out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

紅葉の昇仙峡 #2 昇仙峡から武田神社へ

2024-11-24 15:19:21 | 山登り in 山梨県
2024年11月18日(月)
昇仙峡ロープウェイ (12:02)
 
羅漢寺山への散策を終え、再び昇仙峡に戻ってきた。
この時間なら紅葉に陽が当たっているかな。
 
クリスタルファウンテン
噴水の内側に入れるんだ。(*^_^*)
 
下山後のお約束
「森カフェ」さんのマロンミックスソフト
 
そして昇仙峡トレッキングコースの紅葉・黄葉
 
 
 
 
 
覚円峰
 
 
 
グリーンライン駐車場近くから
ピストンにしたので帰路は紅葉に陽が当たり、一層きれいに見えたので良かった。
また行程も白砂山までにしたので駐車場帰着時間は午後1時頃。
次の目的地では十分に時間が取れそうだ。
 
「武田神社」にやって来た。 (13:47)
前週は岩櫃城周辺を訪ね、真田家と武田家の関りを垣間見た。
今回は武田神社。 武田信玄公を御祭神に祀る神社である。
武田神社は1519年に武田信虎(信玄父)が住居として造った躑躅ヶ崎館跡に建てられている。
信虎・信玄・勝頼の三代が60年余りにわたって居住していた場所だ。
 
「甲陽武能殿(こうようぶのうでん)」
境内には「宝物殿」もあるので拝見させていただいた。
 
境内東は「大手門東史跡公園」となっている。
右奥に見える神社への入り口が大手門跡となるが、戦国時代にはこの大手門が躑躅ヶ崎館への主要な門であり、
この草地辺りには館を守る石塁、土塁などがあったほか、厩、家臣、商人の館跡、
とみられる建設物跡が発掘されているそう。
この大手門周辺を武田信玄、勝頼、ほか多くの武将、文化人が往来したのだろう。
この辺りからは富士山、南アルプス方面の山々を正面に望むことができる。
「山の景色はきっと戦国時代と同じだろう。」と思うと何かグッとくるものがある。
 
武田神社から15分ほど歩いたところに「武田信玄公御墓所」があり、こちらもお参りさせていただいた。
武田信玄公のお墓は塩山の「乾徳山 恵林寺」にあるとばかり思っていたが、
この2か所の他、更に7か所もあるそうだ。 そのうちのひとつは和歌山県高野山。
高野山には戦国時代に戦い合った武将たちの多くがお墓を持っているそうで、びっくり。
そのうち高野山にも行ってみよう。
ちなみに、こちらの信玄公のお墓は信玄公の遺体を火葬した場所だと言われ、「火葬塚」とも呼ばれている。
 
「小作」のほうとう
 
 すっかりお腹が空いたので、石和温泉近くの「甲州ほうとう小作 石和駅前通り店」でほうとうをいただいた。 甲府駅前にもあるのだが駐車場がない。 石和駅前通り店は40台完備。 河口湖の方などではたいてい混雑しているようで入店したことが無かったが、今回食べられて良かった。 「かぼちゃないの?」と思っていたら麺の下にゴロゴロ入っていた。 かぼちゃのみならずジャガイモ、サトイモ、ニンジンなど大ぶりの物がたくさん入っており、お腹はちきれそう。
 その後お風呂も入ろうと検索すると「シャトレーゼホテル」が石和温泉にあり、受付20:30まで可、ありがたい! シャトレーゼのホテル、こんなに全国展開しているのだなぁ。 すごい! そしてロビーにシャトレーゼのお菓子が売られているのでついつい買ってしまった。 完全に釣られとる。w
 
 と言う事で、一日中山梨県三昧で大変楽しく過ごしてきた。 紅葉もようやく天気の良い日に拝むことができ、大満足の一日だった。
 
コメント (2)
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紅葉の昇仙峡 #1 羅漢寺山へ

2024-11-23 14:51:11 | 山登り in 山梨県
2024年11月18日(月)
昇仙峡 弥三郎山から南アルプスを望む
雲に隠れている辺りが鳳凰三山、右にアサヨ峰、甲斐駒ヶ岳、鋸岳
 
 この月曜日、天気予報はちょっと奇妙だった。 3年ぶりに昇仙峡の羅漢寺山に行きたくなったのだが、山梨県方面の天気がちと奇妙だった。 甲府方面の天気は良さそうだが富士五湖方面は天気が良くないらしい。 なので富士山は期待できないのだが、まぁ、他にも行きたい理由があったので行くことにした。
 
 自宅を出ると曇り空。 中央高速道路を高尾にさしかかるころにはフロントガラスにポツポツと始まり、上野原辺りでは土砂降りになった。 「え?天気予報まるはずれ?」と思ったが、笹子トンネルを抜け勝沼に近づくと明るい曇り空、そして甲府に着くころには青空が見えていた。 「うわ。予報、ピンポイントで当たっとる!」 
 地図を見ると昇仙峡へは双葉スマートICあたりで下りるかと思っていたが、ナビは勝沼を指示した。 なんとなく遠そうだが、予報では10時ごろから晴れマークだったので、「急ぐわけでもない、甲府盆地散策だ」と車を走らせた。 20号線で勝沼を抜け、武田神社、千代田湖近くを通り、昇仙峡グリーンラインに入った。 ちょうど見ておきたかった辺りだ。
 
昇仙峡の駐車場は「昇仙峡観光協会」の説明がわかりやすい。
 
 今回私は昇仙峡トレッキングコースのちょうど中間地点辺りにある「昇仙峡グリーンライン県営無料駐車所」を利用。 平日と言う事もあり、7:00過ぎの到着で2割程度の入り。 トイレはあるのだが、この時間は使えなかった。 ロープウェイ乗り場の方へ歩いてゆく途中に数か所ある。
 3年前は紅葉シーズンの渋滞を恐れ昇仙峡入り口の「天神森駐車場」から周回で羅漢寺山~昇仙峡を歩いたが、昇仙峡を全て歩くのはちょっと長すぎるので(約6km)、今回はグリーンライン駐車場からピストンで羅漢寺山を歩き戻って来る。(7:29出発)
 
グリーンライン駐車場からロープウェイ乗り場に向かって歩き始めると、
既に紅葉がとても色づいており驚いた。 実はまだこれほどだとは思っていなかった。
ただこの時間、渓谷の中には陽が射さない。
 
石門 (7:54)
 
仙娥滝 (7:59)
日中は人でいっぱいになるだろう昇仙峡トレッキングコースもほぼ人に会うことはなかった。
多くの人は 9:00始発のロープウェイが始まるころに来るのだろう。
 
ロープウェイ駅(仙娥滝駅)ととなりの「山梨ワイン王国」の間の道を入り、
麦坂道(ばくざかみち)を登って行く。 結構な急登。
 
羅漢寺山 パノラマ台にある八雲神社に到着。(8:55)
ぎりぎりロープウェイ始発前に到着できた!
急いで弥三郎岳に向かう。
 
弥三郎岳と~ちゃくっ! (9:01)
誰もいない弥三郎岳の岩場! ひとり占め! やった~っ!
ただやっぱり南~東に雲がかかっている。
それでも南アルプス、鳳凰三山の地蔵岳が右半分、右後方に仙丈ケ岳、手前にアサヨ峰、甲斐駒ヶ岳、鋸岳。
 
南~東方面は雲が多く富士山も見えなかったが、
甲府市、南アルプス市、韮崎市辺りの街並みと、手前の紅葉斜面が見えて良かった。
手前左のピークが白砂山。
 
一方北側は雲一つない晴天。
左のピークから茅ヶ岳、金ヶ岳、太刀岡山(手前)、曲岳、升形山、黒富士、など
この辺りも興味深いなぁ~。
 
そして奥には金峰山
右下に見えるのは能泉湖(荒川ダム) 近くには金峰山をご神体とする「金櫻神社」がある。
 
金峰山
 
ところで、羅漢寺山というのは「弥三郎岳・展望台・パノラマ台」の総称であると
「やまなしハイキング百選」に書かれてあった。
昇仙峡は「御嶽昇仙峡」と呼ばれ、長とろ橋(天神森駐車場近く)から続く登山道の一部は
「御嶽道」と呼ばれ金櫻神社へ、そして金峰山へと続く修験者たちが歩いた古道だそう。
 
弥三郎岳を後に、パノラマ台(ロープウェイ山頂駅)に戻り、そこから白砂山へ向かう。
黄葉の中を下ってゆく。
 
 
 
ここも御岳古道の一部で、歌川広重が金櫻神社へ参拝の際、
この辺りから見える「鞍かけ岩」を描いたそう。
(写真左奥に小さく写っているフック状の岩。現地では気づかなかった。)
 
このようなトレイルのメインルートから「白砂山」の分岐を見逃さないよう入ってゆくと。。。
 
突然景色が開けて、先ほどまでいたパノラマ台~弥三郎岳が目に飛び込んでくる。
 
まさにこのような白砂の山。
幸いなことに滑り落ちていきそうな程サラサラとしてはいない。
 
白砂山山頂(?)到着 (10:17)
この後少し撮影や散策をした後、お昼ご飯にした。
 
見晴らしの良い岩場に腰かけ、弥三郎岳を見ると人が立っていた。
あのように丸いドーム状、柵はない。 三角点はもう一つ右の岩の上。
景色はきれいだったが、雲が更に張り出してきてしまった。
陽が当たらないかな~、と待っていたが良い具合にならないので 11:00ちょっと前に出発。
ピストンでパノラマ台に戻る。
 
登り返しはイヤだな~、と思ったが、ほんの20分くらい。
 
パノラマ台まで戻ると陽が当たっている。(^^;)
けれど大きな雲は引きそうにないので、駐車場までピストンで戻る。
 
あと少しでロープウェイ仙娥滝駅というところ。
風が吹くとイチョウがサラサラと落ちてきた。 つづく。
 
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日向山 秋の花散策へ

2024-09-20 12:26:36 | 山登り in 山梨県
2024年9月14日(土)
日向山 オオビランジ
 
 この週もあちこち天気が危うい中、土曜日の日向山(山梨県)には晴れマークが並んでいた。 念のために見た甲斐駒ヶ岳の天気も良さそうだったので、疑念はあったものの日向山に行くことにした。 3連休の初日で高速道路が混むかなぁ、とも思ったがいつもと同じ 5:00前くらいに出発。 やはりいつもより車は多く、小仏辺りで既に渋滞発生。 ただそこから先は車は多いものの流れはスムーズだった。
 中央高速道路からは青空に富士山がきれいに見えたが、奥多摩の山々には雲がかかり始めており、北の方の空は霞んでいた。 そして甲府盆地に近づくにつれ雲は多くなっていった。
 
7:30過ぎには尾白川渓谷駐車場に到着したが、警備員さんが誘導しておりなんと砂利の駐車場までほぼ満車。
ギリギリセーフで危なかった~。
警備員さんに「みんな登山でしょうか?」と尋ねると、「そうだと思います。」とのお応え。
実際日向山にはこれほどの人はおらず、黒戸尾根をこんなにたくさん登っているはずもない。
竹宇駒ケ岳神社でお祭りでもあるのかと思ったが、そうでもないらしい。
みんな川で遊んでいたのかなぁ~?
 
いつもの登山口。(8:00)
と言っても最後に来たのは2022年1月だった。
お花を見に来たのは2020年8月の一回きり。 えっ!? そんなもん? ビックリ。。。(;^ω^)
天気はと言えば、駐車場付近に陽射しはあるものの、周囲の山々は全て雲に覆われていた。
 
矢立石登山口まで急登が続く。
どちらかというと曇り空だが、蒸し暑く汗が噴き出る。
この日は家で凍らせたドリンク持参。
 
ヤマジノホトトギス
 
キバナアキギリ
 
キノコあれこれ
 
矢立石登山口 (8:58)
 
矢立石登山口から先は緩やかな登りと急な登りが交互に。
木々の色は見た目にはまだ青々としていた。
 
きれいに補修されている登山道。
登山家で甲斐駒ヶ岳七丈小屋管理人の花谷泰広さんが代表理事を務められている
「北杜山守隊」によって整備されており、大変登りやすく、山も守られている。
 
このようなトレイルが順次補習されている。
本当にありがたいことだ。
 
ようやく8合目。 (10:24)
大抵2合目辺りで「まだ2合目!?」と毎回驚き先行き不安になる。
 
三角点には人がいたので後回し、山頂への小路。
 
日向山山頂と~ちゃくっ!  (10:40)
いつ見ても良いビーチ。w だが周囲は真っ白。
 
お花を見ましょう、と歩き出すがオオビランジは岩場に数輪。
 
コバノコゴメグサは良く咲いていた。
 
 
 
アキノキリンソウ
 
良さげな倒木が空いたのでお昼ご飯にする。
地面に物を置くと何もかも砂だらけになるので、カップやお弁当箱を置ける場所があると本当に助かる。
敷物を持って行けば良いという話か。
 
お昼ご飯を食べていると少し雲が流れた。
 
またすぐに雲に覆われてしまった。
この白砂と奇岩に背景のカラマツが全面金色になった頃もいいんだよな~。
 
?オヤマボクチ?
 
ハナイカリ
 
 
 
フジアザミ
 
オオビランジ
終わってしまったかと思ったオオビランジ、終盤ながらまだたくさん咲いていた。
 
 
 
見られて良かった~。
 
八ヶ岳方面の雲も随分取れてきた。
麓の天気は良さそうだ。
 
最後に花崗岩の奇岩を撮って下山する。 (12:08)
 
復路で三角点に寄った。(12:12)
下山後行きたい所もあり、下りはずんずん進んでいると。。。
 
あら、こんな所に。
暑いからお気をつけて。
 
下りも歩きやすいトレイルで助かる。
尾白川渓谷駐車場に 13:53ごろ到着。
まだ車が沢山駐車されていた。
 
下山後は「名水公園べるが」の「尾白の湯」で汗を流し次に向かう。
 
途中田んぼの向こうに富士山が見えたのでパチリ。
 
向かった先は北岳の帰りにも寄った CAFE ROPPE(カフェロッペ)さん。
ただ今期間限定の葡萄パフェをいただく~!
 
 さらに、以前より訪ねてみたかった OUTING PRODUCT ELK さんへ。 登山用品などを豊富に取りそろえたショップで興味があったが、こちらのオリジナルTシャツが前から欲しかった。。。お店の看板犬ダンテくんをモチーフにしたものでほんと愛らしい(*^▽^*)
どこにあるかな~。」と探し回っていたら、なんと! 本物のダンテ君登場! いやぁ~、行って良かったわ~!
 
帰りの中央高速はさすがに談合坂辺りから渋滞だったが、楽しい一日だった。
 
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花の北岳 ~北岳山頂から下山まで~

2024-08-03 10:25:08 | 山登り in 山梨県
2024年7月23日(火)
 
北岳登頂を果たし、周囲の景色を眺める。
歩いてきたトレイルの向こうには仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳。
両山とも機会があればまた登りたい。
 
鳳凰三山
こちらは今年鳳凰小屋が建て替え中で、秋には新築の小屋が完成するそう。
新しい小屋にも伺ってみたいなぁ。
 
来た道を南に向かえばその先に間ノ岳。
北岳と間ノ岳を結ぶこの稜線はまさに日本で最も空に近い稜線。
「天空の稜線」と呼ばれるこのトレイルを翌日歩くつもりだったが。。。
まぁ、今回眺められただけでもラッキーだった。 またいずれ、という機会が来るといいなぁ。
間ノ岳の右、丸っこいピークが塩見岳だそう。
稜線上の赤い屋根が北岳山荘。 今回一番予約が難しかった。
 
雲に隠れたりしながらも、富士山も望むことができた。
手前は櫛形山かな。
 
左が鳳凰三山、右奥に富士山。 中央に伸びる尾根がボーコン沢ノ頭方面かな。
 
甲斐駒ヶ岳
 
山頂の真下に雪渓の残る左俣コース、雪渓が途切れた辺りで左から合流するのが右俣コース。
その先ずっと下るのが大樺沢だが現在通行止め。
大樺沢左に白根御池が見える。 大樺沢突き当りは広河原だ。
なんだかとても近くに見えて呆気にとられる。
奥はもちろん鳳凰三山。
 
山頂からの動画もどうぞ。
北岳山頂からの眺望
 
ゆっくりと展望を堪能し、14:00過ぎには肩の小屋に戻る。
 
 
 肩の小屋も2022年秋にリニューアル完了し、相部屋でも清潔で使いやすい。 顔の辺りにパネルあり。 荷物は寝床に持ち込みのため、みんな足元に置いたりしていたが、2階だと置きにくかったかも? 洗面所はなく、水は1リットル200円。 歯磨き等、排水シンクはあり。 トイレは外。
 
 毎度のことだが、高所でちょっと無理をするとすぐに頭が痛くなったり、気持ちが悪くなったりする。 この日も山頂では調子良かったが、小屋に戻るとすぐに布団になだれ込んでしまった。 が、薬を飲み、少し眠るとすっかり回復した。 時間が十分にあるとこんな時にもゆっくり休んで回復できるので大変良かった。
 
17:00 夕食
夕食の名物「肩ロースステーキ」は固形燃料付きの器で熱々がいただける。
具合は良くなったが、隣の人にお肉とご飯をお裾分け。
食事もとって随分元気回復したので、夕焼けを撮りに外に出る。
 
18:00 富士山や周辺が良い色になってきた。
 
テントサイトと富士山
この後もっと富士山が紅く照らされることを期待したが、
雲が多く日陰で黒いままになってしまった。
 
甲斐駒ケ岳方面。
八ケ岳も雲がかかってしまったが、北の方の空には大きな雲が湧いていた。
 
甲斐駒ヶ岳もあまり紅くならず。
 
18:59  中央アルプス方面に夕日が沈んでゆく。
 
 
 
19:02
空が紅く焼けることはなかったが、感動的な日没だった。
少し風も吹き、ダウンを着ていても寒くなった。
 
人が少なくなったので、やっぱり撮ってみた。w
翌朝早いので部屋に戻る。
相部屋だがおそらく周囲は女性ばかり。
隣の方たちと少しお話をして就寝。
 
2024年7月24日(水)
 
 この日は北岳肩の小屋を出発し、再び北岳山頂を通過してから間ノ岳、できれば農鳥岳まで向かい、北岳山荘で一泊する予定だった。 が、3:30に起きて外を見ると真っ白な霧に覆われ、強めの風も吹いている。 夜のうちに頭痛や吐き気の症状がまた出てきたこともあり、すっかり間ノ岳にいく気力が失せていた。 せっかくここまで来ており、間ノ岳は目の前だったが、こんな日に無理をするものではない。 しかも私はヘルメットを持ってきていない。 行くべきではないという事だ。
 北岳肩の小屋のお庭では docomoが通じたので、早朝だが北岳山荘予約のキャンセルを webでできた。 大変申し訳ない。 申し訳ない上に、本来なら当日キャンセルは全額支払いだが、web予約サイト「南ぷすリザーブ」に「悪天候でのキャンセル」について触れていたので、帰宅してから一応問い合わせると、キャンセル料なしで処理をしてくれた。 大変ありがたかった。
 
 この霧と風の中、ひとりで下山するのも心細くなり、隣で寝ていた方がこの日同じくソロで広河原に下山することを聞いていたので、一緒に行ってくれないかと尋ねると快くご一緒させてくれた。 私より年上で「すごく遅いけど」と気にされていて、私と同じだと思ったが、こんな日はお互い安全第一だ。
 出発を 6:00過ぎまで遅らせ、少し見通しが良くなってから出発。 それでも時折小雨が降るような中、同行の方がいて心強かった。
 
 下山ルート、白根御池まで同行の方は右俣を下る予定だったが、小屋のお兄さんが「草すべりの方が安全」と言う話でそちらに行くことにしたものの、ちょうど右俣への分岐地点で登ってきた方と会い、話を聞くと「良い道だった」とのこと。 霧(雲)の濃い所はすでに抜けており、風も雨もなかったので、右俣を下りることにした。
 
右俣を下り、左俣の雪渓が見えてきた。
右俣コースは個人的には草スベリより斜度が緩く、危険個所も見当たらず、ここを下って良かったと感じた。
標高が下がったせいか、体調もすっかり良くなった。
白根御池への時間はCTで15分程右俣コースの方が長いが、左俣コースの雪渓も間近で見られ良かった。
 
タカネナデシコ
途中で一人男性も加わり、山、花の話をしながら楽しく下山。
 
シモツケの群落
 
オトギリソウ
 
雪渓が大きく見えるようになってきた。
 
クガイソウ
 
タカネコウリンカ
 
ミヤマハナシノブ
 
 
 
二俣合流
 
 ここで三人で休憩をし、左の森の方へ入って20分で白根御池小屋に到着。 白根御池小屋へは10:00頃の到着。 男性は広河原 12:00発のバスを目指してすぐに下山。 私は朝ご飯を弁当にしており、ほぼ食べていなかったので、次の 14:00に乗る予定でゆっくり食事。 食事をしているとまた雨が降ってきて、一時大変強く降った。 雨が小降りになり私は11:00過ぎには出発したが、同行の女性は広河原で泊りなのでさらにゆっくり休み、ここでお別れした。
 
 広河原へは 13:00過ぎに到着。 広河原インフォメーションセンターでバスチケットを購入し、バスで約1時間揺られて芦安へ。 バスはそれ程混んでいなかったが、甲府行きと芦安行きの2台が来た。
 
南アルプス市 「マルサン農樹園 CAFE ROPPE 」さんで「桃レモンレアチーズパフェ」
山梨でこういう丸々桃が乗ったパフェをずっと食べたかったが、
下山後にカフェに入るのはちょっと。。。と思っていた。
ここは農園のカフェスタンドのようになっており 18:00まで営業しているので、ようやく食べられた~!
とっても美味しかったのでお土産にも桃を購入。
 
 あちこちの山から「登ってみたいなぁ~。」と眺め憧れていた北岳にようやく登ることができた。 白根御池小屋に宿泊すれば登れる範囲であることがわかり、また行ってみたい気持ちでいっぱいだ。 ただ山での滞在時間を長くすれば天気の変動、コスト面でリスクがある。 なかなか簡単には行けないのだが、今度は左俣コースを歩いてみたい、北岳山荘に宿泊して間ノ岳へも行ってみたい。 もちろんヘルメットをきちんと持って。 さらに今回は見れたはずであろうミヤママンテマを見られなかった。 キタダケソウには遅かった。 やっぱりキタダケソウなんだよなぁ~。。。まぁ、梅雨時期に咲くキタダケソウは難しい所だが、またいずれ北岳に登ってみたいと心から思っている。
 
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花の北岳 ~白根御池から北岳山頂へ #2~

2024-08-01 23:06:17 | 山登り in 山梨県
2024年7月23日(火)
小太郎山分岐付近から望む小太郎山、アサヨ峰、甲斐駒ヶ岳
 
ようやく北岳肩の小屋、北岳山頂へ向かう稜線に上がった。
肩の小屋までの CTは 30分だが、時間は 9:00頃なので景色と花を楽しみながらゆっくり登る。
 
アオノツガザクラ
 
ミヤマクワガタがたくさん
 
 
 
タカネヤハズハハコ
 
ハイマツの向こうに仙丈ケ岳と甲斐駒ヶ岳が並ぶ。
まさに南アルプスの Queen & King !
今回一番見たかった景色だ。
 
甲斐駒ヶ岳手前の尾根は栗沢山~アサヨ峰~高嶺などを結ぶ早川尾根。
栗沢山は南アルプス天然水のCMで宇多田ヒカルさんが登っていた。
栗沢山やアサヨ峰から望む甲斐駒ヶ岳は一度見てみたい。
 
行く手に北岳山頂、北岳肩の小屋が見えた!
山頂へも険しそうだが、肩の小屋手前にも険しそうな岩壁がある。
今回ヘルメットを持ってこず、後悔した。
 
イワツメクサ
 
 
堂々とした Queen 仙丈ケ岳
左奥には中央アルプス
 
だんだんと険しい岩壁が近づいてきた。
登山道沿いにも岩が沢山出ているが、このような岩に張り付くように
かわいい高山植物がたくさん見られる。
 
ミヤマダイコンソウ
 
トウヤクリンドウがもう咲いていた
 
岩壁突入
今回は人が少なくて良かったが、次回来る時は必ずメット持参だ。
 
イワギキョウ
 
中央アルプス
 
タカネツメクサ?
 
イワギキョウ
 
タカネシオガマとムカゴトラノオ
 
北岳肩の小屋到着! いやぁ~、本当にうれしい!
しかも富士山も見えている!!
小太郎山分岐からCTの3倍くらいかかったが、10:11着なので、全然OK!
 
この後チェックインさせてもらえたので、お庭でパン&コーヒーの昼ご飯を頂き、
荷物を軽くして 11:40ごろ山頂に向けて出発。
本当は北岳山頂へは翌日間ノ岳に向かう予定だったので、その時登ろうと思っていたが、
天気も体調も良いし、何しろまだ午前中、山頂へは 50分とのことなので行くことにした。
 
肩の小屋から山頂へもお花がいっぱい。
 
シコタンソウ たくさん見られた
 
シコタンソウ 大きな株
 
イワオウギ?
 
ミヤマミミナグサ
 
ハクサンイチゲがまだ咲いていた
 
ミヤマシオガマ
 
 
 
マークを頼りに岩を登ってゆく
 
チョウノスケソウとミヤマシオガマ
 
シコタンソウとイワベンケイ
 
あそこまで登ったら山頂か!?
50分と言ってもなんかしんどい。
 
と、登ってみたらまだ先があった~!
まだまだだぁ~!!
 
チョウノスケソウとオヤマノエンドウ
 
ヤマオダマキ
 
北岳山頂と~ちゃくっ!! (12:34)
なんとか CTくらいで来られたようだが、やっぱり空気が薄いのか、
ハァハァするし、しんどい。 けどとにかくうれしい~っ!!
とうとう来れた!!
 
2日越しの登頂だが、感無量!
 
 天気やら小屋の予約やらを考えるとなかなか実行に移せなかった北岳だったが、連日の晴れ予報でようやく踏ん切りがついた。 こんなに良いコンディションの中、登頂できて本当にうれしかった。 つづく。
 
* 花の名前はいつも調べて書いているつもりですが、間違えていればご勘弁ください。 今回特に知っているつもりでいた花に「ミヤマ」「タカネ」などの違いがあり、あやふやな面がたくさんあります。
 
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