out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

雪田草原の巻機山へ行く #1

2022-08-05 22:08:27 | 山登り in 他エリア
2022年7月30日(土)
前巻機に向かうトレイルから振り返る
 
 日本百名山に名を連ねる巻機山。 登ってみたいと思っていたが何だかとても遠い山という気がして敬遠していた。 遠いというのは自宅から登山口まで、と、登山口から山頂まで。 新潟県の山は春の低山なら弥彦の方まで行っている。 よくよく調べたら車での移動距離はそれ程ではなさそうだ。
 が、登山口からの歩行距離は、巻機山山頂を越え牛ヶ岳まで行けば 距離 13km、上り 1,500m くらいでちょっと不安。 しかも、前日に登った八海山の暑かったこと。 せっかく前泊までして意を決してきたので、せめて巻機山山頂(御機屋先の最高点)までは行きたいところ。
 
 高層湿原のある巻機山なので、花を撮るためにマクロレンズは持って行きたかったのだが、今回それを取りやめた。 前日の暑さを鑑みてスポーツ飲料 500ml、真水 500ml、凍った飲料500ml x 2、お湯 500ml、を持った。 レンズの代わりに 500ml を予定より一本多くした。 先に言えばこれで足りたのだが、もう一本凍った飲料 500ml があっても良かったほどだった。 そして近年夏にはいつも持つプチトマトも忘れずにお弁当箱に入れた。 更に塩分補給のためのキャンディとドライフルーツ。 準備は万端だ。
 
遠いと思っていた桜坂駐車場は検索すると塩沢石打ICから35分となっていた。
ずっと舗装道路で非常にアクセスしやすい。
土曜日なので早目到着と思い4時45分頃には到着したのだが、なんと、第1、第2駐車場はほぼ満車!
私は第2駐車場ののこり4~5台のところで入庫。
しかしよくよく見ると第3駐車場、登山口に一番近い第4駐車場にはまだ車が入っていないような様子だった。
 
何となく雲が多く、カンカン照りは避けられるかな、その方が良いかも、と思いつつ登山開始。(5:07)
 
もちろん井戸尾根ルートからだが、5合目まで 1:20。 次の6合目までが40分。
計算してゆくと前巻機までCTで 3:30。
なんだか長いよな~。
 
甲斐駒ヶ岳も長かったはずだが、
どうもこちらの方が次のポイントまでのCTが長いような気持になっていた。
とにかくまずは5合目と思って登ったが、急登の上に暑さが増してきた。
時折開けた所から山の斜面と空が見えるが、非常に天気が良くなってきた模様。
 
5合目、6合目とそれぞれ充分に休息をとりながら、
あまり写真も撮らずもくもくと登った。
尋常でないほどの汗が出る。
額から噴き出した汗が帽子のつばからぽたぽたと落ちるほど。
 
6合目を過ぎた先から天狗岩と割引岳(わりめきだけ・われめきだけ)。
という事は右が登ってゆくあたり?
 
登山道に目だった花はないが、八海山同様こちらもツルアリドオシ。
 
そしてこちらもツルッと滑りそうな土と岩。
 
6合目を過ぎて随分経つ気がするがまだなんだろうなぁ、
と振り返るとこの景色。
おぉ! きれい!
だんだん木が低くなってきていた。
 
そして行く手にはなだらかな山容が。
あぁ、あの辺に登ってゆくのだろうなぁ。
まだはるか遠くに見える。。。
登山道先に見える岩の多い所で登山者が休憩をしている。
わたしもヘロヘロだ。 あそこで休憩しよう。 と座り込んだのが7合目だった。
 
7合目からの景色は素晴らしかった。(7:55)
写真左奥が谷川岳。 右に一ノ倉岳、万太郎山、雲の中に仙ノ倉山、平標山、苗場山などが隠れているようだ。
 
谷川岳方面アップ。
6合目あたりで凍った飲料も一本出し、ザックポケットに入れておいた。
まだがっちり凍っていたので出しておかないと飲めないからだ。
その後飲むたびにボトルを首や額に当てて冷やした。
今回この冷たい飲み物は本当に効果的だったと思う。
これが無ければ熱中症になったり、バテてしまったかもしれない。
それから暑さであまり食べたくはないのだが、休憩するたびにおやつも食べるようにした。
 
木々が低くなり見晴らしは良いが、日当たりも良くなった。
この先また斜度もきつくなってくる。
 
前巻機までもうひと踏ん張り登らなきゃ。
 
と思うが、案外遠い。
階段も出てきて、まだ登るの~、と。
 
キスゲさん、階段はあそこで終わりですか?
 
終わりでした! ここが前巻機。(9:02)
そして向こう側にこの景色! 写真中央から少し左のピークが巻機山最高点。
うわぁ~、素晴らしい!! この景色が見たくてここまで辛抱して登った様なものだ。
けれど、山頂へはぐるっと回って、登った向こう側。
まだまだ遠いなぁ~。
 
まずはニセ巻機山。
 
そこから避難小屋へ下りてゆく。
キンコウカがたくさん咲いている!
 
こちら側の斜面もキンコウカでいっぱいだ!!
 
ワタスゲも! うれしい!
避難小屋では人が多く座っていたのでそれ程休まず先に進む。
 
あと少しに見えるが、この登りが堪える~。
つづく。
 
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八海山ロープウェイから女人堂まで

2022-08-04 20:44:05 | 山登り in 他エリア
2022年7月29日(金)
 
 夏休みの間、できればなるべく混雑しない平日に活動したい。 行きたい山は色々ピックアップしてあるが、そんな気持ちで探していると新潟の山がお天気良さそうになってきた。 本当はキスゲが盛り、もう少し前に行けたらと思っていたが、行ける時に行かないと機会を逃すから。 が、今年の夏の猛暑、この時期に標高 2,000m以下の山に登るのはいかがなものか。 う~ん、みんな登っているし、大丈夫か? 考えすぎるとまた登れなくなるから、行ってみよう! ただ本命のお山に登るのはお天気の都合上、翌日の土曜日。 人気の巻機山なので、前泊して早い時間に駐車場に到着する予定。 大丈夫かな。
 
という事で、新潟に着いたら一番に訪ねたのがここ。
この日は前泊日なので、ここに開店 9:00ごろ到着。
美味しい塩沢産魚沼コシヒカリのおにぎりを仕入れて軽くお山に行ってみる~!
 
ガッツリ登ると翌日疲れてしまうので、
この日はロープウェイを使って楽々登山。
八海山ロープウェイで上がり、行ける所まで行ってみよう~!
 
近日あちこちで大雨、雷などが続き、この辺りの山も何か被害があったらイヤだな、と思っていたが、
天気予報などみるとこの辺りはギリギリ大丈夫そうだった。
また、ロープウェイの係の方が色々お話してくれたので、天気の様子もうかがうと、
近日それ程大雨は降っていない。 が、この日は朝に雷が鳴っており、
ロープウェイ開始が少し遅れた、とのこと。
あ、そのアナウンス、後からFBを見るとあった。
下では天気良く、RWのライブカメラを見ると景色も見えていたので無頓着だった。
 
ロープウェイ山頂駅に上がるとこの景色。
係の人が「あちらに米山が見えていますよ。」と。
あ~、国上山、弥彦山からも見たな~。
あの米山って、「米山さんから雲が出た~♪」の米山だと後から知った。
 
雲が多く、高い山のピークは見えないな、と思っていたが、
なんとも良い景色!!
 
そしてこんなに素敵なテラスもある!
が、私はここには座らずもう少し高い所に向かう。
女人堂か、行ければその先薬師岳くらいまで行けると良いけど。
 
たくさんのアカモノの実。あちこちに見られた。
またイワカガミやイワウチワの様な葉っぱもたくさん見られたので、
春は花盛りだったかな。
 
ロープウェイ山頂駅ちょっと上にこの場所。
1165m 良い老後だそう。 良くお祈りする。
 
ノギランもあちこちで見られた。
 
進む方向。
たぶん一番手前が薬師岳だろう。 その奥にギザギザ見えるのが八ツ峰?
トレイルは湿っているうえに、ツルッと滑りそうな土質。
ところどころ泥濘。
岩も滑りそうな岩で下りがイヤだな~、という感じ。
 
ノリウツギ?
 
ツルアリドオシ
 
10:30頃から標高 1,100m~1,400m 付近を歩いたのだが、とにかくもう汗だく。
標高 1,000mを越えていてもこんなに暑いかと言う程。
真夏に御岳山(青梅)なども歩いているが、こんなに暑く、汗が出たことがあったろうか。
 
樹林帯で日影歩きなことが幸い。
 
お花を撮りながらゆっくり進む。
 
少し開けた所で、薬師岳の尾根の向こうに越後駒ケ岳が雲から顔を出した。
 
こちらの方には雲の中に浅草岳や守門岳などが隠れているらしい。
 
ホツツジ
 
行く手の峰の上に三角屋根の建物が見える。
あそこが女人堂かな。
 
コメツツジ
 
シジミチョウがたくさん飛んでいた。
 
先に見えた峰に上がってゆくトレイルはハシゴや岩登りのような急な斜面もあり、
この先もっともっと険しい八ツ峰につながる、八海山らしいトレイルになるのだろうな、という事を感じさせた。
 
女人堂到着。(12:14)
とても暑かったし、この先登山道は更に急になるらしいし、もうお昼ご飯の時間なので、
ここでストップということにした。
 
さてさてベンチに座り、先ほど購入した塩沢産魚沼コシヒカリおにぎり!
この日はこれが一番の楽しみ! いっただきま~す!
あまり歩かなかったので、2つでお腹いっぱいだったけど、
美味しかったなぁ~。
 
女人堂前から、ノリウツギの向こうに田んぼが見える。
 
ネジバナが咲いていた。
 
可愛いねぇ。
 
下山は滑りそうなトレイルを慎重に下って行った。
 
下山後は麓の八海山神社にもご挨拶。
 
街に出る前に田んぼから八海山を振り返る。
左の方の山肌にスキーコースが付いているのがロープウェイで上がった場所。
そこから右の方に歩いて行ったが、雲で見えない辺りが八ツ峰だろう。
 
 この後美味しいパン屋さんを検索し、翌日の朝ご飯と昼ご飯を購入。 コンビニで夕食を買って宿へ。 翌日の巻機山、キスゲはそろそろ終わりだが、キンコウカが咲いているようだ。 早く床に就いたがぐっすりと眠れた。 翌日は5時前には駐車場に着くように出発する予定。
 
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甲斐駒ヶ岳に登る #2

2022-08-01 15:59:29 | 山登り in 長野県
2022年7月25日(月)
甲斐駒ヶ岳山頂から仙丈ケ岳を望む
 
仙水峠から駒津峰に到着。
CT 1:20 登りっぱなし、苦しいトレイルではあったが、特別に難しい斜面があったわけではない。
 
けれどここからはどうだろう。
 
安心なことにさほど切り立った危うい所を歩くわけではないが、
岩の多い、どこに足を置いたら良いか迷うようなトレイルを慎重に下ってゆく。
左には険しく危険なことで知られる鋸山の尾根が見える。
右奥は霧ケ峰や美ヶ原だろうか。 時々休んで景色を眺める。
 
六万石に向けて慎重に下る。
 
岩の間にチョウジコメツツジ
斜めになったり、尖った縁を歩くような歩きにくい岩のトレイルを進み、
六万石の下をくぐるように通り抜けると直登りルートと巻き道ルートの分岐に出た。
 
ここがその分岐。(9:00) 右の岩に「マキ」と書いてある。
彼女たちは直登ルートに向かって行った。 私はもちろんマキだ。
 
イワツメクサ
マキ方向もしばらく大きな岩の段差を下りたり上ったりしながら進む。
 
タカネツメクサ
岩場にこのようなお花があちこち見られるので、なんとなくホッとする。
 
岩場をしばらく進むと突然花崗岩の斜面に変わる。
多くの人がアリジゴクのように歩きにくい、と言っているトレイルに突入。
山頂へは先ほどの分岐から回り込むように登ってゆくので、まだ山頂がどのへんなのかもよくわからない。
まずは摩利支天への分岐まで。
 
直登&マキの分岐から摩利支天への分岐までCTは20分。
ザレた場所もあるがこのように歩きやすい場所もあるので、CT少しオーバーくらいで歩けた。
 
が、摩利支天分岐少し下、いよいよここからが本番のアリジゴクだった。(9:19)
花崗岩の砂がザラザラなうえに斜度が非常に急。
登山者はなんとか岩に近い場所を手掛かり、足掛かりにして登ってゆく。
 
ピークのように見える場所もまだ山頂ではなく、いったいどこまで登る?
時に砂地でどちらに行ったらよいかわからなくなるような場所を探りながら、とにかく一歩一歩登る。
良かったのは、直登&マキ分岐は既に 標高2,700mを越えているので、直射日光でもそれほど暑さを感じなかったこと。
 
岩の上に赤い標識が立っており、それを目印に登るようになり、
見上げるとようやく山頂の祠が見えた!
 
甲斐駒ヶ岳山頂と~ちゃく!!(10:05)
やった~!! 登頂できた!!
伊那から登った自分は甲斐駒ヶ岳と言うより東駒ヶ岳に登った、ということになるだろう。
けれどここに来れた喜びはひとしおだ。
 
日本中の「駒ケ岳」の中で一番高いこの駒ケ岳は標高 2,966m。
六万石あたりから高山病で頭痛、というレポも読んだが、私は大丈夫だった。
昨夜の眠りの浅さから考えたら不思議なほど良く歩けた。
 
山頂からはそれまで見えなかった八ヶ岳が望めた。
 
黒戸尾根方向。 非常に急な尾根が雲の中に消えてゆく。
奥左が金峰山方向、右奥が大菩薩嶺~小金沢山稜。
麓が北杜市かなぁ。 あの辺からグルッと回って伊那に入り、北沢峠に至ったのだなぁ。
黒戸尾根から登れれば、登山口は近いのだけど。w
 
鳳凰三山の向こうに富士山。 見えて良かったなぁ。
直下には摩利支天。
 
鳳凰三山と富士山をアップ。
あそこからこちらを眺めたのだ。
 
手前左が栗沢山から始まる早川尾根。 その向こうにキリリと立つ北岳。
北岳の奥に間ノ岳、その奥にずっと南アルプスの名峰群。
右、すぐ隣にはもちろん仙丈ケ岳。
 
道標が指すのは鋸岳へのルート。
手前の岩に熟練者以外は通行禁止の旨書かれた表示板がある。
左奥に中央アルプス、麓に伊那盆地。
 
山頂の岩でゆっくり腰を下ろし、お昼ご飯にした。
予定よりそれ程遅れてはいない。
15:00には下山する登山計画だったが、最終バスは 16:00だから、少しは喜びの余韻に浸る。
 
昼食後少し下にあったこちらの祠を訪ね、本当に下山する。
 
さようなら、山頂。
けど、バスに間に合うよう下山も頑張らなくては。
 
結局のところ、体力がもたないと思い、仙水峠のピストンで戻ることにした。
 
 
 
登りはつらかったアリジゴク、下りも歩きにくいがやはり楽。
奥中央に見える巨石が六万石。 そこから登った左奥が駒津峰。
 
ヨツバシオガマ
 
六万石に向かう。
その後の駒津峰への登り返しはとても辛かった。
 
ハイマツの実が豊作。
そう言えば朝から高らかにホシガラスがあちこちで鳴いていた。
 
コバノコゴメグサ
 
コケの森をどんどん下ってゆく。
 
 駒津峰から仙水峠では下りも疲れてしまい、仙水峠手前でいったんゆっくり座っておやつ休憩にした。 仙水峠まで行かなかったのは、さすがにこの辺では暑くなり、日影で休みたかったから。 それでも下りは計画より早く歩くことができ、結果こもれび山荘に戻ったのは 14:35。 預かっていただいた荷物をピックアップし、トイレをお借りして、ご挨拶してから 15:00発のバスに向かうことができた。 15:00前にはバスに乗れるよう待合のベンチに座っていたが、先のバスが15:00前に満員で出発し、15:00過ぎにもう一台のバスで山を下りた。 このように待ち人数によってバスが到着次第出発する様だ。(2便以降が定時より後になることもある、ということ)
 
 下山後、数十分後にはバスに揺られて下山している自分が何だか夢のようだった。 「本当に今日あの山に登ったんだっけ?」みたいな。 実際すぐに眠ってしまったのだが。 北沢峠からではあるが、あの甲斐駒ヶ岳に登ったのだ。 数字を見ると、距離 10.0km、上り 1,161m、とそんなに驚くようなものではないのだが、岩だったり、砂だったり、今の自分にはよく頑張った、という所。 北沢峠から1泊で甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳と2日連続で登る人も多く、私もそうしたいと思っていたが、今回甲斐駒ヶ岳1座にしておいて妥当だった、と心底思った。
 近日、大雨や雷も多い中、天候も崩れず、自身の体調も崩れず、駐車場も何もかも上手くいって本当に良かった。
 またいつか、仙丈ケ岳に登るためにこの北沢峠を訪れよう。 そんな楽しみも増えた。
 
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