out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

最短ルートで行く苗場山 #2

2023-07-04 18:11:59 | 山登り in 長野県
2023年6月26日(月)
苗場山山頂の高層湿原
 
登山口から歩き始めて約3時間。 ようやく山頂部の湿原を見渡すことができた。
 
湿原にはイワイチョウ、フデリンドウ?、イワカガミ、チングルマ、などたくさんの花が咲いている。
 
以前登った福島県の田代山のように山頂が平原になっているが、
こちらはもっと広大で、山頂部にもアップダウンがあり、苗場山山頂へはまだ登ってゆく様だ。
 
時折青空が出て陽も射すと空を写す池塘がきれい。
 
雲が多く周囲の山が見えないのは残念。
色々な山から特徴的な形を持つ苗場山を見つけることが多かったので、
こちらからもそれらの山が見えるはずなのだろうが。
 
山頂まではまだ向こうのピークを越えていかなければならない。
 
また森の中に入り、しかも残雪を越えてゆく。
 
森を抜け再び湿原になり少し行くとようやく苗場山神社への分岐。
ここを右に行き、先に神社に参拝。(山頂へは左)
 
苗場山神社
クマに会いませんように~。
 
神社から戻り今度は山頂方向へ。
 
あれはどこの山だろう。 佐武流山かな?
 
また残雪だ。 今年は雪が少ないと言われていたのに、すごいな。
それにしても、湿原に出てから山頂まで随分歩くんだなぁ。
 
湿原に出てから1時間10分程、ようやく苗場山頂ヒュッテが見えてきた。
山頂は開いており、トイレも使えるようだった。
ヒュッテの前を通り抜け少し歩くと。。。
 
苗場山山頂と~ちゃく!(10:49)
最短ルートとは言え、この時期お天気にも恵まれ、
たくさんの花も見られて感無量!
 
山頂の先をグルッと回って、残雪の近く、ベンチのたくさんある休憩所でお昼を頂くことにする。
地図を見ていた時は山頂湿原歩きが少ないようで、もっと歩ければいいのに、と思っていたが、
もうこれだけで充分、ヘトヘト状態だった。
 
けれど、この広い湿原を見ていると、やっぱりもっと散策出来たら楽しいだろうな、
展望の良い時に再度来てみたいな、という気持ちになった。
下山時にお会いしたヒュッテの方はとても感じのいい方だったし、
「今度は泊りに来てくださいね。」と言って下さったので、本当に泊りで再訪したい気持ちだ。
 
あちらのベンチで昼食を頂いた。
登山口駐車場から家までも長いので、下山する。(11:27)
 
往き、ここを登ってくるのは大変だったが本当に良い眺め。
すごい湿原。 周囲の山々が見えたらもっとすごいだろう。
 
たくさんのチングルマも見られて良かった。
 
ヒメシャクナゲもたくさん見られた。
 
ワタスゲはもっといっぱい出て来るかな。
 
湿原から山道を下りる。
帰りもガサガサが聞こえないか、一応注意しながら。
 
イワカガミ
 
ナエバキスミレ?
 
帰りもまた同じところで。
 
キヌガサソウ
 
サンカヨウ
もう真っ白になっている
 
アズマシロカネソウ、こちらにも。
 
コミヤマカタバミ
 
オオバミゾホオズキ
 
下山も岩場の下りは特に気をつけ、また花を見ながら下って行った。
14:15 に駐車場に到着。 駐車場入り口の川で登山靴とスパッツをきれいに洗った。
車での帰路も長いので、少し山を下った所にある「結東温泉 萌木の里 」で汗を流し帰宅した。
小赤沢ではこちら、「小赤沢温泉 楽養館」も有名なようだ。
この辺り「秋山郷」は本当に山深く、高速からも不便なのだが、なんだか良い所だったな。
 
秋山郷にもきれいな田んぼが沢山あったのだが、
十日町のコンビニの裏にあった田んぼ。 実際、ここまで来てようやくホッとした感じ?
 
 浅草岳を一日目に登頂できたおかげで登れた苗場山だったが、お花も奇麗だったし、良い時期に行けたと思っている。 これからの時期もお花が咲くだろうし、秋はまた素晴らしくきれいだろう。 山頂からの展望や夕景、朝景、星空も奇麗だろう。 機会があればヒュッテ泊まりで再訪したいなぁ~、という気持ちになった。 もしくは、今度は小赤沢周辺の民宿に泊まり、クマ鍋もいいなぁ~、とか。 日本にはまだまだ色々な場所があるな~、と思った旅でもあった。
 
コメント (2)
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最短ルートで行く苗場山 #1

2023-07-04 16:36:03 | 山登り in 長野県
2023年6月26日(月)
苗場山 山上湿原に咲くチングルマ
 
 25日(日)に浅草岳に登頂できたため、前泊の予定だった宿に到着し翌26日はどうするかと考えた。 同じく以前より行きたかった守門岳で再びヒメサユリを見るつもりだったが、ひとつの思惑が湧いてきた。 「そうだ! 遠くて行くのが大変そうだと思っていた小赤沢三合目登山口からの苗場山に登ってみてはどうなんだ?」
 すぐにスマホで小赤沢からのコース・レポート、駐車場の場所・状況を検索。 カーナビで登山口までの時間を見ると約2時間。 これなら行ける! すぐにコンパスで登山計画を作成し、ワクワクな気持ちで就寝。 翌朝は4時に起きてサッサと出発。
 
小赤沢三合目駐車場 6時半前には到着。
 
 浦佐駅近くの宿からはいったん山に入り十日町を抜け、再び山に入ってゆくと長野県。 えっ? 長野県? とまったくの方向音痴。 苗場山は長野県・新潟県の県境で、小赤沢登山口があるのは長野県栄村なのだった。
 駐車場は広くトイレも完備。 集落から先の林道は細く時折石が落ちていたりするが、ゆっくり行けば問題なかった。 駐車場入り口、トイレの近くに駐車すると、隣の新潟県ナンバーのご夫婦が親切に「登山口は向こうの奥ですよ。」と教えてくれた。 登山口近くまで車で移動した。
 
登山口の先、すぐに3合目。 (6:46)
 
これはまだ咲いていないショウキラン?
 
それ程登っていないが、すでに山深い。
 
小さな花もたくさん。
 
前日同様泥濘のひどい所も多いが、木道があったりで歩きやすい。
 
イワカガミとマイヅルソウ
 
ミツバオウレン
 
1時間ほど上り、「あの辺まで行くのかな」と。
ピークの辺りは雲がかかったり、流れて行ったり。
 
いずれ広大な高層湿原の平地に上る急登があるのだから、
お花を撮りながらゆっくり、ゆっくり。
 
登山道には「〇合目」と書かれた道標が設置されているが、
気づけば五合目。 四合目もあったのかな?
 
六合目辺りから急登になりそうだ。
三合目から五合目は割とすぐな感覚だったが、なかなか六合目に到着しない。
足元は泥濘で歩きにくいが、浅草岳程登りにくくはない。
 
黄色のスミレだ! これこそナエバキスミレなのかな?
オオバキスミレより小型で茎が赤いのだそう。
 
サンカヨウもまだ咲いていた。
 
雨が降ったのかどうかわからないが、草は湿っぽいものが多かった。
 
透明になっている。
 
近くにはキヌガサソウも。
 
雪渓も越え随分と登ってきたようだが、本当の上りはこれから。
 
 ところで、その雪渓の近くで森の中から大きなガサガサという音が聞こえた。 クマか? しばらくその音を聞いていたが、遠のく気配がない。 登山を辞めて戻った方が良いのか考えたが、その先の登山道はそこから離れてゆくようだったので、帰りにもここに居ることはないだろう、と先に進んだ。 後から来て私を追い越した人にガサガサする音が聞こえなかったか、と尋ねたが聞いていないとのこと。 どうやら登山道近くからは離れていったのか、となんとなくホッとしていた。
 下山時、苗場山頂ヒュッテの方(?)がボッカで登っていらした。 「風景見えましたか?」と声を掛けてくださったので少しお話をした。その時にガサガサの話をしたら、「この時期、それはほぼ100%根曲竹を採っている人だったと思いますよ。」とのこと。 「そうかー!」と改めてホッとしたが、もちろんクマでないとも言えない、とのこと。 さらに登山の人は採らないでほしい、という話もされていた。 クマよけに大声を出せばクマなら逃げて行く、人なら応えるはず、とおっしゃっていたが、最近のクマは人がいるとわかったら襲ってきそうで、それも怖いな、と思った次第。 普段本当に人気が無い場合はラジオを鳴らしたりもするが、完全な方法は無いよなぁ。。。
 
六合目を過ぎるとクサリ場、岩登りが出てくる。
 
開けた所から山が少し見えるが、どこだかは全くわからない。
 
ムラサキヤシオがまだきれい。
 
 
 
岩も上る。 全日は岩もドロドロだったが、この日はそうでもなく上りやすかった。
 
また残雪。
 
「まだかなぁ~。」と急登を上っていると、
「あら。あの辺?」
 
左奥のピークが山頂?(いやいや、ピークはもっと遠かった)
 
周囲にはショウジョウバカマも見えてきた。
 
急登を上り始めて小一時間、ようやく湿原に到着! (9:26)
「あ~! 本当に湿原があるんだ!」と感激!
もう少し登ってゆくと、本当に広大な平原! 高層湿原!
 
チングルマも咲いていた!
 
イワイチョウも花盛り。
さて、ここからがこの日のご褒美、天空の楽園、高層湿原歩きの始まり。
つづく
 
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