じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

10月5日大阪桐蔭 興国

2019-10-18 21:28:18 | 高校サッカー
✳守備

大阪桐蔭:約1ヶ月前の仰星戦では巧さよりも強さ鋭さを前面に押し出し縦に速くゴールに向かってくる相手への対応に課題が残しましたが、この日はグランドをワイドにつかってくる相手の対応に課題が残って見えました。序盤に与えたPKでの先制点は、その前の相手のアーリークロスに同校のサイドの選手が対応しきれなかった事が発端となったもの。1失点に抑えたのですから良く守ったと言えますが、裏を狙いにくる相手の前線の選手に対する最終ラインのケアは必ずしも十分とは言えず、危なっかしく見えました。それまで右SBで使われることの多かった杉山選手と右CBで使われることの多かった永野選手のポジションを入れかえてましたが、これについては以前からそうした方が良いように、私的雑感ですが感じてました。杉山選手は2月のB戦ではCBで使われてましたし永野選手は昨年から今年の序盤にかけて右SBで使われてましたし、二人のプレースタイル観ていても、適性ポジションかと思われます。この日はまだ互いになじんでないように見えましたので、冬の選手権大阪大会までに間に合うかどうかかと思われます。

興国:無失点で抑えたので良く守ったと言えますが、相手への寄せが甘く見えたのは気になりました。人数揃っていても狭い場所をパスでつながれる場面が多かったのでそう感じました。 ただ、ゴール前には常に人数が揃ってましたので、プレスよりも戻りを早くしてブロックを作ることを優先していたのかも知れないなと思いながら観てました。

✳攻撃

大阪桐蔭:攻撃の形は素晴らしかったにも関わらず無得点に終わった要因は、予測が不足していたのと、先制されたからか当初からのプランだったのかはわかりませんが、最終ラインから前線への一本のパスで相手の最終ラインの裏を狙ってと、やや一発狙いの攻撃が多かった事が挙げられるかと思われます。前線の選手がせっかくプレスをかけて相手のクリアコースを限定させても、二列目以降がそれを感じることが出来ておらずルーズボールを拾えないか拾えても体勢が悪く次にパスを受けた選手が苦しくなってしまい結局手詰まりが結構多かったように思います。一発狙いのパスは相手に読まれやすい上に精度の高さが求められますので、決めるのはなかなか難しい攻撃に見えました。そうしたパスを蹴り続けた最終ラインの選手も相手の背後を狙い走り続けた中島選手もよく頑張ってただけに、余計にそう感じました。

興国:今期も質の高いポゼッションサッカーは健在。大きなパスでグランドをワイドに使ったそれもここ数年同様いけるため、相手のプレスの網にかかりにくい。そうしたサッカーを展開しながら1点に終わった要因は、この日に関しては攻撃の手数そのものを少なくさせられてしまったからかと思われます。守備のところで触れた事ですが、ボールを捕りにいく姿勢がやや足らなかったことが、そういう展開になってしまった要因かもしれません。





✳大阪桐蔭

来期プリンスリーグ残留という点では手痛い敗戦になってみえましたが、冬の選手権大阪大会に向けては、課題と収穫が見つかった実りある敗戦だったように感じました。課題はリードされた展開でのゲームメイク。リードされたからといって一発狙いに走らない。リードされたときこそいかに普段通りにやるか、チームとして平常心でやれるか等、選手権予選でもこの日の試合のような展開は考えられるかと思われるため、本番前の?良いシミュレーションになったようにも見えました。収穫はFW下野選手と2年生ボランチ山上選手18。下野選手は昨年からちょくちょく起用されてる選手ですが、これまでは至って凡庸な印象だったのが、この日は非常に強さと速さを感じさせるプレーを随所に見せ、そのなかでしっかりボールコントロールにキックもできており、メンバーの一員ではなく核になる選手に成長した姿を見せていたと思います。山上選手は華奢ですがショルダーチャージをとられるのではないかと思うくらい強くあたって自分より太くでかい相手を吹っ飛ばしてましたし、トップスピードの中でも強くボールを捌く事が出来ており、そうした中でもボランチとしてしっかりとゲームコントロールが出来ていたように見えました。インターハイ予選の頃より、というより一月前よりチーム力の分厚さが増して見えた姿に、インターハイ予選の時のように主力が1人怪我で抜けただけでチーム力が落ちて見えたようなことは、選手権予選ではもうないであろうと感じ、2年ぶりの冬の全国出場へ向け、期待がもてるこの日の内容だったように感じました。直前になってメンバー、ポジションを微妙に且つ大きくいらって見えましたが、それらをなじませることが、本番?までに間に合うかどうかが、鍵となってくるのかも知れないなと思いながら観てました。



✳興国

今期も浪速のバルセロナは健在。キーパーからのつなぎに徹底的にこだわるスタイル。フィジカルもしっかりしてそうな選手が多い。悲願の冬の全国選手権出場に向けては、いかにボールを奪いにいく力を身につけ、攻撃の手数を増やしていくかかと、この日観る限りでは感じました。

男子高校サッカー冬の全国選手権大阪大会展望

2019-10-17 14:43:54 | 高校サッカー

✳本命:阪南大学高校

✳対抗:東海大仰星

✳ダークホース:大阪桐蔭 履正社 

✳その他有力校:興国 金光大阪 大阪産業大学付属 関大一


ざっくりと言えば上記のような感じかと、あくまで私的雑感として思います。では、ゾーン毎に見ていきたいと思います。


✳阪南大学高校に挑む履正社

現在プリンスリーグ関西で首位を独走する阪南大学高校、インターハイ予選の頃は惜しくも対抗といったところかと思われたが、その後のプリンスリーグでの安定した戦績を見ると、結果がどうなるかは誰にも分からぬことだが、予想としては単独本命として然るべきかと思われ、全国制覇の期待も出来る強さかと思われます。相手に寄せられるなど難しい体勢からでも精度の高いシュートが打てるなど、それに対する意識の高さは特筆もの。攻撃力の高さを感じるチームだが、サッカーという点が入りにくいスポーツにおいてトーナメントを勝ち抜くに必要不可欠なのはディフェンスの安定。得点力の高さが武器の同校だが、インターハイに続き冬の全国選手権にも順当に駒を進めるか否かは、インターハイ予選の頃に感じたカウンターへの対応の不安が解消されているかどうかかと思われます。その阪南大学高校と、勝ち進めば準々決勝で当たるのが履正社、インターハイ予選は退場者が出たこともありトーナメントで姿を消したが強さは感じた。大阪一部リーグで首位。勝ち点は同率だが得失点差では他を圧倒。本命を奈落の底に叩き落とし、一気に全国へと駆け上がるポテンシャルはあるかと思われます。この両校の対戦が実現すれば、その結果は、大会全体の行方に大きな影響を及ぼしそうに思います。他、関大北陽が古豪復活なるかにも注目かと思われます。


✳大阪桐蔭 金光大阪に大阪学院、桃山学院がどう絡む

プリンスリーグ前半は苦しい戦いを強いられた大阪桐蔭、だがインターハイ予選最終順位決定リーグで阪南大学高校に完勝、東海大仰星には逆転負けもその頃からチームが上昇気流に、プリンスリーグ後半では全国クラスのチームにも食らいつけるようになり、インターハイ予選の頃より選手層も分厚くなって見える。2年ぶりの冬の全国選手権出場が狙えるところまで迫ってきているかと思われる。勝ち進めばその大阪桐蔭と準々決勝で当たるのが金光大阪。直近のプリンスリーグ関西での試合で東海大仰星に3ー0で勝利。これが本物なら、同校もまた、狙えるとこまで迫っていることが推察され、大阪桐蔭との試合は激しい攻防が予想される。他昨年代表大阪学院はトップクラスのチーム相手に流れのなかでボールを奪えるようになっているか、桃山学院は守備で厳しさ、攻めてつなぎの面が向上していれば、争いに絡んでくるかと思われます。


✳ディフェンスの安定が光る東海大仰星の現在の調子は果たして

阪南大学高校と共に力は全国クラスかと思われる東海大仰星。ゴール前など何度ボール奪われてもしつこく相手にまとわりつき、最後まで懸命に走り抜く、やや不恰好ではあるが不恰好であるがゆえに余計に強さを引き立たせるサッカーは健在。加えてインターハイ予選の頃よりゲームメイクの巧さが増して見える。インターハイ予選の頃は同校が本命かと思われたが、後半のプリンスリーグでの戦いが前半ほど安定してないのは気がかりであり、それが対抗評価になった要因。現在のチーム状態が気になるところである。勝ち進めば準々決勝で仰星と当たる近大付属は、夏までより体がどれだけビルトアップされているかが鍵かと思われます。


✳興国 大阪産業大学付属 インターハイ出場の関大一と混戦

今期初めてプリンスリーグ関西で戦う興国は例年通り浪速のバルセロナは健在。キーパーからのつなぎに徹底的にこだわるスタイル。フィジカルもしっかりしてそうな選手が多い。悲願の冬の全国選手権出場に向けては、いかにボールを奪いにいく力を身につけ、攻撃の手数を増やしていくかかと思われる。勝ち進めばその興国とベスト16で当たるのが大阪産業大学付属。大阪一部リーグで2位も1位の履正社と勝ち点では並んでのもの。捨て置けぬ一校かと思われる。勝ち進めばこの両校の勝者と準々決勝で当たるのが関大一。インターハイ予選では弱者の戦いに徹しきって全国切符ゲット。前線の強さが印象的でした。他、清明学院がこれら3校にどう絡むかも注目かも知れません。


上記に挙げた学校のほとんどが数日後に初戦を迎える。まずはここできっちりとスコアメイク出来るかで、各校の現在のチーム状態が計れるかと思われます。そして、サッカーという運動量が激しく、得点が入りにくいスポーツでトーナメントを勝ち抜くには運も必要。高校野球だと激戦ブロックに入った学校が、そこを勝ち抜いた勢いで一気に優勝というパターンはよくありますが、サッカーではそれは少ないかと思われ、有力校の中でどこが昨年の大阪学院、一昨年の大阪桐蔭のように迎え撃つ側にまわる巡り合わせに出会えるかも、トーナメントを勝ち抜く上で大事な要素かと思われます。



秋季高校野球近畿大会シミュレーション

2019-10-15 22:02:37 | 高校野球
✳一回戦
智弁和歌山(和歌山1位)ー初芝立命館(大阪3位)
打撃戦?乱打戦?
智弁学園(奈良1位)ー神戸国際大付(兵庫3位)
打撃戦?乱打戦?
大阪桐蔭(大阪1位)ー立命館守山(滋賀2位)
食らいつきたい立命館守山
東山(京都2位)ー明石商(兵庫2位)
旧チームからエースとして君臨する明石商本格は右腕中森投手を京都府大会全試合5点以上奪った東山打線がいかに攻略するか
近江(滋賀1位)ー奈良大付(奈良2位)
ディフェンスの近江、オフェンスの奈良大付といったところか。打撃戦なら奈良大付?
報徳学園(兵庫1位)ー天理(奈良3位)
奈良のシード戦で奈良大付に打撃戦の末敗退、県大会で智弁学園に大敗、さらには3位決定戦でも薄氷の思いで辛くも近畿大会へ進んだ天理がいかに立て直すか
京都翔英(京都1位)ー和歌山南陵(和歌山2位)
京都翔英は府大会全試合6点以上奪った得点力が持ち味かと思われるが、和歌山南陵としては、相手の土俵に敢えて入るべく、打ち合いに持ち込みたい
履正社(大阪2位)ー綾羽(滋賀3位)
食らいつきたい綾羽

✳準々決勝
初芝立命館ー神戸国際大付
打撃戦?乱打戦?
大阪桐蔭ー明石商
大阪桐蔭打線が明石商中森投手を攻略出来るかというのが一般的な見方かと思われるが、明石商打線を大阪桐蔭がエース左腕藤江選手を中心に継投で凌げるかといった、いわば敢えて逆の視点をポイントに挙げたい。大阪桐蔭の高い守備力がどこまで明石商の足を封じ、投手陣を助けるかもポイントになってくるかと思われる。対戦が実現すれば今大会屈指の好カードであり、今大会のベストゲームが期待できる。
奈良大付ー報徳学園
兵庫県大会全試合3点以内に抑えてきた報徳のディフェンスを、奈良県大会で全試合6点以上奪ってきた奈良大付打線が攻略出来るかがポイント
京都翔英ー履正社
共に府県で全試合6点以上奪ってきており、京都翔英が打ち合いに持ち込めるかがポイント

✳準決勝
初芝立命館ー大阪桐蔭
共に大阪で全試合6点7点以上奪ってきたもの同士、府大会では大阪桐蔭が5回ゴールドで勝っているが、初芝立命館も打線に爆発力はあるため、打撃戦に持ち込む可能性はあるかと思われる。大阪桐蔭藤江投手以外を先発にたててくるとすればここか
報徳学園ー履正社
報徳はディフェンスが自慢のチームかと思われるが、この戦いにおいては点の取り合いに持ち込めるかがポイント。報徳の機動力に履正社守備陣が対応できるかもポイントになってくるかと思われます。履正社が旧チームから活躍するエース右腕岩崎選手以外の投手を先発にたててくるとすればここか

✳決勝
大阪桐蔭ー履正社
府大会決勝で延長にまでもつれこむ点の取り合いを演じた両校、ここでも激しい打撃戦は必至か。明治神宮へいくのは果たしてどっち

センバツへは
大阪桐蔭、履正社、報徳学園、明石商、京都翔英、奈良大付
補欠1位近江、2位初芝立命館

あくまで個人の適当な邪推
ここに推した学校にとっては邪推が当たりますように
ここに推せなかった学校にとっては邪推が外れますように




桜井シニア  神戸中央シニア  大阪福島シニア  湖東シニア

2019-10-14 17:20:02 |  中学野球

✳️桜井シニア

1捕長岡選手右左2:ガッチリしていてお尻から下が太くしっかりした体型。強肩。広角に遠くへ飛ばせる
2左新道選手左左7:細身。シュアなバッティング
3二南浦選手右右4:強く打てる。守っても動き良い
✳️神戸中央シニア
1右堀川選手右左9:小柄も割りとガッチリした体型。シュアなバッティング。ベースランニングもなかなかの迫力
2遊日置選手右左6:やや細身も割りとガッチリした体型。守備動き軽快。ランニングスローでファーストへ正確な送球に軽快なだけでなく動きに強さを感じさせる。体の強さ、上半身がバネのようであった。打っても変化球に崩されながら下半身で踏ん張りバットコントロールでヒット性の打球。ベースランニングもなかなか
3三今崎選手右左24:細身もガッチリした体型。途中出場だが素振りはなかなかしっかりしておりタイミングの取り方等実戦で活かされれば。
打清野選手右右7:ガッチリしていて背は高め。終盤代打で出場し、変化球ためてレフト線破る
4捕川口選手右右2:ガッチリしていて特にお尻から太ももにかけて太くしっかりしていた。強肩で力入れずとも二塁へ矢のような送球
5三一岡田選手右右5:ドカベン体型でガッチリ感があった。打球への反応が速く、柔らかいグラブさばきでワンバン送球も難なくキャッチ。サードよりファーストの方が合いそう。
9投高木選手左左1:小柄なオーバーハンド左腕。華奢だが筋肉はしっかりして見えた。直球、スライダー共に切れのあるのが時折。右肩をもっと我慢し、体の開きの早さが是正されれば、常時そういう球がいくようになるなと思われます。フィールディング動作も堅実
✳️大阪福島シニア
1三池上選手右右5:小柄だがベースランニング鋭い
2遊岸本選手右左6:細身だがベースランニング鋭く、打っても威力あるストレートに負けない強いスイングを誇る
3一木山選手右左3:やや細身だが軸がしっかりしており体がぶれないスイングで強く振ることが出来、広角に強い打球打てる
4二園選手右左4:やや細身もガッチリした体型。腕と体をバランス良く使って外を引っ張って強い打球。軸がぶれずに強く振れるから、内をセンター方向に強く伸びて鋭く越える打球放てる。ベースランニングも鋭い。守っても一歩目速く捕球姿勢堅実
7投土田選手右右1:華奢なスリークオーター。伸び、切れのあるストレート投げる。
8左澤田選手右左7:シュアなバッティング。威力あるストレートを捉える力もあり
✳️湖東シニア
1遊投横田選手右右6:華奢だが筋肉はしっかりして見えた。外を迎えにいかずしてしっかり引っ張れる。ベースランニング鋭いだけでなく打球判断良くスタート切れる。守っても動き鋭く軽快。体そのものの強さも感じ、上体がバネのごとくしなる様が送球にも活かされて見える。投手としてもオーバーハンドから力強いストレート。力投型。威力があるから捉えられても力で外野フライに打ち取れる。フォームそのものもなかなかしっかりしていた。
5中平井選手右右8:細身も太ももしっかり。強肩。打っても勝負所で満塁走者一掃の右中間二塁打
8三奥村選手右右5:華奢だが背は高め。鋭く綺麗な軌道を描くスイングが出来るため、パワーがなくても引っ張ってホームラン打てる。日々の素振りの練習を感じさせるスイングが出来るだけに、骨格がもっとしっかりしてくれば広角に強い打球が放てるようになるかと思われます。守っても鋭い動き。
9投竹内選手右左1:細身のオーバーハンド右腕。強いストレート投げる。スライダーも切れがある。しかもそれらをコースギリギリでストライクとれる。

大阪桐蔭 履正社

2019-10-14 08:28:38 | 高校野球
✳️投手力
大阪桐蔭:藤江投手6回3分の1で2失点。ストレート、変化球との緩急が有効に使えていました。以降延長10回試合終了まで竹中投手が投げ9回に同点3ラン浴びるなど一挙4失点もその後のサヨナラのピンチをなんとか凌ぐ。強いストレートに切れの鋭いスライダー、抜き球と絡めて緩急使って投げられ、さらにはストレートを右打者の内に投げられ変化球も出し入れが出来るからそりゃ一年秋から肝心要の場面で起用されるのも頷けるかと思われます。
履正社:岩崎投手8回6失点。ストレートの強さ、ベース付近から曲がるためストレートと見極めしづらいスライダーとひとつひとつのボールには観るべきものがあり、ストレートを右打者の内にも投げられてました。

✳️打力
大阪桐蔭:好投手を攻略。歴代でも屈指の野手陣かと思われる上級生世代が引っ張る打線が本領発揮で全国クラスの打線である可能性を感じさせるこの日の出来。得点力は根尾世代より上で歴代でも屈指の可能性も。1番池田選手3打席目で入ってくる球をしっかり捉える。3打席目までにきっちり結果を出すあたり、下級生とはいえさすがは大会途中から不動のリードオフマンとして起用されてきた選手だと感じる。2番に入った吉安選手、状況に応じたバッティングは出来ていたがここぞの場面でしばきにいったところを力んでしまい打ち損じが目立つ。2番という打順を意識しすぎても見えた。打順はあくまで監督が決めるものであり、選手が過度に意識するものではないと思われ、あくまで自分のバッティングをすれば良いと思います。3番西野選手はここぞの場面でしっかりと捉える。ここらは下級生から不動の中軸として起用されてきた選手の経験を感じた。この日4番に起用された仲三河選手の集中力にも目を見張るものがあった。5番船曳選手もまずまず。6番に加藤選手がこの日は入る。この日7番に上がった伊東選手も状況にきっちりと対応出来ていた。この日は上野選手が8番に下がる。下級生のスラッガー前田選手が延長で代打で貴重な追加点となるタイムリー。同選手らしい引っ張って低い弾道、これでようやくほぐれて本来の力を発揮するか。今後レギュラー奪取も有りうる。
履正社:敗れはしたがこちらも全国クラスの打力を披露。全国制覇した旧チームの同時期より上ではとの印象は先週と変わらず。4番関本選手、5番大西選手といった右の中軸打者の力と巧さ両方で遠くへ運べるバッティングが印象に。旧チームから3番打者として活躍する小深田選手の良さも力を入れずとも遠くへ飛ばせるところ。9回に低めをうまく手首を返してライトへ運んだバッティングが前半から出来ていれば、試合そのものが違った展開になっていたかもですね。

✳️大阪桐蔭
打者心理を巧みに読んでカウントを稼いだ吉安捕手の強かなインサイドワークが光る。守備は加藤選手伊東選手の二遊間の守備が特に光る。非凡さでは1年投手で1番の関戸投手が第2先発要員になってる可能性も。その場合、勝ち進めばの話だが近畿準決勝あたりで先発あるかも知れません。歴代でも屈指の得点力を武器に、投手陣は継投で凌いで近畿、明治神宮、そしてセンバツを制する力は十分にあるかと、現時点では思われます。

✳️履正社
仲三河選手に打たれた2点タイムリーの場面など、関本捕手のリードが回を追うにつれ良くなって見えました。打者の特徴をしっかりと掴めていたように思います。チームとして守備は全国レベルで見ても及第点。走塁は両井選手の隙を逃さぬそれが光る。敗れはしましたが旧チームの同時期より得点力で勝る分力は上かと思われ、大阪桐蔭同様、近畿を制し明治神宮、さらには大阪桐蔭がまだ成し得ていない夏春連覇の可能性も十分にあるかと、現時点では思われます。そのために鍵となるのは、2番手投手の出来、継投のタイミング、なのかもしれません。