや不安定にも見えたそうだがその時より選手の体が大きくなっているらしく雰囲気も出てきているらしい。これらが真実なら、2年連続の冬の選手権出場に向け、視界良好かと思われる。桃山学院、近大付属といったU18大阪一部リーグの上位組がまずは関門となりそうだ。特に近大付はインターハイ予選でもベスト4まで進出しており、近年はプリンスリーグにも上がれていないが一発勝負の強さは保っており今期もスピードと鋭さは感じさせるサッカーを展開。油断ならない相手かと思われる。

 

対抗:阪南大高 興国

阪南大高:インターハイ予選を制し全国でもベスト16に進出。分厚い体をした見るからに強そうな体格をした選手を揃えて激しくあたって相手を圧倒する同校ならではの強さというものは、インターハイ予選の時は例年ほど感じなかったが、それでもここぞの場面で畳み掛け、それが過ぎたら一転ゲームを落ち着かせるといった抜き差し加減巧みなゲームメイクは健在で、名実ともに大阪のトップをいく学校であることに変わりはなく、個々の力の強さ高さも感じられることから、全国も十分狙える学校であると思います。チームとしての雰囲気が出てくるかどうかが浮沈の鍵かもしれません。順当なら準々決勝の相手となりそうな金光大阪が、まずは関門となりそうだ。

興国:阪南大高同様プリンスリーグ関西1部で上位につける。インターハイ予選での同校との試合と違い激しくそれでいてファウルとられぬように相手にあたる事が出来るかどうか、今期もポゼッションサッカーを展開するが最終ラインがインターハイ予選の時と違い動きながらパスを回して相手をずらすことが出来るか等チームとしてのサッカーが見た目だけでなく本当の意味で成熟していれば、分厚い体つきをした選手を揃えチームとしての雰囲気は十分なことから、2年ぶりの冬の全国も十分あるかと思われます。履正社や阪南大高と違い足元をすくわれる危険性はないとは言えずも低そうだが、順当ならこの後に触れる大阪学院と準々決勝で潰しあうクジを引いているだけに、決して恵まれた組み合わせとは言えないかと思われる。

 

ダークホース:大阪学院(ダークホースというより裏本命の可能性も)

u18大阪一部リーグでぶっちぎりの1位をひた走る同校、実力的にはプリンスリーグ関西1部でも優勝を争えるだけの力を誇ることが想像される。ダークホースとはしているが履正社と並び称される本命である可能性も十分考えられる。順当なら準々決勝で興国との潰しあいが予想されるがその前での対戦が予想される大阪産業大附も、プリンスリーグでは下位に沈むがなかなかしぶといチームだと聞く。インターハイ予選でも近大付に足元をすくわれており、まずは取りこぼすことなく勝ち進むことが出来るかどうかかと思われる。

 

その他の有力校:東海大仰星 大阪桐蔭

先に挙げた学校のいずれもとも準決勝まで当たらぬクジを引いたのがこの両校。共にプリンスリーグ関西1部で中位につける。東海大仰星は例年と比べるとやや小粒だそうだがGKが大柄で良いらしい。インターハイ予選で準優勝し本戦でもベスト16まで進出した大阪桐蔭だが以降のプリンスリーグ関西1部の戦いはパッとしない。高い決定力を誇るエースストライカーが相変わらず不在らしいが、その選手が戻る等ベストの布陣が組めれば、優勝戦線に絡んでくることも十分考えられる。順当ならこの両校が準々決勝で対戦。勝者が履正社との準決勝に臨むという図式になりそう。大阪桐蔭ー東海大仰星で勝ったほうがスコアメイクして次に進むようなら、履正社戦からさらにその先全国に向けての期待感も、より膨らむかと思われる。

 

※毎年言えることだが相手との兼ね合いもあるとはいえ、初戦をどのようなスコアで勝つかによって、そのチームの選手権予選に向けての仕上がり具合が推し測られるかと思われる。本来スコアメイクして勝てるはずの相手にそれがなされていないと、大体においてその学校は途中でズッコケる的な負け方をする場合が多いかと思われる。2点以上奪い1点以内に抑える。このどちらかが出来なかった学校は仕上がり具合に不安ありと見てよいかと思われる。インターハイの全国大会を見る限り、各校その時よりチーム力をワンランクもツーランクも上げていないと全国では難しいかと思われるため、そういう学校の出現も待たれるところかと思われる。