2021年2月22日(月)
大岳山山頂から望む富士山、三頭山、御前山
2週間前に払沢の滝から浅間嶺を歩いた際、訪ねたかった豆腐屋さんで豆腐を買い、気になっていた村営駐車場の確認もできた。 この駐車場から以前より行きたかったルートで大岳山を目指す。 浅間嶺を歩いた際には御前山、大岳山南麓に点在する集落を見てますますこのコースに興味が湧いていた。 ただ、御岳山側から登る時にはいつもケーブルカー利用での大岳山登山。 今回は集落からの登りで山頂を目指すと 上り1,200m越えの登山となる。 到達できるだろうか。 ゆっくりでも目標達成できるよう早目出発を目指したが、若干寝過ごし。
8:20
本宿にある村営駐車場から北秋川沿いを歩くと、大岳山に続く馬頭刈尾根に登る登山口はいくつかあるが、今回は白倉バス停近くの登山口から。 駐車場からは舗装路を約20分。 登山道の入り口には写真の石柱が立っており「郷社大嶽神社入口」の文字が刻まれている。 それは大岳山山頂下にある大岳神社の郷社ということだろう。 「もうここは御嶽神社の領域ではないんだな」なんてことを変に納得しながら、「こちら側からがんばるぞ!」と変に気合が入る。
集落の梅が良い香り。
郷社大嶽神社。
「しっかり頑張ります」と手を合わせる。
神社前から舗装路を離れ少し登ると鳥居。(8:42)
御岳山も大岳山も神聖な神様の山なんだ。
それにしても、明らかに線の込んだ尾根をひたすら登ってゆく。
馬頭刈尾根まで休みなしの急登だ。
9:40
「分岐まではまだだよね~」と思ったころ木々が開け、
先日登った浅間尾根とその向こうに富士山が。
もう少し登ると更に見晴らしの良い場所に出た。
正面左右に続く尾根が浅間尾根。 富士山の正面辺りに浅間嶺があるらしい。
富士山をアップで。 富士山手前に浅間嶺。
この時点で富士山背後の空は既に白っぽくなっており、
この後富士山はその白さの中にどんどん隠れていってしまった。
この日はちょうど異例の暖かい日で、花粉もたくさん飛んだそう。
霞みはそんなことからも影響を受けたかな。
富士山が見えたポイントから更に急登になる。
「しんどいなぁ~」と思いながらもなんとか頑張る。
10:36
神社先の鳥居から約2時間。 駐車場から約3時間。
ようやく馬頭刈尾根に登り上げた。
ここからは緩やかな尾根道だ。 ただ、それでも上りは上り。
とりあえずその辺の切り株に座り込んで休憩。
歩き始めるとすぐにベンチのある展望の良い場所があった。
やはり先ほどの展望場所から1時間登ってきただけのことはある。
富士山は裾野の方まで見えるし、浅間尾根も随分低い位置に見える。
ただもう随分ぼんやりになってしまった。
丹沢方面。
大岳山山頂まではもう少し。
山頂直下で「直登で行くトレイル」 or 「大岳神社奥宮から登るいつものコースへと向かうトレイル」の選択。
直登はこりごりと思っていたのに最後の仕上げとばかりに「直登」を選択。
山頂到着。11:25
久しぶりに急登、直登をもくもくと登り疲れ果てた。
いつもなら山頂に着いてすぐに写真を撮るが、さすがに岩に座り込んで一休みしてからの撮影。
辛うじてまだ富士山が見えて良かった。
トップの写真の通り、三頭山、御前山、浅間尾根、笹尾根、丹沢など薄いながらも良い展望だ。
三頭山の背後には大菩薩嶺から小金沢連嶺、北奥千丈岳、飛龍山、雲取山、鷹ノ巣山も見える。
その後ゆっくりお昼ご飯を頂き、下山する。(12:12)
下山で大嶽神社奥宮に参拝。
帰路は違うルートを通るのでしっかり安全祈願。
まずは馬頭刈尾根に戻る。
大岳山の山頂~直下は岩が露出している場所が多い。
馬頭刈尾根を歩き、登ってきた白倉への分岐を越して歩いてゆく。
下山はつづら岩から千足へ下る予定。
この尾根からは振り返れば大岳山、そして御岳山、日の出山などが間近に見られるはずなのだが、
残念ながら道中ほぼ木々で遮られる。 こちら側から見てみたかった。
振り返って大岳山。
左の尾根を歩いてきた。
富士見台到着。 地図には大怒田山となっている。(13:18)
残念ながら富士山は白い空に溶け込み、見えなくなっていた。
つづら岩到着。(13:46)
つづら岩はクライミングのゲレンデとして利用されているそうだ。
千足~つづら岩は関東ふれあいの道に指定されているので、
白倉からのルートより歩きやすいかと思っていたのだが、こちらの方が直登、急登かなぁ。。。
さらに足元がザレていて下りは特に怖く感じた。 脚が既にヘロヘロだったし。
こちらのルートの方が台風の影響を大きく受けたのかもしれない。
特に沢に近くなると倒木が積み重なった様な場所も多く(トレイルはきれいに整備されている)
景色も少し怖い感じ。
綾滝 (14:36)
ただ、沢沿いのこちらのルートには景観の良い滝がある。
ちょっと水量が少なく残念だったが。
更に下るともう一つの滝。
天狗の滝 (15:07)
滝の周囲でコチャルメルソウがいくつか開花。
まだツボミの方が多かった。
ユリワサビ
ヘロヘロに疲れた身体だったがお花を見て元気を取り戻し、歩き始めて10分弱ほどで林道に出た。
その後約30分ほど舗装路を歩いて駐車場に到着。(16:05)
途中振り返ると中央の大きな峰の右奥、ピークに大きな岩が乗っているように見える所がつづら岩かな。
この日もまだちとせ屋さんが開いていたのでお豆腐を買って帰宅。 久しぶりに急登、直登だった一日は相当疲労したが、良い天気の中やり遂げることができて気分は爽快だった。
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翌日23日、青梅市沢井駅近くの山林火災が報じられ、大変驚いた。 幸い翌日24日には鎮火したが、付近で被害を受けられた方、心配な日々を過ごされた方にお見舞いを申し上げるとともに、消火に当たった方には感謝の気持ちだ。
さらに21日に発生した栃木県、両崖山、天狗山の火災は今なお続いている。 一刻も早い鎮火、付近住民の方、消火活動の方の安全を心から祈ります。