じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

2021年度男子高校サッカーインターハイ展望

2021-07-06 16:06:56 | 高校サッカー

※本命:青森山田(青森)

※対抗:前橋育英{群馬)流通経済大柏(千葉)静岡学園(静岡)米子北(鳥取)大津(熊本)神村学園(鹿児島)

※ダークホース:旭川実(北海道)尚志(福島)開志学園JSC高等部(新潟)東山(京都)阪南大高(大阪)大阪桐蔭(大阪)高川学園(山口)飯塚(福岡)長崎総合科学大附(長崎)

 

では、ゾーン毎に見ていきたいと思います

※東海大相模(神奈川)~徳島市立(徳島)のゾーン

本命不在の混戦ゾーンだが飯塚(福岡)の福岡県予選での戦績が本物なら、このゾーンの勝ち抜け候補一番手となるかと思われる。プレミアリーグに所属する東福岡にスコアメイクしての勝利などを額面通り受け止めれば、プレミアウェストで中位くらいに位置できる力を誇り、ダークホースはおろか対抗馬にも挙げていいほどの実力校ということになるが果たしていかに。矢板中央(栃木)東海大相模(神奈川)の関東勢や立正大湘南(島根)徳島市立(徳島)等の常連校がどう絡んでくるかにも注目。

※開志学園JSC高等部(新潟)~尚志(福島)のゾーン

アウトサイダーな優勝候補が揃った隠れ激戦ゾーンであるかと思われる。神村学園(鹿児島)はプリンスリーグ九州で首位争いを演じ、優勝を狙えるだけの地力はあるかと思われる。順当なら3回戦で開志学園JSC高等部(新潟)ー阪南大高(大阪)の勝者を迎え撃つ図式か。開志学園JSC高等部はプリンスリーグには所属していないが同県の帝京長岡がここ2年続けて冬の選手権で準決勝まで勝ち上がり今期もプリンスリーグ北信越で上位に位置づけていることを考えると、捨て置けない一校かと思われる。阪南大高もプリンスリーグ関西で上位を走り今やインターハイの常連である。反対側で面白いのは米子北(鳥取)。プリンスリーグ中国で首位をひた走り地力はありそうだ。だが初戦の相手は名門中の名門帝京(東京)、初戦から息の抜けない戦いとなりそうだ。勝ち進めば3回戦で対戦するかもしれない尚志(福島)も面白い。今年は東北のプリンスリーグが開催されておらずこの地区の学校の力量が未知数だが、同校は数年前の冬の選手権で準決勝まで勝ち上がっただけでなく、同大会で優勝した青森山田を苦しめており、捨て置けない一校と言えそうだ。勝ち上がれば先に挙げた本命不在の混戦ゾーンの学校と準決勝で対戦、優勝候補の大半が反対側のゾーンに集結したことから、準決勝のもう一方の対戦で潰しあった学校を迎え撃つ側に回ることができる可能性が現状高いため、このゾーンの優勝候補が現時点では最も優勝に向け優位な場所に位置取りが出来ているかと思われる。

※東山(京都)~初芝橋本(和歌山)のゾーン

プレミアリーグEASTで堂々と首位をひた走り優勝候補筆頭かと思われる青森山田(青森)が中心のゾーンと言えるがすんなりと勝ち抜けられるような甘いゾーンではなさそうだ。初戦の相手長崎総合科学大附(長崎)はプリンスリーグにこそ所属していないが県での戦績見る限り抜き差しならぬ一校かと思われる。反対側に目を移すとこのゾーンの青森山田の最大のライバルかと思われる前橋育英(群馬)にまず目がいく。ハイレベルなプリンスリーグ関東で首位争いを演じるのは伊達でできることではなく、当然優勝候補の一角に挙げられるかと思われる。だが同校もすんなりと青森山田にたどり着けるとは言えなさそうだ。初戦勝てば次に対戦することになる東山(京都)はプリンスリーグ関西には所属していないが近畿大会では阪南大高、大阪桐蔭といった近年のプリンスリーグ関西を席巻する大阪勢を撃破しての優勝。いずれもスコアメイクしての勝利を挙げており、この戦績が本物なら、今大会の対抗馬にも上げていいくらいの実力を誇っていることになるかと思われる。

※高川学園(山口)~高岡第一(富山)のゾーン

最激戦区かと思われる。静岡学園(静岡)はプリンスリーグ東海で首位を走り青森山田に対抗できる力を誇るものと思われる。初戦を勝ち抜いたとして2回戦の相手高川学園(山口)は県予選の戦績を見る限り捨て置けぬ一校かと思われる。そこを勝ち抜けても3回戦の相手が大阪桐蔭(大阪)になれば、プリンスリーグ関西の座を長年に渡り守り続け今年も同リーグで上位に位置するだけに、静学にとっては予断を許さぬ厳しい戦いが続くかと思われる。反対側に目を移すとどうやらここが最も厳しいブロックのようだ。大津(熊本)はプレミアリーグWESTでユース相手に上位をキープ、流通経済大柏(千葉)も同EASTで中位につける。青森山田に対抗できる力を誇るかと思われるこの2校が初戦勝てば2回戦で激突というのは、両校にとって厳しいクジと言わざるを得ない。ここを勝ち抜けたとしても3回戦でプリンスリーグ北海道で上位につける旭川実(北海道)がくればこれまた油断ならない戦いとなるかと思われる。

 

※サッカーというスポーツは得点が入りにくいスポーツ。サッカーに限らずジャイアントキリングの基本はロースコア。よってサッカーは波乱が発生しやすいスポーツ。その中で有力校のどこが一発勝負で強さを発揮できるか。どこがめぐりあわせに恵まれるか。めぐりあわせに恵まれずして優勝すれば、その学校の地力、底力は本物であったということかと思われます。