2024年7月22日(月)
北岳へ! 野呂川を越える。(8:13)
ずっと以前からずっとずっと行ってみたかった北岳にようやく登ってきた。 北岳は標高 3,193m、日本で2番目に高い山だ。 それだけで近づきがたい山ではあったが、登山口広河原に行くには芦安から南アルプス登山バス、もしくは乗り合いタクシーなどに乗らなくてはならない。 長年行きたかったのに芦安へすら行ったことがなかった。 芦安までの道が険しかったら、バスに乗る前に車が停められなかったら、登山者が沢山でバスに乗れないことも?、等々、登山前の心配事がまず多かった。
広河原から北岳肩の小屋までの上りが1,500m 越え。 これが登れるか。。。と言う心配は途中白根御池小屋で一泊することで解消できた。 ここで一泊することは費用も時間も無駄な気がしていたのだが、標高 3,000mを越える肩の小屋に非常に疲れた状態で一日目に泊るのは、考えてみれば私には危険すぎる。
7月18日に関東甲信地方・東海地方の梅雨明けが発表されると予報は連日晴れマークが並んだ。 この機会に山小屋が予約できれば行ってみるか!、と言う気持ちになった。 小屋の予約は北岳肩の小屋が小屋へ直接問い合わせ、白根御池小屋や北岳山荘は「南ぷすリザーブ」というサイトから web予約ができる。 いざ予約の段階になると、せっかく2日も掛けて北岳に登頂するのだから、北岳山荘にもう一泊して間ノ岳、あわよくば農鳥岳まで足を延ばしてみるか、という気になった。 すると一番予約が難しかったのが北岳山荘。 なんとか空いていた 7/24に予約し、白根御池小屋 7/22、北岳肩の小屋 7/23 も予約することができた。 あとは天候が変化しないことを祈り、芦安からバスに乗り、自分が歩き切るだけだ!
<参考>
南アルプス路線バス、乗り合いタクシーの時刻表、料金など
白根御池小屋、北岳山荘などの予約状況確認、 web予約、クレジットカード支払いができる。
予約状況はHPで見られる。予約は電話。
< 当日の芦安駐車場状況 >
芦安から 7:50発のバスに乗ろうと計画。 万が一遠い駐車場に誘導された場合を考え 6:30には到着。 駐車場への最後の曲がり角に6:30前に到着すると誘導員さんがいて「第1駐車場へ」と言われたが第1駐車場を見逃し、第2駐車場の誘導員さんに第3駐車場へ入るよう言われた。第1駐車場は見ていないが、第2は満車、第3は私の後1台で満車と言う状態。 道路はずっと舗装路、所々道幅は狭いので安全運転で。
支度をしているとタクシー運転手さんより「7:00 発だけど乗る?」と尋ねていただき、乗ることができた。
平日なのに多くの人が来ている。 また、下山時(7/24(木)にはさらに遠くの駐車場へ歩いて行く人たちも見た。
クサボタンがたくさん
先にも述べたが、今回の行程は以下の通り。
7/22 広河原→白根御池小屋
7/23 白根御池小屋 → 北岳肩の小屋 → (余裕があれば)北岳山頂
7/24 北岳肩の小屋 → 北岳 → 間ノ岳 → (余裕があれば)農鳥岳 → 北岳山荘
↑ 霧が濃く風も強かったので、この後の行程を断念し下山。
7/25 北岳山荘 → 八本歯のコル ・左俣 → 白根御池小屋 → 広河原
他の方のレポートを読むと広河原から白根御池小屋へは3時間半ほど、上りも 800mほどしかない。 これで泊るのは。。。とは思っていたのだが、もともと 1,500mを登る自信がない上に、ここ2週間山に登れず家の仕事と座り仕事ばかり。 芦安へもあまりゆっくりとした時間に到着するのは心配だったため、7:50のバスには乗ろうと早目の出発、少々寝不足。
実際のところ広河原から登り始めると急登、急登。 「白根御池までがきつかった」というレポも読んだが、本当に急な登り続きで、結局のところ白根御池小屋泊は自分には必須だったと納得した。
シモツケソウ
とにかく今回は花の山に来たのだし、時間はたっぷりあるのだから、花の撮影を楽しもう、と。
ホタルブクロ
大樺沢(左)への分岐だが、大樺沢は現在通行禁止 (8:42)
陽射しは強いが樹林帯の中、バテるほどの暑さではない。
セリバシオガマ
急登、階段、はしご、の連続。
キソチドリ
急でゆっくり登れば小さな花も目に付く。
ふと開けた所から、鳳凰三山方面。
地蔵岳は左の高嶺の奥。 右に観音岳、薬師岳。
さらに小さなコイチヨウラン
まだギンリョウソウが
コフタバラン
花の先が崩れていた
グンナイフウロは終盤のようだったが、
まだあちこちで咲いていた
ミヤマハナシノブ
今回見たかったうちのひとつ!
感激! 本当に美しい!!
クガイソウ
急登を登り切ってようやく平行移動になり、少し歩くと大樺沢に注ぐ沢に出会う
冷たくて清らかな流れ! みんなここで顔を洗っていた。 (11:22)
白根御池小屋到着。(11:47)
まずはここに到着できて良かった。 あまりの急登、久しぶりの宿泊荷物の重さにここまでも来れないのではと弱気になっていた。 ここから先は更に急登のように見える。 また午後も登るなんてこの日は絶対にできなかった。
白根御池小屋に入りチェックインできるか尋ねると、「どうぞ~!」と案内してくださった。
部屋はパーテーションで区切られ、明るく清潔。 左の一人のところに割り当てられラッキ~。 トイレは建物内。 洗面所では洗顔、歯磨きもでき、洗面所の水は飲料可で無料で汲んでOK。 外にも水道があり「飲み水」と書かれ、泊りでなくても汲んで良いようだった。
荷物を置いて、昼ご飯のパンやバーナー&コーヒ―を持って外に出て昼ご飯にした。 ここの所家でも忙しかったし、きつい思いで登るばかりでなく、ゆったりすることも必要だ~、とのんびりできるのも良かった。 ゆっくりした後はカメラとサブバックで少し周辺の散歩に出かけた。 つづく。