out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

多摩川最初のひとしずく 笠取山

2021-10-27 23:48:59 | 山登り in 山梨県
2021年10月24日(日)
笠取山から富士山、南アルプスを望む
 
 そろそろカラマツがいい色になったかな、と思い笠取山を訪ねた。 笠取山は東京都の水源のひとつ、多摩川の最初の一滴が落ち始める山として知られており、とても興味があった。 ただ台風19号(2019年)の被害で作場平駐車場への道路が崩壊、数か所の通行止め等あり、現在どこからどう入ってゆけば良いのかをよく調べる必要があった。 今回それも明らかになってきたので行ってみた。
 ちなみに今後も道路の修復、トイレの整備工事、などによる交通規制があるので、事前に奥多摩ビジターセンターHPなどで確認することが必要。 10/25~11/6の平日(天候などにより変更有)は今回私が通った林道も工事が入り、そうなると作場平へ向かうルートは全て無くなるので、日程、時間の調整が必須。 詳しいことは各機関にお尋ねください。
 
作場平登山口
 
 仕事の都合もあり、今回は日曜日の山登り。 高速道路からは遠く、林道も通行止めなどありあまり人が来ないかと思いきや、笠取山はとても人気の高い山。 前日土曜日に行った方のレポでも7時に到着ですでに駐車場は満車、と読んだ。 日曜日は天気が良さそうだし、土曜日からキャンプで泊りの人もいるだろう。 自宅からは奥多摩湖を越えたさらに先、何しろ山梨県へ高速を使わずに行くわけなので、早朝に家を出た。 6時半前には到着したが登山口近くの駐車場はいっぱい。 幸い少し下がった駐車スペースに駐車することができた。
 
ほぼ斜度の無いようなトレイルを川沿いに歩いてゆく。
 
川にはあちこちからたくさんの沢が注ぎ込んでいる。
なのでいくつもの木橋を越え、トレイル直ぐわきに流れを見ながら、
時にはトレイルにも水があふれるような、そんな場所を歩いてゆくのはとても楽しい。
 
一休坂分岐までなんとなく登り、その後傾斜が緩やかだというヤブ沢峠方向へ向かう。
登山口から1時間10分くらいでヤブ沢峠に到着。 ここから笠取小屋までCT20分だがそんなに早く着いちゃうの?
 
途中から見えた富士山。
「お~っ!」と真っ白な富士山、黄葉のカラマツに気持ちも上がる。
 
笠取小屋到着。(8:37)
結構早く着いた。 ここからはもうすぐ。
 
木々が少なく草原のようなトレイルを歩いてゆくと、
奥千丈岳、北奥千丈岳が大きく見える。 黒金山の並びには南アルプスだ。
 
歩いてゆく方向に笠取山が見えた。
手前の小高い所に人が何人か。 あそこまで行けばもっと展望が良いかな。
 
富士山もだんだんとすそ野の方まで見えてくる。
 
小高い所まで登ってきた。
そこは
 
「小さな分水嶺」だった。
この三角柱の石柱、上の写真の面には荒川と書かれている。
 
こちらの面には多摩川。 もう一つの面には富士川と書かれてある。
ここに降った雨、峰の東側に落ちた雨は「荒川」へ。
西側は「富士川」へ、南側に落ちた雨は「多摩川」へ、と流れてゆく。
なんだか当たり前で不思議な事実。
 
登山口を出発した時はそれ程寒くなかったが、ここまで来ると風が冷たく、
草の上には霜や雪?
 
 
 
小さな分水嶺を下ると、その先はこの日唯一の急登。
登ると本当に急登だったが、ここだけと思うとがんばれる。
途中一回休憩して、20分程登ると
 
笠取山山頂と~ちゃく! (9:32)
富士山への景色が大菩薩嶺登山の時のものを思い出させる。
それもそのはず。 富士山左に見える高いピークが大菩薩嶺。
 
富士山がこんなにきれいに見える!
良かった~!!
カラマツ黄葉は少し早かった感じだが、
これなら充分だ。
 
アップにしちゃう。
 
全体像(南~南西方向)がトップの写真になるが、
黒金山の先辺りをアップにすると、鳳凰三山、白峰三山、悪沢岳、赤石岳
 
赤石岳、悪沢岳の先は聖岳、上河内岳、笊ヶ岳などが続く
 
すぐ隣、西側には奥に奥仙丈ケ岳、北奥仙丈ケ岳、
手前には古札山、ガレが見える水晶山、その間にちらっと甲武信ヶ岳、右奥が雁坂嶺だそう。
 
北に目をやると奥の方、左端に浅間山がちょうど隠れているらしい。(何となく稜線が見える感じ)
その右雲の下に見えるのが草津の方の山々らしい。
 
東から南東方面には、写真左端が大洞山・飛龍山、三頭山、右奥に丹沢の山々。
素晴らしい眺めだ!
 
車はたくさんあったが山頂には数組のグループが座り、それなりに余裕のある範囲を保てたので、
私も座りやすい岩を選んでコーヒーブレイク。
小一時間経ってしまったが予定よりずっと早い時間だったので、ゆったりできた。
 
見ると南アルプス上空には既に雲が広がり始めているようだ。
子連れ鳳凰のような雲。
 
歩いてきた道を振り返る。 手前のこの急斜面を登ってきた。
この急坂を下りずに山頂より更に先に進み、「水干」を目指す。
 
きれいに色づいたツツジ?の葉。 奥に飛龍山、三頭山。
山頂先は痩せ尾根になり、岩場の足がかりが難しい場所を大きく降りたり、上ったりと、
緊張ハラハラな場面があった。
 
するともうひとつの山頂標識。
本当はこちらが本物の山頂なのだろう。
標高がこちらの方が高いが、狭い場所なので、最初の方に山頂標識的な物があるのだと思う。
 
岩が多いせいか色づいたツツジ類がたくさん見られるようになった。
 
慎重に痩せ尾根を通り抜け、笠取山山頂の少し下の斜面をトラバースするように戻り進む。
 
歩きやすいトレイルを景色を眺めながら進むと
 
「水干」に到着。
「多摩川の源頭 東京湾まで138km」とある。
山にしみこんだ雨がこの奥の岩の間からひとしずくずつ流れ落ちるのだそう。
この日雫は見えなかったが。w
ただ、濡れた感じではあった。
 
この後トレイルは笠取山山頂直下で往路と合流し、笠取小屋まで戻る。
笠取小屋からは別のルートを進み一休坂分岐でまた往路と合流。
 
帰路のルートでは随分と色づいた木々が見られた。
 
朝、日影だった沢も光が射しきれい。
予定より早く下山できそうだったのでゆっくり景色を眺め、写真を撮りながら歩いた。
無事駐車スペースに戻り終了。
 
林道途中から山を振り返る。
一番左端が笠取山。
 
 この後、遠くてなかなか寄れなかった「道の駅たばやま」に寄り買い物をしてから、楽しみにしていた「のめこい湯」で汗を流して帰宅。 とうとう笠取山に登り多摩川の水干、小さな分水嶺、青空の元カラマツ黄葉、白い山々を望み、のめこい湯にも行けて大満足な一日となった。
 ここまで来るとこの先411号線(青梅街道)、柳沢峠を越えて、大菩薩嶺登山にも行ってみたくなった。 道路工事が終わった来シーズン、今度は平日に訪ねてみたい。
 
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秋の鍋割山~荒山 稜線歩き

2021-10-22 23:26:07 | 山登り in 群馬県
2021年10月18日(月)
長七郎山へのトレイルから大沼を望む
 
 この日は少し高い山に登りたい気持ちもあったが、前日雪が降ったようだし、あまり天気が回復しない様子があったため、一番天気が良さそうだった赤城に向かった。 以前から歩いてみたかった鍋割山から荒山の稜線を歩いてみる。 きっと紅葉が見られるだろうし、冠雪した高い山の景色も見られるだろう。
 予定では午前中に鍋割山~荒山を歩き、午後に長七郎山~小沼湖畔、時間があれば覚満淵を歩いてみたい。
 
姫小百合駐車場到着7時過ぎ。
 天気の良い関越自動車道からは青空の元素晴らしい景色が見られた。 「これなら高い山も大丈夫だった?」と思う程。 けれど裾野から山頂まですっきりと見える赤城山に登れば美しい景色が拝めるだろう。 楽しみだ!
 到着した姫小百合駐車場はたくさん空きがあり、意気揚々と車外に出るとなんと寒いこと! 気温2度。 服装は冬支度をしてきて良かった。 
 
とは言うものの、登り始めるとウール混のキャップはコットンに変え、上着のレインウェアも脱いだ。
 
途中色づいた木々が見え始める。
 
登り始めは歩きやすいトレイルだが、徐々に岩も多くなってくる。
 
荒山高原到着。
足元には霜が降りていた。 そして向こう側の空模様が怪しい。
 
火起山に登り始めると東側からはどんどん雲が迫ってきている。
あら~。天気予報、9時ごろには快晴マークもついているのに。
急がないと朝見えていた白い山にも雲がかかってしまう。
 
火起山への稜線。 西側はどうだろう。
 
辛うじて見えた!
左奥のピークが四阿山。 中央辺りが草津白根山、横手山。
 
一番右が谷川岳。
 
白毛門、朝日岳、巻機山?
 
谷川岳~朝日岳の辺り
この5分ほど後にはすっかり雲の中に消え、その後見えることはなかった。
間に合って良かったな~。
 
まぁ、白い山々を見られて良かった。
 
篭山到着。
 
しかし、東側からどんどん雲が押し寄せる。
時に霧のような中を歩く時も。
 
鍋割山到着。(8:56)
ここで景色を眺めながらゆっくりコーヒーブレイクと思ったが、仕方ない。
グルッと山頂付近を拝見して荒山に向かう。
 
時に雲が流れて青空が見えるときも!
 
地蔵岳が見えた。 右のピークが荒山山頂?
なんだか結構登りそう。
 
センブリ
 
ヤマラッキョウ
 
陽射しがなく残念だが、木々も色づき始めている。
 
 
 
荒山山頂到着。(10:37)
結構登った~。
山頂直下でトレイルを見失い、よくよく見ると岩の間にロープが垂れていた。
霧のようになってしまったが、近くの岩に腰を下ろしてコーヒーブレイク。
おやつを食べ、棚上十字路の方へ周回してみる。
 
立派な東屋。
 
足元にも岩の多い所があり注意。
 
 
 
この地点、このようなトレイルを上がってきて、
惰性でそのまま登ってしまいそうになるが、左に折れるトレイルがある。
棚上十字路を見逃さないように歩く。(ちゃんと道標がある)
棚上十字路のすぐ近くには芝生の広場があり、お天気が良ければ寝転んで休憩したら気持ちよさそうだ。
 
その後朝通過した荒山高原に合流し、登ってきた道を姫小百合駐車場に下る。
とても良いルートだった。 お天気よく展望があれば最高の景色だっただろう。
また、ツツジ類が多く、トンネルのようになった場所もあちこちあり、
花の季節にも来てみたいと思った。
 
ちょうど12時ごろ駐車場に戻ると車がいっぱい。 そして大沼方面に登ってゆく車がひっきりなしに通過。
小沼の駐車場に停められるのかな、と心配になりながらも車内でお昼ご飯。
外はジッとしていると寒かったので。
 
その後車で移動。
途中鳥居峠からの展望。
 
小沼の駐車場は思いのほか空いていた。(13:26)
長七郎山へ向かう。
 
カンバの葉はほぼ落ちていたが、これから色づく木も。
 
長七郎山到着。(13:52)
 
街が見えた。 長七郎山には以前一度登ったがその時は真っ白で何も見えなかった。
 
賽の河原から登った荒山を望む。
小沼湖畔を目指して下る。
 
湖面には少し霧が立ちのぼっていた。
 
 
 
色どりが良さそうだった長七郎山側を歩いて戻る。
 
湖畔を歩いていると寒さを感じるほどだったし、充分満足したので、
覚満淵には寄らず帰路についた。
 
 残念ながら天候には恵まれなかったが、初冠雪?の山々をギリギリセーフで眺め、紅葉の中を歩くことができて良かった。 何よりも初めての鍋割山~荒山を歩けて楽しかった。 お花が咲くころまた訪ねてみようと思う。
 
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姉と共に栂の森へ

2021-10-18 23:28:33 | 山登り in 長野県
2021年10月11日(月)
栂池自然園にて
 
 「10月の2週目頃、緊急事態宣言が開けていたら栂池自然園に行ってみたい」と以前から姉に言われていた。 栂池自然園の紅葉は私も見てみたかったので行くのはOKなのだが、何しろ長引いた緊急事態宣言。 「開けたら山三昧したいなぁ」と言う気持ちも捨てがたかった。 しかし、前週私は爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳に登って充分満足していた為、この週は喜んで姉にお供してきた。
 今年は紅葉が早く、実際栂池自然園の見ごろは前週だったようだ。 その週は姉が休みをとれなかったため仕方がない。 姉は普段山を歩かないので、五竜の植物園はひとりで行けるが、栂池は一緒に行ってほしいと言う。w できる事なら大雪渓を望む一番奥の「展望湿原」まで行ってみたいが、ひとりでは自信がないと。 そのくらい慎重なほうが山はいいよね。
 
 この紅葉の最盛期、「いちばん美しいところ 栂池自然園」はどれほど混雑するのか想像できない。 なので10/10(日)に宿泊、10/11(月)に朝一番でゴンドラに乗る予定にしていた。 ところが天気予報が安定せず、10日(日)の方が天気が良さそう。 そこで10日は9時以降の到着になるだろうが、とにかくゴンドラ乗り場に行ってみようという事にした。 到着するとゴンドラはまったく混んでいなかったが、山の上は濃い雲の中。 ライブカメラなどもチェックし、自然園に上がるのはヤメにした。 天気予報もその時点では 11日(月)午前中は良い予報になっていたのでそれを信じる。
 
 で、栂池まで来てしまったのでこの後どうするか、と。 その事も車の中で話しながら来たのだが、姉は「糸魚川に行ってみたい」と。 私はというと「えーーーっ!?」とは全く思わず、「私も行ってみたい」というと姉はビックリしていた。w 姉妹ねぇ~。w
 いや、私は昨年登った雨飾山を新潟県側、姫川の翡翠橋から見てみたかったのだ。 それに日本海まで出れば、親不知にも行ってみたい。
 
 
 栂池を国道へ下る途中、牛方宿があった。 ここは塩の道。 江戸時代に糸魚川から松本城下までの120㎞、糸魚川からは塩や海産物、信州からは麻やタバコなどを運ぶ生活に欠かせない主要道だった。 牛方宿は牛で荷物を運ぶボッカさんたちが寝泊まりできるように作られた宿だったそうだ。 因みに、「敵に塩を送る」とは、上杉謙信がこの道を経て、敵である武田信玄に塩を送ったという故事からきているそう。 
 昔の人は歩いて苦労して通過した道路を車でスィ~と糸魚川へ。
 
翡翠橋(みどりばし)まで来た。 これが見たかったネコ耳の雨飾山だ。
姫川沿いにはたくさんのヒスイ加工、販売業者が見られた。
本当にヒスイがとれるんだなぁ。
ヒスイで祭祀を行い国を治めたという奴奈川姫(ぬなかわひめ)はゆるキャラぬーなちゃんになっていた。
 
姫川沿いに日本海に出て、車が停められ海が見られる所、ということで、
リンクの通り、お食事処やお魚センターなどもあるのだが、
この地のヒスイを説明する「翡翠ふるさと館」や観光案内所のような場所もあった。
その観光案内所に小さなバケツとシャベルのセットが売られているのだが、
この海岸には翡翠をはじめ、珍しい石が落ちているようなのだ。
実際、石を拾っている人が何名かいて、「おぉ~」と感心してしまった。
 
が、私は石を拾うより、身体で感じる。
何かきっと身体に良い気がする。
 
その後親不知記念広場を訪ねた。
昔はこの断崖絶壁の波打ち際を旅した。
危険なこの波打ち際を通る時、親は子を、子は親を顧みる余裕が無かったことから
「親不知、子不知」と呼ばれるようになったと伝えられる。
 
そしてもう一つ見たかったこの場所。 「栂海新道登山口」
私には歩ききってこの場所に来ることはできないから、見るだけ。
ここに居ると今まさに「栂海新道」を踏破した登山者が2組下りてきた。
やっぱりうらやましいなぁ。
 
栂海新道は登山口の先さらに80m下った海辺、海抜0m地点を栂海新道起点としているので、そこへ行ってみる。
途中に旧親不知トンネル。 明治時代、ここに鉄道を通すため開通させたそうだ。
 
海抜0m地点、栂海新道起点
 
旧国道だったコミュニティロード(遊歩道)にはウェストン像。
 
トンネルができるまでは大変な難所だったのだなぁ。
高速道路も日本初の海上ICを備えている。
 
海はとてもきれい。
 
その後もうひとつ「道の駅 一振の関」を訪ね、
すぐわきを通る「あいの風とやま鉄道」の電車を撮ってこの日のアクティビティは終了。
 
宿に戻りがてら翌朝は天気が良さそうなので高い山のモルゲンロートが撮れるかもしれない、
と場所を探しながら車を走らせた。
 
10月11日(月) 朝
天気は良いのだが、白馬三山の山頂だけ厚い雲がかかっている。
太陽が昇ったほんの数分間のこの紅み。
雲の下に見える斜面を見ると、う~ん、惜しかった。
 
中央左に良く見えているのは不帰ノ嶮~唐松岳かな。
 
栂池方面。
 
 
 
 
 
すっかり白くなったので、宿に戻る。
 
8:00運行開始のゴンドラは少し列ができていた。
 
ひとまず天気が良くて良かった。
 
カンバは随分葉を落としていたが、残っているところも。
 
さてどこまで歩けるか。
 
姉、がんばれ。
 
風穴までも少し上り、その後この斜面も登らないと。
 
まずは楠川。この先から登りが更に急になる。
 
がんばれ~!
登り切った所で浮島湿原。
湿原を通過した後に最後の登り。
 
休み休み、ゆっくり登る。
 
そして展望湿原にとうちゃく~!
姉、がんばりました。
ベンチにはたくさん人が座っていたが、写真を撮っているうちに空いてきたので、
座ってコーヒーをいれ、お昼ご飯を食べた。
朝、雲が付いていた白馬岳だったが、雪渓もしっかり見え、時折山頂も見え、
これなら上出来だろう。
 
帰路は痩せ尾根をゆっくりと。
 
こちらも良い眺めだ。
 
 
 
 
 
 
 
浮島湿原
 
ビジターセンターまで戻り、サルナシソフトで乾杯。
 
 心配していた天気も行動中ずっと崩れることはなく、風もなく、暑くも寒くもなく、とても良い状態だった。 紅葉はカンバの葉が落ちていたことは残念だったが、それでも充分美しかった。 
 
帰りに大出の吊橋に寄り、姫川上流部を見る。
 
 ひょんなことから姫川を下り日本海まで見ることができた今回の紅葉撮影会だったが、姉も自分も色々と希望が叶い、楽しい2日間となった。 きっとまたそのうちにどこかへ行くだろう。
 
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晴天紅葉 爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳 #2

2021-10-13 14:08:08 | 山登り in 長野県
2021年10月4日(月)
鹿島槍ヶ岳山頂直下から望む立山~剱岳
 
冷池山荘 朝食
 
 10/3、冷池山荘に宿泊し、夕食は疲れてほぼ食欲がわかなかったが、それでも夜には元気をとり戻し星の撮影などして 8:15には就寝。 ぐっすり眠って 4:00ごろ起きれば良いかと思っていたのだが、隣の人が 3:30頃から起きだしヘッドライトをつけて大きな音で支度し始め。( ̄▽ ̄)
 3:50頃「もういいや」と思って私も起きて支度を始める。 ライトは点けず布団をたたんで、トイレ、洗顔に向かったら廊下は電気が点いていた? あまりよく覚えていないが、4:00には電気が点いていたと思う。 すると部屋の人はみんな起きたので、私も部屋で荷物整理をした。 鹿島槍ヶ岳に行く時に、必要ない荷物は小屋に置いていい、と話があったのでそのようにさせてもらう。
 4:55くらいに食堂に入れてくれて、朝食開始。 朝はお腹が減って完食。 野菜や大根おろしまでついて、美味しくいただいた。 5:30頃には外に出た。 小屋の前で日の出を待っている人もいたが、下山の時間が気になったので登り始めた。 日の出の写真は撮りたかったが、それより日没前に下山しなくては。。。
 
小屋から少し登ったところ。
 
5:46
そしてもう少し登った所にも幸い展望が開ける場所があり、
ラッキーにもその時点で四阿山からご来光。
右は浅間山。
 
薄雲がかかった様な空で太陽が真ん丸に見えた。
 
トレイルはしっかりしているが、万が一転んだり踏み外せば大変なことになる。
山荘後方は爺ヶ岳。
 
立山、剱岳にも陽が当たる。
 
清々しい朝の空気の中、まずは布引山を目指す。
 
ここにも小さな池があった。
 
朝の登りはきつく、時折後方を振り返りながら。
 
まずは布引山到着。(7:05)
 
早朝に出発して、ここで、もしくはもう少し下の稜線でも、
その辺りから日の出を見たらまた少し違ったかな。
テント場からは槍ヶ岳が見えない。
 
種池山荘と槍ヶ岳。 槍ヶ岳手前は蓮華岳。
 
よし! 鹿島槍ヶ岳南峰に登る!
 
7:57
ほんの30分くらいだったが、何度も立ち止まりようやく鹿島槍ヶ岳に登頂!
荷物も軽くしてきたのに、やっぱりなかなか本調子にはならないなと実感。
それでもこの天気、この展望の中、ここに立つことができて感無量!!
 
地図には布引山~鹿島槍ヶ岳のあたりに「ヘルメット装着推奨」と書いてあったのでそうした。
南峰まではヘルメット装着者の方が少なかったが、鹿島槍へのトレイルは瓦のような石が積み重なるような路面。
浮石を蹴られたり、落ちて来る可能性、自分が転んだり、落ちたりする可能性も無きにしも非ず、と言う感じ。
 
南峰から鹿島槍ヶ岳北峰(右端)~五竜岳~白馬岳~小蓮華岳~妙高戸隠連山の山並み。
昨年登った雨飾山も見える。
 
鹿島槍ヶ岳北峰から五竜岳へ続く深い刻み。
 
歩いてきた方向には手前に布引山、左奥に爺ヶ岳、その右奥に蓮華岳、さらに右奥に針ノ木岳。
蓮華岳後方には穂高連峰と槍ヶ岳。 針ノ木岳後方には鷲羽岳、水晶岳など。
 
立山、剱岳方面。
 
中央奥には薬師岳。
 
爺ヶ岳より東側。
一番奥の方には八ヶ岳、富士山、南アルプスがうっすらと霞んでいる。
 
再度白馬岳方向を見る。 
白馬岳より写真左方には旭岳、小旭岳、清水岳が続く。
左奥には日本海。
 
五竜岳、白馬岳、小蓮華岳、旭岳、小旭岳 辺りのアップ。
 
コーヒーをいれておやつも食べ、充分休憩、撮影してほぼ1時間。
北峰へは行かなかった。
南峰からの急な岩斜面の下りやその先の登りを見ると、
自分の体力や技術を考えここまでで十分だと思った。
 
なので、下る。
この先もまだ登山口までは遠い。
 
楽々登れたわけではない。
苦しい時間帯もあったけれど、本当に来て良かったなぁ、と思った。
 
紅葉にも間に合い、良い時期だった。
 
花の季節にも来てみたいなぁ。
 
また来れるかな? いや、今度は違う山かな。
 
冷池山荘に到着し、荷物をまとめ、
お昼ご飯を食べたら本当に下山だ。( 12:00出発)
 
帰りは巻き道を通るが、しっかり爺ヶ岳3ピークス登らなくては。
 
剱岳右後方は毛勝三山。(猫又山、釜谷山、毛勝山)
 
巻き道とは言え、結構登る。
 
爺ヶ岳南峰を越えた後は本当に下りだけ。
ようやくホッとするが、種池山荘からも先は長い。
 
あそこに扇沢の駐車場が見える。
とても近そうだが、3時間くらいかかるかな。。。
 
種池山荘でも長めの休憩をとり下山開始は 14:00過ぎ。
5時に下りられれば一応日の入り前だが、できれば薄暗い森の中は歩きたくない。
 
が、急ごうにも速くは歩けないのだから一歩一歩着実に。
 
帰りも紅葉を楽しんで。
 
 
 
 
 
 
 
途中何度か立ち休憩、座って休憩もしたが、無事 16:45ごろ登山口に到着。
この先扇沢の駐車場までは約15分程ゆるやかな上り。 最後まで堪えるなぁ。w
 
 充実した気持ちで車までの上りを歩き、暗くなる前に到着した時にはホッとした。 他にもいろいろな案があったのだが、今回はこの山を選んで本当に良かったと思った。
 コロナの影響でこの2年間自由にあちこち行けてはいないのだが、それでも東京の近場の山に登ったり、緊急事態宣言解除の合間を縫って遠くの山にも登ってきた。 何にせよ、続けてこれたことは幸せなこと。
 現在コロナの新規感染者数が減少傾向な事は大変うれしく、このまますっかり収まり、この冬そして来年のグリーンシーズンには是非長年計画してきた遠くの山に行きたいものだと思う。 1年で大きく体力の減少を感じるこの頃。 早く行かなきゃと焦る気持ちもあるのだ。 けれど焦ってばかりでなく、いつも思うようにきちんと体力維持の筋トレなど、本当にきちんとやらなきゃな。 もっともっと登りたいから、がんばろう。
 
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晴天紅葉 爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳 #1

2021-10-08 23:39:52 | 山登り in 長野県
2021年10月3日(日)
爺ヶ岳に向かう稜線から鹿島槍ヶ岳を望む
 
 9月30日をもって全国的に緊急事態宣言等が解除された。 実際東京都の感染者数も驚くほど減り、「本当なの?」と疑いたくなるほど。 私が住む市でも10月に入ってからは新規感染者1名だそう。(10/8現在) かと言って、すぐに何もかも以前の様にしてはならない、と思っていたのだが。。。
 
 10月最初の週末は台風も明け素晴らしい天気に恵まれそう。 行きたい所は山ほどあり、どこにしようか決めきれないほど。 感染リスクや自分の体力も考慮して、接触の少ないビジネスホテルなどに前泊し、東北の山に向かおうかと思っていたのだが、どうも台風の影響が残り風も強そう。 今回台風の影響が少なかったのは(自分調べの中で)長野の山々。 あ~、そりゃ登りたい山はたくさんあるが登れるのか? 山小屋泊は大丈夫?
 そんな不安も振り切って、以前から行きたかった柏原新道を登っての、扇沢~爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳、に向かった。 扇沢駐車場ならまず駐車は大丈夫だろう、あとは山小屋が予約でき、自分が歩ければ、だ。
 
6:50
 大丈夫だろうと思っていた扇沢の駐車場は、前夜 21:00頃に到着で登山口近くの各所駐車場はたぶん満車(真っ暗でわからない)。 一番奥の無料市営第2駐車場も満車の様子で、あきらめつつ第1駐車場に入ると空きがあった。 最初からトイレに近いここが良いと思っていたので本当に良かった。 もっと夕方明るいうちに来たかったが仕事が終わらなかったので仕方ない。 土曜からの小屋泊の車もあったろう。 それにしてもやはり人気のターミナル、たくさんくるんだなぁ。 ちなみに、扇沢駅前の有料駐車場、夜は空いていたが、翌朝(10/3(日)6時ごろにはバンバン車が入って来ていた。
 
 扇沢沿い、柏原新道の登山口に入り登ってゆく。 こんなお天気の良い日に、ようやく北アルプスを歩ける。 なんて幸せだー! と言う気持ちはあるものの、登る坂はきつい。
 
1時間ほど登ると木々が開けた。(8:05)
眼下に扇沢と扇沢駅。 背後に見えるのは赤沢岳とかズバリ岳とか?
 
まずは稜線上の種池山荘を目指す。
が、右端もう見えている。 けど、遠いはず。
CTはこの辺から2時間35分。 実際のところ自分は3時間30くらいかかった。
 
まぁ、いい。 ゆっくり写真でも撮りながら。
 
それにしても、山荘まで行く間には素晴らしい黄葉の中を歩けそうだ。
 
おぉ~、きれい!! (9:37)
台風で葉っぱがみんな落ちているかもと心配したが、全くそんなことはなかった。
 
ところどころ景色の良い所や休憩できる所には上男性の右に見えるような黄色い名板がある。
ここには「水平道」と書かれてあった。
きつい登りがしばらく途切れ、斜面をトラバースしながらほぼ水平に歩いて行ける。
しかもこの辺りの紅葉がすばらしく見ごろで、とても楽しみながら歩くことができた。
 
振り返ってもきれい。
 
行く先もきれい。
斜面に歩く人が見える。 私もあそこを歩いてゆく。
 
奥がズバリ岳、針ノ木岳、左が蓮華岳かな。
 
アザミ沢という所。
何か所か斜面上部から涸れ沢やガレた筋が見られる。
 
種池山荘直下の登りになるまでは、黄葉景色を楽しんで歩く。
 
 
 
 
 
 
ここからのガラ場は注意喚起の看板あり。
耳を澄ませて注意して、すみやかに通り抜けるように、と言う内容。
 
ガラ場を通り抜け「富士見坂」と言う名板があったので振り返ると、
あら、見えた。 右は南アルプスの山々。
その後30分程の登りを経て、
 
種池山荘とうちゃく~!(11:20)
 ここまででヘロヘロである。 山荘前はあまり広くないが、適当な場所に座り込みお昼ご飯にした。 インスタントコーヒーをいれ、パンを無理やり流し込む。 やっぱりトマトがおいしい。
 ようやくここに着いたが、宿泊は爺ヶ岳を越えた先の冷池山荘だ。 久しぶりなのに無理しすぎちゃったな、と反省する。 が、充分休み、とにかくがんばる。
 
種池山荘前の種池。 奥には立山。
 
種池の中にはイモリがたくさん。
まだエラがついているね。
 
山荘の正面は南アルプス方面。
左端には八ヶ岳。 その右隣りに富士山の頭が少し見える。
 
蓮華岳、針ノ木岳
足元の斜面はチングルマの紅葉がきれい。
 
 
 
さて、爺ヶ岳に向かう。
3つ並ぶピーク、越せるかなぁ、と不安になるが、景色を楽しみながら行こう。
遅くとも午後4時には冷池山荘に入りたいが。
 
振り返ると先ほどまでいた種池山荘。
そして背後には立山~剱岳の迫力ある景色。
おぉ~! すごいっ!!
 
登るにつれ双耳峰の鹿島槍ヶ岳も見えてきた!
右端が爺ヶ岳北峰ピークだが、鹿島槍ヶ岳に続く稜線中央辺りに冷池山荘が見える。
今いる場所とほぼ同じくらいの標高にあるので、
爺ヶ岳を越えずにあそこに行ければいいのに、などと思ってしまう。
 
前を見たり、後ろを見たり。
大変だが稜線の景色は最高だ。
 
いよいよ爺ヶ岳南峰直下。 がんばろう!
でも中峰は巻き道が見えるのでそちらに行っちゃうか?、と思っていた。
 
爺ヶ岳南峰とうちゃく! (13:32)
ここで話をした方に「爺ヶ岳は中峰が一番高いから中峰に登らなきゃ」と言われる。
そうだったのか。(;´・ω・)
 
景色を眺め一息ついたら行こう。
眼下の街は大町かな。 奥は南アルプス方面。
八ケ岳の手前に見える平らな所が美ヶ原かな。
 
では中峰に登るか。
もう気力だけで登り。。。
 
とうちゃく~! ( 14:14)
奥に鹿島槍ヶ岳。 明日行くぞ~!
 
歩いてきた道。 あ~、がんばった。
 
そして爺ヶ岳北峰を越えて冷池山荘に向かうが、北峰はピークに至るトレイルが無いようだ。
ただし、ここから山荘へはまだ約1時間。
いったん下り、山荘前でまた上り。 おぉぅ。。。
 
ウラシマツツジの紅葉
 
 
 
あと少し。
 
冷池山荘(つめたいけさんそう)とうちゃく~! ( 15:39 )
本当に4時前ギリギリだった。
 
 受付を済ませ部屋に行く。 6畳くらいの部屋に布団が5組敷いてあり、それぞれのスペースがシャワーカーテンのようなもので仕切られていた。 山荘内で履くスリッパと外履きサンダルが各自に用意されている。 番号札をもらいその番号の靴入れに入っているスリッパ、サンダルを自分専用で使用して良いシステム。 更衣室、乾燥室、談話室あり。 トイレは男女別でとても清潔。 洗面台の水は雨水なので飲料不可。 手洗い、洗顔は良いが、歯磨きは飲料可の水を使って、とのこと。 宿泊者は1リットル分の水券をもらえ、殺菌した沢の水(飲料可)をもらえる。 それ以上購入したい場合は 500ml を100円で買えるので、これはありがたいサービス。 ちなみにペットのミネラルウォーターは350円。 夕食は 17:00~と18:00~の2回制だった。 私は到着が遅かったので 18:00 から。 
 
 部屋に入って荷物整理などしているともう大変疲れを感じ、そのままインナーシーツを出し布団に入って 17:00過ぎまで眠ってしまった。 その後張りきって日没を見ようという気もおきず、一応食事前に外に出ると結局山荘前からはあまり景色は見られない。 2回に上がる窓からが一番眺めが良いみたいだった。 もしくは 17:00に夕飯を食べ、少し上のテント場まで上がるとか。
 
窓からの夕景。
 
そんなわけで夕食は疲れすぎて箸も進まず。 申し訳ないたくさん残し。
それでも先ほどよりは元気が出て、星空を見にまた外に出る。
 
レンズも三脚もないのでお粗末な写真だ。
けれど、一応左の山は爺ヶ岳。 素晴らしい星空だった。
大町、安曇野方面の夜景と星空もとてもきれいだった。
 
 翌朝朝食は5時から。 夜明けは 5:30頃。 朝食を食べたらなるべく早く出発する予定だが、日の出も逃すのかなぁ、と思っていた。 夕食が2回だったが早く出発する人がいて朝食は1回で済むらしい。 みんな早く出て布引山か、鹿島槍でご来光見るのかな。 私にはその元気はない。 けれどひどく具合が悪くなることもなく、ぐっすり就寝できた。
 
コメント (2)
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