じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

秋季近畿地区高校野球大阪大会準決勝展望

2016-10-13 12:06:39 | 高校野球

※準決勝

初芝立命館ー上宮太子

ともに投打にバランスがとれており大きな差はない。時に爆発力を見せる初芝立命館の攻撃を、上宮太子が好右腕森田を中心に封じることができるかがポイント。

履正社ー大阪桐蔭

新チームの履正社は屈指の個々の打力を誇り、浪商戦では長打攻勢で圧倒した。大阪桐蔭が守備、走塁でプレッシャーをかけることができるかがポイントになりそう。同校のチームとしての攻守の動きの鋭さもまた、屈指のものがある。

はなはだ簡単ですが以上です。


10月8日 10日 初芝立命館 池田 上宮太子 今宮 大阪桐蔭 北野 履正社 大商大堺

2016-10-08 08:33:36 | 高校野球

※投手力

 池田:先発のエース谷藤君長身で割りと大柄感あるスリークォーター右腕。直球はなかなか力強く速かったです。4回途中で降板しましたが、もう少し見たかったです。

 大阪桐蔭:根尾が完封。スライダーや抜球、揺球といった変化球がよかったです。これらの変化球と外の制球が、伸びのあるストレートを際立たせてました。

北野:細身のオーバーハンド左腕牧野くん完投。春に見た時同様、メガネが特徴的♪春観たとき、投げ終わるときあんなにホームベースから目を離してたかなあと思いましたが、春同様、伸びのあるストレート投げてましたし、変化球の切れは増してましたし、春より腕が振れるようになってました。ストレートに重たさが感じられるようになるともっと面白いと思います。

履正社:竹田君が7回2失点完投。ストレートは十分球速を感じさせ、スライダーも鋭く、全体的に低めに決まってました。

 大商大堺:先発は背番号10の細身のオーバーハンド右腕西本くんで三回2失点。丁寧に投げてました。4回から小柄な1年生のオーバーハンド右腕田中心君背番号11が登板し1回3分の1、途中戻って1イニング投げました。スライダーの軌道は良かったですし、ストレートもなかなか伸びがあり良かったです。スライダーの軌道の種類が増えると、もっと良くなると思いました。最後に華奢なエース左腕川上君がなげる。オーバーハンドだったりサイド気味だったりで、時おりストレート切れのあるのがきてました。

※打力

池田:非力を補うベンチワークを駆使した攻撃で強豪私学を揺さぶることには成功。公立が強豪私学に勝つお手本のような攻撃は、見るべきものがありました。

大阪桐蔭:この日は足で相手を壊した感じでした。

 履正社:西野田工戦から下位を入れかえてました。この日も良く打ちました。打ち取られても力でもっていってました。

大商大堺:二番レフト松本右右16の振りの強さにリードオフマン星沢右右2の硬軟自在のバッティングなど、上位はなかなか力強く良かったです。下位もなかなか食らいついてました。

 

 初芝立命館:はまれば太子を一気に食って決勝へ駒を進める可能性十分あるかと思われます。

 池田:特に攻撃面で高野連好みの野球ができたため、21世紀枠に推薦される可能性は秘めるかと思われます。課題は多く思えましたが、リードオフマンの原くん右投げ左うち背番号17の中堅手の大きさ、下半身など体全体の骨格の太さは印象に残りました。後、六番レフト岩崎くん右右背番号7の走る姿勢も印象に残りました。

 上宮太子:派手さはないですがしぶとくガップリ組んで戦えるため、17年ぶりのセンバツも、十分期待できると、思われます。守備位置などに、データ班の存在の大きさを感じます。

今宮:積極的なスイングでここまで勝ち上がってきたように見えました。捕手の小野くんの守備での動きのよさが印象に残りました。

大阪桐蔭:試合前ノックで相手の外野の肩の弱さを見透かした走塁が光りました。全身バネの根尾くんにしかできないフィールディングで送りバント数度に渡り併殺も観れてよかったです。

北野:相手が大阪桐蔭とはいえコールド負けで21世紀枠への期待は微妙なものに。とはいえ、球場の雰囲気を作るだけの戦いは出来ていた。今日の試合は当然、高野連も観ていたと思われ、そうした球場の雰囲気は感じていたはず。21世紀枠に推薦されれば、大阪からは珍しく同枠での面白い存在となるだけに、発表を楽しみに待ちたい。エースと内野守備は良いだけに、課題は打力など得点力全般と、外野からの中継かと思われます。セカンド大山くんの好守も印象に残りました。この選手も、春に見た選手と思います。この選手もまた、春も印象に残ってました。

 履正社:捕手片山くん右右2の揺さぶりに動じず盗塁を刺していく姿が印象に残りました。先日とは違う選手がマスクを被っており、共に九番ということを考えると、捕手が定まってないのかもですね♪走塁はここいちばんでは鋭さを見せてました。

 大商大堺:捕手星沢くんの強肩とモーションの速さ、1年生のサード杉村君の守備全般、ショート宮風君の守備も印象的でした。投手陣の底上げと機動力が上がってくれば、春以降、面白い存在になってくると思います。


10月1日2日大阪桐蔭 大阪偕星 近大付属 上宮太子 初芝立命館 岸和田産業 汎愛

2016-10-02 21:54:40 | 高校野球
※投手
大阪桐蔭:偕星戦は徳山2失点完投。内容は決して良くなく見えたが、悪いなりに、守備に助けられたとはいえ抑えたのが良かったところと思いました。汎愛戦は背番号3の香川が先発。これまでよりも下半身を使えていたのがよかったと思います。6回1失点で背番号14の左腕井上にスイッチ。球に切れありますが。
大阪偕星:長身の本格派右腕エース加藤くん3失点完投。徳山同様、気持ちを前面に出して勢いで投げ、徳山より荒々しい感じ。ストレート力強かったです。スライダーがなかなか決まらず相手に的を絞られやすい感じでしたが、投手優位の秋とあってか、力で封じ込めることができてました。今後の課題は序盤からの変化球の精度かもですね。
近大付属:一年生左腕エース大石くん8回3失点。コントロール、牽制良かったです。9回は千代君背番号10が登板、球の威力では大石くんより勝る
上宮太子:この日も森田君完投。9回1失点。やっぱり聞いていたより力投型です。小柄ですがストレート力強い。
初芝立命館:本格派右腕エース中林君完封。ストレートはまずまず威力あります。
岸和田産業:リリーフした背番号15の華奢な1年生右腕山田くん15が無失点に抑える。サイドやったり上からやったりスリークォーターやったりいろいろ。球になかなか切れありました。
汎愛:1年生の本格派右腕羽田野君背番号20が先発。5失点。大柄で長身、ストレートはかなり力強かったです。5回途中から昨年度からの小柄なエース右腕武仲君がマウンドへ。昨年より球威が増してて下半身など全体的に骨格が太くなってました。
 
※打線
大阪桐蔭:根尾が偕星戦であの舞洲左中間最深部へ放り込んだ勝ち越しアーチは価千金で、内容も含めて特大だった。やっぱりスター!
大阪偕星:やはり宇佐美、笹田は良いです。内は弾き返し外は巧く捌きます。二人とも変化球の対応が課題かも?ただ、チーム全体でみると、外角球と変化球の対応が課題に見えました。
上宮太子:四條畷との試合観た感じでは大石くんらからは三点がせいぜいかと思いましたが、思ったよりもしぶとい打線でした。
初芝立命館:個々の体のごつさは履正社に次ぐものがあるかもです。
岸和田産業:一番ショート大日方主将右投げ右打ちの、決して大振りではなく大きく振れるバッティングは印象に残りました。
 汎愛:昨年秋のPL戦でサヨナラホームラン打った4番浅井くん左打ち、の振りの強さは印象に残りました。
 
大阪桐蔭:偕星戦は本塁封殺三度など守り勝ち。ツーランスクイズやホームスチールなどの相手の揺さぶりにも福井中心に動じず光りました。藤原の強肩も光りました。個々の鋭い走塁も光ります。
大阪偕星:守備はまずまず。大阪桐蔭の強い打球にもよく食らいついてました。笹田捕手の強肩とサード田畑の反応の良い守備が印象に残りました。宇佐美は足も光りますね♪チームとしては、相手を見た走塁判断を磨くことが課題かと思われます。
近大付属:久しぶりの秋の近畿に大きなチャンスも活かせませんでした。
上宮太子:思いの外投打にバランスがとれており、派手さはないがしぶとさは感じる。ただ、次の今宮は商大高に5回コールドで勝ち好左腕巻のいる上宮にも5-4で勝っており、何やら毎試合本塁打を放ちよく打つとか。次が関門になるかもですね。1年生のショート村上くんの好守が印象に残りました。
初芝立命館:投打に目に見えた穴は見つかりません。センター高尾の攻守、レフト萩野の打球への反応のよさ、ファースト西村のしっかりと腰を落とした落ち着いたグラブさばき、ショート岸本の地肩の強さが印象に残りました。
岸和田産業:毎年の同校の印象である積極的な走塁は今季も健在。打力そのものを磨けば得点力もぐんと上がる可能性を秘めていると思います。セカンド古田の守備の動きが印象に残りました。
 

汎愛:去年と違って今年は守りのチームに見えました。試合前ノックやボール回しなど、基本がしっかりできて見えました。投手はストレートで勝負できるのが2枚はいますから、夏を戦い抜く陣容は揃ってるので、打力が上がってくれば、夏は面白い存在になってくると思います。