じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 東海大仰星 東淀川

2019-07-15 22:04:42 | 高校野球

✳投手

大阪桐蔭:本格派右腕エース中田選手が3失点完投。秋から進化した。というよりは、ようやく本来の力を出しつつある。という春からの印象に変わりなくさらにその印象が強まったこの日の投球だったと思います。ストレートの走りは春よりさらに良くなってますしスライダーも良く切れてました。将来プロで活躍する可能性を大いに感じさせる投手であるというこれまでの印象も変わらずさらに強まった感じ。本人に将来そこでという気持ちがあるのなら、高校の時点でプロ志望届けを出すべきと感じました。理由があるから打たれ、あわや攻略されかけたのですが、それについては、まずは相手を誉めるべきと思います。

東海大仰星:背番号10の右腕山口投手が先発。上手からなかなか力のあるストレート投げてました。この投手がエースの負担をどこまで軽減出来るかによっては、優勝争いに絡んでくるだけのものは感じましたし、その力はあるように見えました。       

 

✳打力

大阪桐蔭:気になる点はあるものの、春までより打線の厚みが増して見えたのは明るい材料かと思われます。

東海大仰星:体格のしっかりした選手が多く、思いの外打てる打線に感じました。

東淀川:各打者振り切ることが出来ていたことが、強豪相手に3得点につながって見えました。

 
 

✳大阪桐蔭

この日は走塁、守備には課題が残って見えました。走塁は打球を見すぎて先の塁が奪えなかった場面が何度かありましたし、守備は初回に相手4番にライトの頭上を越された影響か、以降深く守りすぎてポテンヒットを数本献上してしまうという場面が中盤まで目立ってしまう。相手がタイミング良く振り切った時にそうした打球が飛ぶこともありましたが、相手に飛ばす力そのものがあるようには見えなかったため、定位置で良かったように見えました。外野手がそれを感じる事が感覚的に難しかったとしても、それ以外のメンバーの誰かが気付く事は出来たかと思われ、早くチームとして修正対応していれば、もっと最少失点で済んだかもなと思いながら観てました。エースの期待値、打線の厚みが春より増して見えるだけに、守備走塁が本来の出来を安定して発揮できるようになってくれば、全員で優勝旗を甲子園に持って帰る。さらにはそれ以上もという期待度も増してくるかと感じました。

 

✳東海大仰星

攻守に動き鋭く迫力あり、優勝争いに絡んでくるだけのものを、観ていて感覚的に感じました。走塁鋭く守備は球際なかなか強かったです。

 

✳東淀川

思いきりの良いスイングだけでなく、守備でも外野が後逸のリスクを恐れずダイブし好捕など、攻守に思いきりの良いプレーの数々が、強敵を手こずらせた最大の要因かと思われます。ナイスチャレンジでした。


大阪桐蔭 近大付属

2019-07-13 08:55:34 | 高校サッカー

 ✳守備

大阪桐蔭:0点に抑えたのですから総じて見れば良く守ったと思います。相手への寄せ、ルーズボールへの寄せが出来て見えました。中島選手、梅原選手の両ボランチなど前の守備が特に良く見えましたが最終ラインの守備は課題が残って見えました。相手の右CBがボールをもつ。それに合わせて?ポジショニングを全体的に左寄りにする。そこを逆サイド、大阪桐蔭の右SBの背後へクロスを蹴り込まれ、そこからクロスを上げられ時に危うい場面も、が前半の給水後から後半になっても続いていたのは気になりました。最終ラインのケアと反応の問題に見えました。前節も後半劣勢になりましたが、この日も、先に触れた給水後に劣勢になり、インターバル後の対応に課題が残るかと思われます。

近大付属:こちらも0点に抑えたのですから総じて見れば良く守ったと思います。ゴール前はきっちり固めてましたが全体的にボールに意識が集中し過ぎて予測が出来ていないように見え、それがルーズボールをなかなか奪えないことにつながり、攻撃につながる守備という点で、やや課題が残って見えました。

 

✳攻撃

大阪桐蔭:無得点に終わった要因はとにかくゴール前で時間をかけすぎ。これに尽きるかと思われます。終盤継続して攻撃を続けることが出来ましたが、残念ながら大阪桐蔭もチームとして疲れから足が止まってしまい、惜しくも得点には至りませんでした。ボランチの中島選手が、これまでの体の強さだけでなく、ボランチらしい効果的なパスも出せていたことが収穫かと思われます。

近大付属:0点に終わった要因は、とにかく攻撃のほとんどが単発で終わってしまっていたことにあるように見えました。守備のところで触れたこぼれ球への対応力が、この日は低かった事が要因かと思われます。

 

✳大阪桐蔭

インターハイ予選最終節の仰星戦で怪我した才木選手が見る限り問題なくプレーしておりまずは何より。この日も前節に続き今季プリンスリーグ初勝利出来る内容に感じましたが、勝てない期間が長くなればなるほど、その呪縛は強いものになるのかもなとこの日もまた、感じた試合でした。一つ勝てばほぐれると思うのですが😃ただ、やはりインターバル後の対応には課題を感じ、やはり理由があるからこそ勝てないのだとも思います。個々に目を向けると、直接狙える位置でのFKでは、大野選手が蹴るという選択肢は、常にあるべきかもなと感じました。そうしたときにこの選手がボールのそばにいるだけで、相手に与える恐怖心が増すように感じました。

 

✳近大付属

こちらもここまでプリンスでの戦いがパッとしません。全体的に華奢な感じを受けたのは気になりました。選手権予選までにどれだけ体つきを迫力のあるものに、チーム全体として出来るかが、8年ぶりの冬の全国選手権出場の鍵に見えました。

 


大阪桐蔭 三田学園

2019-07-06 09:06:08 | 高校サッカー

守備

大阪桐蔭:1点に抑えたのですから総じて見れば良く守ったと思います。特に前半は相手にきっちりと寄せることが出来て見えました。後半16分頃に許した同点ゴールも含めて、後半は相手の変化に対応出来ていないように見えました。それが前半と違いボールに集中し過ぎてこぼれ球を拾えない場面が目立った要因かと思われます。感じとる力、という点で課題が残ったかと思われます。    

三田学園:1点に抑えたのですから総じて見れば良く守ったと思います。前半は寄せきれてなく見えましたが後半はそれが出来ていたように見えました。

 

✳攻撃

大阪桐蔭:前半はとても良い攻撃が出来ていたと思います。シュートの意識等終始相手に怖さを与える攻撃が出来ており、前半もっと点がとれていたかなと思いながら観てました。後半は守勢に回った事から攻撃のチャンスそのものが少なかった事が、取りきれなかった要因かと思われます。

三田学園:後半は時に広く時に狭くバリエーション豊富な攻撃ができており、前半からそれが出来ていれば、2点以上取れたかと思われます。

 

✳大阪桐蔭

インターハイ予選最終節の仰星戦で怪我した才木選手をこの日見る限りでは見かけずその後が懸念されます。この日は今季プリンスリーグ初勝利出来る内容に感じましたが、勝てない期間が長くなればなるほど、その呪縛は強いものになるのかもなと感じた試合でした。一つ勝てばほぐれると思うのですが😃ただ、後半立ち上がりの集中には課題を感じ、理由があるからこそ勝てないのだとも思います。個々に目を向けるとこの日左MFで起用された道脇選手はいつみても、FWでは映えますが2列目のサイドだと輝きがやや薄れます。この日も2列目のサイドで起用されながら動きは良くも悪くもFWの動きに見えました。パス出しを向上すべく視野の広さが今後求められるのかも知れません。スタメンに欠かせぬ選手の1人かと思われ、本当にそうなるには複数のポジションで輝けるようになることかと思われます。もう1人、この日久々起用されたFW山崎選手。2月のセレッソB戦で印象に残った選手の1人ですが、相手に寄せられた中でも精度の高いシュートを打てる技術と強さをこの日も発揮して見えました。強引にも見えるくらいシュートを放つことが出来るのが、この選手の良さかと思われます。2月はそれがゆえにボールを持ちすぎても見えましたがこの日は球離れも良かったです。前線での守備力も高まって見えました。パスをもらう動きに長けてくれば、Aでスタメンで起用される機会も増え、この日のように戦術的に見えた交代を食らうこともなくなるかと思われます。後GK板敷選手、それまではシュートへの反応の鋭さなどセービング能力の高さが目立ちましたがこの日は加えて瞬時の判断からのパスサッカーの起点になることも出来て見えました。この選手の成長はポジションからしてチーム全体の成長につながりやすいかと思われ、この日の明るい材料の一つだったかと思われます。

 

✳三田学園

攻守に嫌らしさがこのチームの持ち味に見えました。嫌らしさだけでなく、強さそのものも感じられるようになれば、全国的なチームに成長出来ると思います。