2022年2月26日(土)
七ッ石山から望む富士山
新型コロナウィルスまん延の世の中になり、東京の山を随分登ってきた、かな? 登っていない山はまだまだあると思う中、もう一度登りたいと思う山もある。 雲取山にはもう一度登りたいのだが、一泊しないと登れないし、なにより駐車場が。。。と思ったら、冬の時期はそれ程混んでないらしい。 が、まぁ、一泊するような状況でもないし。。。 そうだ! 七ッ石山に行こう!
以前雲取山に行った時にも通過した七ッ石山だが、正直七ッ石山に登ってもどれだけの展望だったのか、あまり覚えていない(曇りだったのだ)。 七ッ石山から先の石尾根ではとても良い景色を眺めた覚えがあるが。 けれど人様のレポを拝見すると、七ッ石山からも大展望が得られそう。 実は前週高水三山に登った時も、風が弱ければ七ッ石山に行こうと思っていた。 が、今週は風も弱い、天気は前週以上に良さそう! 張り切って行ってきた!
駐車場到着は6:30過ぎ。 土曜日だがこれほど空いていた。 駐車場のトイレはきれいで暖房便座付き。 だが万が一のことを考え、私は奥多摩湖畔で済ませてきたので 6:40ごろ出発。 駐車場・トイレ整備支援金は一応入れておいた。
前回は雲取山の標高 2017mにあやかって 2017年に登った。
その時の記念看板はもちろんもうなく、その代わりに鬼滅の刃のぼり旗がずらり。
登山口を上がるとすぐに凍結路になった。
2週間前の鷹ノ巣山の雪を見ているので6本爪を持って行ったが、
雪は締まっており、踏み跡もしっかりしていたのでチェインスパイクくらいがちょうど良かったようだ。
このお宅、最近、丹次郎の家と呼ばれている?
ゆるやかな登りを淡々と歩く。 この上に水場があるが、出ているのかな?
茶煮場(ちゃにっぱ)に到着。(7:53)
水分補給をして、ジャケットは脱いだ。 風もなく穏やか。
更に30分程歩くと堂所(どうどころ)
各所の名前は平将門迷走に由来している。
この辺りから木々の向こうに富士山が見えてきた。
トレイルの斜度も少し上がり、木々の間に富士山。
とてもスッキリ見えている!
ようやく七ツ石小屋への分岐に到着。(9:13)
CTより随分早く着いた。
分岐からひと登りで七ツ石小屋。
お庭で一休みさせていただく。
素晴らしい眺めだ!
とてもきれい。 こんなにスッキリ見える日は珍しいだろう。
日の出の頃はきれいだったろうな。
ここは素泊まりオンリーだが、ここに泊まって日の出や星を見るのも良いかもしれない。
おやつを食べ、トイレを借りてゆっくり休憩後、七ッ石山に向かう。
石尾根まではこの日一番の急登だった。 でもほんの少し。
石尾根の雪ももう締まっており、多くの人に踏まれている。
石尾根、鷹ノ巣山方向。
中央より右側のピークが鷹ノ巣山らしい。
トレイル右側に看板があるが、その背後にまとめられているのが旧七ツ石神社の廃材。
現在は新しく立派な祠が建っている。
少し登れば七ッ石山山頂だ。
雲取山方向から登ってきたときはゲレンデのような急登で大変だったが、
こちらからは楽に登れる。
平将門ほかの影武者人形が変化(へんげ)したと言われる七ツ石。
七ッ石山山頂と~ちゃく!(10:30)
東京都の山頂名板が建っている。 石尾根からは東京都と山梨県の県境だ。
鴨沢から石尾根までは実は山梨県なので、今回は県境跨ぎだ。
七ッ石山から石尾根、雲取山を望む。
南には丹沢の山々。 手前には三頭山。
丹沢より少し西に富士山。 富士山手前には雁ヶ原摺山。
飛龍山奥に並ぶのは南アルプスの山々。
こちらもスッキリはっきりと見えている! 良かった~!
塩見岳~農鳥岳~間ノ岳~北岳~鳳凰三山~仙丈ケ岳~甲斐駒ヶ岳
聖岳(木の背後)~赤石岳~荒川岳~塩見岳~農鳥岳~間ノ岳~北岳
こんなに良い状態で山を眺めることができ、この日に登って来て本当に良かった!
と思っていたが、もう少し歩きたかったので、石尾根を雲取山方面に向かって下る。
左端に大菩薩嶺
もう七ッ石山には登ったので、景色を楽しみながらゆっくりと。
ブナ坂。
11:30頃まで行ける所まで行って、お昼ご飯を食べて下山しようと思う。
いたいた、ダンシングツリー♪
この木が見たかった、という事も理由のひとつ。
けれど、ここまでの軽いアップダウンが随分辛い感じになってきた。
旧奥多摩小屋まで歩こうかと思っていたが、手前のピークを越すのがイヤになった。
なので、景色の良いトレイル脇の雪の無い所に座り込んでお昼ご飯にした。
11:30~12:00頃、ランチを食べている間に登ってゆく人、下ってゆく人が随分たくさん通った。
この日一泊する人もいるだろうが、日帰りの人も結構いるように感じた。
みんなとても足が速くてすごい。
自分はもし雲取山荘に宿泊予約をしていても、この先歩き通せたろうか、と思っていた。
雲取山まではここからさらに急な登りをいくつも越えなくてはいけない。
とても遠くに感じた。
まぁ、この日は最初から七ッ石山、もしくはその先もう少し、と決めていたので、こんなもんだ。
上の写真は、ここまで来ると甲斐駒ヶ岳は隠れちゃうんだなぁ、という図。
さて、本当に帰る。
正面は登ってきた七ッ石山。 復路は山頂に至らず、脇を巻いてゆく。
左のピークが日蔭名栗山。 右奥が大岳山、御前山。
そう言えば、奥多摩三山をすっきり抜ける所がなかったかな。 見落とした?
巻き道はこのように片側が切れ落ちたトレイルなので心配はあったが、
近日に登った人たちの写真などを拝見して大丈夫だろう、と復路に使った。
とりあえず、通過できて良かった。 この先で往路のトレイルと合流。
ここから先、さらに2時間以上の下山が続く。 15:00頃には駐車場に到着し、問題はなかったのだが、下山時も何人もの人に抜かされた。 本当にみんな歩くのが速い。 競争するつもりはないのだが、やはりうらやましいなぁ、と思う。 こんなお天気の良い中、雲取山まで歩ける脚があればなぁ、と思ったりもした。 けど、自分の実力では雲取山に行きたければ一泊すればいいわけで。 そのうちまた行ってみよう。 この日も素晴らしい景色を見られ、本当に楽しかった!