宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

「深い理論的確信に裏打ちされた共産党らしい強い党を」―志位委員長の訴え (7)

2020年03月18日 | 党建設

「改定綱領学習講座」終了後、全国都道府県学習・教育部長会議が開かれ、志位委員長は、「綱領を力に強く大きな党建設」を訴えました。(「しんぶん赤旗」3月17日付参照)

 志位氏は、「党創立100周年までに党員でも読者でも3割増をやりぬこうじゃないですか。~ 質的にも、本当に、綱領路線と科学的社会主義に対する深い確信に裏打ちされた党をつくろうではありませんか。共産党らしい党をつくろうじゃないですか」と次ぎのように語りました。以下、私が自分自身の反省を含めて考えさせられている点について、紹介させていただきたいと思います。

【改定綱領と党大会決定を文字通りすべての党員に届け、読了してもらおう】

「現在、改定綱領の読了率が24.9%、8中総の綱領問題の報告・結語の読了が35.6%、党大会での綱領問題の報告・結語の読了が22.6%、党大会の第1決議が23.0%、第2決議が22.6%、こういう状況です」

「党大会決定の徹底という点で、1970年の第11回大会では8割近くの党員が読みました。とにかく一刻を争って読んだ。今度の党大会決定は長いといいます。たしかに最近では長い。綱領一部改定の関連文書が入っていますから。しかし、かつての11回大会とか12回大会とかを見てください。比較にならないほど長いですよ。それをみんな読んだんですね」

【私たちを結びつけている最大の絆は綱領】

「若い人を党に結集する力をつけるためにも学ばなければなりません。たしかに過去とは条件が違うかもしれない。しかし、人間は何歳になっても成長する。進歩するんです。共産党員はそうでなくちゃいけません。何よりも、長年の人生を頑張り抜いてこられた同志は、若い世代にはない経験と知恵を蓄積している。学べないなどということはありません」

理論に強い党をつらなければ決して大きな党をつくることはできません。~ やはり、党をつくるのは、綱領で党をつくらなければダメです。綱領の科学的確信で結はれている党をつくらなければならない。私たちを結びつけてついる最大の絆は綱領です」

「この綱領を本当にみんなの血肉にして、理論的確信をあふれるようにみんなのものにしてこそ、本当に強い党をつくれる」

【党創立100周年にむけ、毎月、毎月、強く大きな党をつくる努力を】

「党の決定の読了は3割~4割、綱領も4割台しか読んでいない。これでどうして革命ができるかという問題ですよね。ですから、ここをいかにして吹っ切るかということに心血注いでいただきたい。われわれも頑張ります」

「改定綱領と党大会決定を力に、この間、いろいろな分野で前進が始まっているのはうれしいことです。読者の拡大、党員の拡大、決定の読了と学習、青年・学生への働きかけ、この間、ずいぶん努力が始まっています」

「来るべき総選挙での勝利にむけ、そして党創立100周年にむけ、この努力を、3月に実らせ、4月に実のらせ、5月に実らせ、毎月、毎月、実らせていくとりくみを、ぜひ一体になってやろうじゃないか」

 

 


「中国への見方を決定的に変える契機」-2016年アジア政党会議での中国の覇権主義的行動 (6)

2020年03月16日 | 党建設

 志位委員長は「改定綱領学習講座」のなかで、「第2章 中国に対する綱領上の見直し」に関して、10年余の「わが党の体験と対応」の項で、「2016年アジア政党会議」が「中国への見方を変える決定的な契機」なったことについて述べました。

 この問題については、第27回党大会決議 第2章第8節「中国ー新しい大国主義・覇権主義のあらわれ」の中で次のように述べられています。

【③国際会議の民主的運営をふみにじる横暴なふるまい】

「第3は、国際会議の民主的運営をふみにじる横暴なふるまいである。2016年9月、マレーシアで開催されたアジア政党国際会議(ICAPP)総会の『クアラルンプール宣言』の採択にいたる過程で、日本共産党代表団は、『核兵器禁止条約の速やかな交渉開始の呼びかけ』を宣言に盛り込む修正案を提起した」

「宣言起草委員会は、中国を含めて全員一致でわが党の修正案を受け入れることを確認し、総会最終日に参加者全員に配布された宣言案はわが党の修正案をとりいれたものとなった」

「ところが宣言採択の直前になって、中国共産党代表団は、この部分の削除を強硬に求め、削除されるという結果になった。宣言起草委員会が全員一致で確認したことを最後になって一方的に覆すというのは、覇権主義的なふるまいそのものである」

【④日中両党で確認してきた原則に相いれない態度】

「第4に、ICAPP総会での中国共産党代表団のふるまいは、日本共産党と中国共産党の両党関係にとっても重大な問題である。日本共産党代表団は、中国共産党代表団に対して、修正案の内容が宣言に盛り込まれるよう、真摯に話し合いを求め、協力を要請した。ところが、中国共産党代表団は、わが党の協力要請を、まともな理由をなに一つ示すことなく拒否したうえ、最後は『覇権主義』という悪罵をわが党に投げつける態度をとった」

「これは、32年余にわたる両党間の断絶を引き越した、日本共産党への無法な干渉に対する中国共産党側の反省のうえに、1998年6月、『日本共産党と中国共産党との関係正常化についての合意』で確認し、それ以来、両党関係を律する基準としてきた原則とはまったく相いれない態度である」

【第27回党大会 第8回中央委員会総会での綱領一部改定案についての提案理由】(第28回党大会決定集パンフ30頁から)

「前党大会直前の2017年1月12日、私は(志位委員長)中国共産党中央委員会の指示で党本部を訪れた程永華中国大使(当時)の求めで会談を行いました。この会談の内容について、多少ふみ込んで明らかにしておきたいと思います」

「会談のなかで、大使は、わが党の決議案がのべた『新しい大国主義・覇権主義』など中国に対する批判的内容の削除を求めました。私は、それをきっぱり拒否し、なぜわが党がそうした表明をするのかを全面的かつ詳細にのべ、中国側に誤りの是正を求めるとともに、わが党の立場を中国共産党指導部に伝えるよう要請しました」

「さらに私は、会談のなかで、『中国共産党代表団がアジア政党国際会議でとったふるまいを、中国共産党中央委員会として是するのか、非とするのか。本国に問い合わせ、回答を持ってきてほしい』と求めました。大使は、『北京に報告する』と答えました」

「しかし、この3年間、中国共産党からは何らの回答もありませんでした。これらの経過にてらして、わが党は、クアラルンプールで中国共産党代表団がとった覇権主義的ふるまいの問題は、中国共産党中央委員会自身の問題だとみなさざるをえません。そこに、『社会主義の事業への誠実さ、真剣さ』を見えだすことはできません」

 


「世界と未来社会の見晴らしがグーンとよくなった」 ― ”改定綱領の大きな魅力” 志位氏強調 (5)

2020年03月15日 | 党建設

 14日、日本共産党の志位委員長が講師を務めた「改定綱領が開いた『新たな視野』」の学習講座が開かれました。新型コロナ対策のため、党内通信を通じた「オンライン講座」として、実施され、「全国3300カ所で視聴されたほか、インターネット中継でも3600人が視聴」したと、「しんぶん赤旗」15日付が報じました。私は、重要な会議が重なって、直接視聴できませんでした。今日から、録画による視聴をはじめています。

 同紙には、「学習講座」の要点が掲載されています。そして、5時間余りに及ぶ「講座」の内容は、「しんぶん赤旗」日刊紙で次の日程で4回にわたって紹介されるとのことです。

第1回 3月22日(日)付、第2回 3月29日(日)付、第3回 4月5日(日)付、第4回 4月12日(日)付 

「改定綱領」については、2019年11月4日ー第27回党大会8中総での「綱領一部改定案についての提案報告、2020年1月18日の第28回大会での採択までの2カ月半に及ぶ全党討論で豊かに仕上げられました。

 そして、党大会から約2か月を経過するなかで、「改定綱領」への関心が党外の多くの方々からも高まっている状況のなかで、タイムリーに志位委員長の「結語」を導きとした「改定綱領」の「解説・意義」が語られました。今日の「同紙」には、「学習講座」のポイントが掲載されています。一部を紹介させていただきたいと思います。

綱領一部改定の全体の特徴をどうつかむか。志位氏は、大会結語で『中国に対する綱領上の規定の見直しは、綱領全体に新しい視野を開いた』とした意義を強調しました。改定前の『社会主義をめざす新しい探求が開始』された国との規定は、当初は合理的だったが、その後の中国の現状と変化にてらして、綱領の生命力の桎梏に転嫁したとして、『まずこの規定を削除することから改定作業を開始した』と報告」

中国に対する規定の削除は、①植民地体制崩壊を20世紀の『構造変化』の中心にすえ、21世紀の今日、この変化が、平和と社会進歩を促進する生きた力を発揮しはじめていることを具体的に明らかにした、②資本主義と社会主義の比較論から解放され、本当の社会主義の展望・魅力を示すことができるようになった、③『発達した資本主義国での社会変革は、社会主義・共産主義への大道』というマルクス、エンゲルスの本来の立場を綱領で堂々と押し出すことができるようになったーという3つの点で、『新しい視野を開くものになった』と強調」

「この改定によって、世界の見晴らしがグーンとよくなりました」

 

 

 


「改定綱領が開いた『新たな視野』」ーをテーマに志位和夫委員長が豊かに、魅力的に語る学習講座 (4)

2020年03月12日 | 党建設

 昨日、紹介した14日、開催の志位委員長が講師を務める「改定綱領」学習講座の「講義レジメ」及び「講義資料」が党本部のホームページに掲載されています。「講義レジメ」の一部を紹介させていただきます。

「テーマ」は「改定綱領が開いた新たな視野」です。主な項目は、次ぎのようになっています。

「はじめにー大会に参加した大使館の方々からの2つの感想」

「1、綱領一部改定の全体像ー党大会の結語での理論的整理」

「2、中国に対する綱領上の規定の見直しについて」

「3、植民地体制崩壊を『構造変化』の中心にすえ、21世紀の希望ある流れを明記した」

「4、資本主義と社会主義の比較論から解放され、本来の社会主義の魅力を示すことが可能に」

「5、社会主義革命の世界的展望にかかわるマルクス、エンゲルスの立場が押し出せるように」

 第3項に関わって、「資料4」が用意されています。その内容は、「2004年1月、第23回党大会、綱領改定についての中央委員会報告」の一部です。「前衛 第23回大会特集」から、「第2の角度」について紹介させていただきます。

【2つの体制の共存という情勢が新たな展開を見せつつある】(「同特集 36頁」)

「第2の角度は、2つの体制の共存という関係からみた世界構造の変化であります。資本主義が世界を支配する唯一の体制だった時代から、2つの体制が共存する時代への移行・変化が起こったのは20世紀であり、そのことは、20世紀の最も重要な特質をなしました」

「しかしこの時代的な特徴は、ソ連・東欧での体制崩壊で終わったわけではけっしてありません。むしろ2つの体制の共存という点でも、新しい展開が見られるところに、21世紀をむかえた政界情勢の重要な特徴があります」

「改定案がのべているように、ロシアの10月革命に始まった社会主義をめざす流れは、今日の世界で、いくつかの国ぐにに独自の形で引き継がれています。とくにアジアでは、中国・ベトナムなどで、『市場経済を通じて社会主義へ』という取り組みなど、社会主義をめざす新しい探求が開始されています」

「これは、中国は人口13億、ベトナムは人口8千万、合わせて人口13億を大きく超える巨大な地域での発展として、世界の構造と様相の変化を引き起こす大きな要因となっています。それが、政治的にも、経済的にも、外交的にも21世紀の世界史の大きな意味を持つ流れとなってゆくことは、間違いないでしょう」

 志位さんの「講義レジメ」では、「『2つの体制の共存』という世界論にピリオドを打った点でも画期的意義」と述べてす。

 「改定綱領」を豊かに、魅力的に縦横に語る「綱領学習講座」を是非、多くの方々に視聴してただきたいと思います。

 

 


「改定綱領を学習し、党活動のすべての分野に、とりわけ党建設に生かすことは党の最大の仕事」(3)

2020年03月11日 | 党建設

 日本共産党の志位和夫委員長の「東日本大震災から9年を迎えるにあたって」の3月11日の「見解」冒頭部分を紹介します。(「しんぶん赤旗」11日付)

「東日本大震災から9年を迎えるにあたり、あらためて犠牲になられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災された皆さんにお見舞い申し上げます。日本共産党は、被災者の生活と生業(なりわい)を再建し、復興を成し遂げるまで、国民のみなさんとともに全力をあげる決意です」

【前日からのつづき】

「③党綱領一部改定は、党建設で前進する新たな力になる」

「第28回党大会で行った党綱領の一部改定は、党建設においても新たな力になるものである。他国に覇権主義をふるい、人間抑圧の社会へと変質して崩壊した旧ソ連だけでなく、近年、中国にあらわれた新しい大国主義・覇権主義、深刻化している人権問題によっても、日本共産党に対する誤解・偏見が少なからず生まれている」

「しかし、わが党は、今回の綱領一部改定で、『社会主義をめざす新たな探求の開始』が『21世紀の世界史の重要な流れの一つとなろとしている』という規定を、今日の実態をふまえてあらためた。さらに、『発達した資本主義国での社会主義的変革』こそ、『社会主義・共産主義への大道』であり、この道には、特別の困難性とともに豊かな可能性があることを明らかにした」

「綱領の一部改定を力に、旧ソ連や中国なとと結びつられたわが党への誤解・偏見を解き、躍動する21世紀の世界とわが党の役割、日本における未来社会の壮大な展望を語り広げるならば、これまでの枠を超えた人々に新鮮な共感を広がることは間違いない」

「強く大きな党づくりは、いま歴史的岐路を迎えている。一方で、野党連合政権の実現、日本共産党の躍進という歴史的任務も、現在日本社会で果たしている党の役割も果たせなくなる危機に直面している。他方では、党をとりまく客観的条件の変化、党と国民との関係の前向きの変化のもとで、党づくりを後退から前進へと転ずる大きな可能性と条件が存在している」

 そして、次ぎのように呼びかけました。

「今日の新しい可能性をくみつくして、党の潜在力をあまさず発揮し、党づくりで新たな躍進の時代をきりひらこうではありませんか」

 こうした、呼びかけを実践して、党づくりの躍進の時代に向かって進んでいくための最大の力が、「改定綱領」であることを大会後の活動でも強く感じています。党員が、「改定綱領」を見につけることなしに、党の新たな任務を成功させることはできません。

 中央委員会は、3月14日(土)午前10時30分から午後5時まで、「改定綱領学習講座」を志位和夫委員長を講師に開催します。党ホームページ(ユーチューブ)からも視聴できます。また、オンデマンド録画の送信は、15日(日)午前10時ごろから視聴できます。多くの方々の視聴をお願いしたいと思います。

 

 


「党員現勢の危機は打開できるか」-”客観的可能性”があり”、党は”主体的力”をもっている (2)

2020年03月10日 | 党建設

 1月に開催された第28回党大会第2決議(党建設)第2章「党建設の現状をどう見るかー危機とともに大きな可能性が」の第2節「党建設で前進する客観的可能性と主体的力について」を紹介させていただき、私自身の活動に全面的に生かしていきたいと思います。

「こうした現状を打開することはできるか。いま、党建設で前進する客観的可能性と、それを実践する党の主体的な力が存在していることに、目を向けることが大切である」

「①『日本共産党を除く』壁が崩壊し、党と国民との関係が変化している」

「『日本共産党を除く』壁が崩壊したもとで、党と国民との関係が大きく変化している。4年にわたる市民と野党の共闘を通じて、新しい絆、新しい友人、新しい信頼が広がった。『孤立している』『独善的』『力がない』などのわが党への見方は大きく変わり、これまで党と距離のあった方々からの『しんぶん赤旗』の購読や入党の申し込みが続いている」

「国民のためにひたむきに奮闘し、ぶれずに共闘に貢献する姿に、これまでにない広範な文化人・知識人から、共感と激励が寄せられている。労働運動のナショナルセンターの違いをこえた協力・共同や、農漁民、商工業者、保守の方々との信頼関係も生まれている」

若い世代も決して例外ではない。党と若者との間にこれほど『壁』のない時代はかつてなかった。若者のなかで、党はいわば”白紙状態”であり、マイナスイメージはほとんどない。学費無償化、気候変動の抑制、ジェンダー平等社会へ、若者が勇気をもって声をあげはじめ、運動に力をあわせる党の姿に共感が広がっている」

「先の参議院選挙では、448万人の方に日本共産党に一票を投じていただいた。党勢と比較して、わが党の政治的影響力は、はるかに大きい」

「②わが党は危機を打開できる主体的な力をもっている」

「わが党は、危機を打開していく主体的な力をもっている。世代的継承の問題は、党づくりの最大の弱点だが、同時に、いま60年代、70年代に入党した世代が党の中核的な力になって党を支え、頑張っていることは党の誇りであり、さまざまな社会的経験を積んできた強みを発揮できる」

「新しい世代が、国政でも地方政治でも、清新な力を発揮し、党の前進の先頭に立っていることは、大きな希望である。わが党には1万8千の支部があり、小学校数に匹敵する全国の網の目のネットワークがある。~中略~党員の半数は女性、地方議員では女性第1党であり、党活動のさまざまな分野で女性が貴重な役割を発揮している。ジェンダー平等の実践という点でも、努力を積み重ねている」

「党綱領と科学的社会主義という政治的・思想的土台をもち、党規約という団結の確かな絆で結ばれていることは、最大の生命力である。わが党が、他にはない潜在力、先駆的な力をもっていることに、深い確信をもとう」


「党員現勢が減り続けるままでは党の未来はない。本気になった打開を」 志位委員長が訴え (1)

2020年03月09日 | 党建設

 「しんぶん赤旗」6日付、「政治・総合」欄に、2日開かれた全国都道府県組織部長会議での志位委員長の発言内容が掲載されました。主題は「党員現勢で前進に転じよう」です。この記事を読み、自らの「惰性」を厳しく反省させられ、打開を図る対策を相談しています。

 この記事は、党勢、とりわけ党員現勢の前進について、現状を党内外に率直に知っていただき、打開のための共産党自身の構えと具体的行動を訴え、国民のみなさんの理解、協力を求めるものになっていると思います。

 志位委員長は、「『しんぶん赤旗』につては、”危機”という言葉を使いましたが、党員拡大については、党大会第二決議で”緊急で死活的”という言葉を使っています。”死活的”というのは、党が生きるか死ぬかの問題だということです。党建設の根幹が細り続けている事態を放置しておいて党の未来はありません」

「私たち自身がそうだったと思います。私自身も、率直に言って、今年の『党旗びらき』のあいさつで『党勢拡大大運動』で党員が何人増えましたと報告し、入党歓迎のあいさつをのべました。しかし、あいさつのなかで、『党員現勢では、これだけ減りました』ということを率直に伝えていません」

「党員現勢がどうなっているのかを直視して、中央として訴えてきたとは言えない。毎月、一定の党員拡大をやっていたとしても、どうしても亡くなる方がいます。それから、できるだけ減らしたいけれど離党される方もいる。そういうなかで、一定の党員拡大をやっても、それ以上に減っていれば、現勢はどんどん減っていくわけです」

「数えてみたら、1年4カ月も連続後退していたというのが現状であります。もし、『しんぶん赤旗』で、1年4カ月、連続後退が続いたら、たいへんな問題になります。しかし、党員拡大は、その後退の深刻なあらわれが出てくるのは、一定期間がたったあとになる。そういうこともあって、1年4カ月も後退を続けているのに、それが自覚化されてこなっかった。中央にも、そういう弱点があったと思います」

 その上で、次のように訴えました。

「今月は全国すべての地区委員会で1人以上の党員を増やそう。力のある地区委員会は、5人、10人、20人と増やそうというのが一つであります。それからもう一つは、すべての支部が、対象者をあげて、まず入党の働きかけに一歩踏み出そうということです」

「党員拡大は、働きかけたらすぐ入党するというわけにはいかない場合が、もちろん多いわけです。まず働きかけること自体が大切であります。党員拡大の運動に失敗はないというのが、大会第二決議にも書いてあることです。そういう見地で、入党の働きかけにすべての支部が踏み出そう」

 


党建設ー「並大抵でない党勢拡大目標」への挑戦のドラマそして大志、ロマン

2018年01月14日 | 党建設

 日本共産党は10日、全国都道府県組織部長・機関紙部長合同会議を開きました。 この会議で、大阪府の能勢みどり木津川南地区委員長が特別発言し、その内容が、13日付「しんぶん赤旗」に紹介されました。

 「党旗びらき」のあいさつで、志位委員長は、「党の自力をつけることの死活的意義」「大会決定で党をつくる」ことを強調し、全党がこの課題に本格的に取り組むことを訴えました。

 能勢地区委員長の発言は、大変率直に党支部の現状を語り、党づくりの意義や大志を語り、私にも実感が迫ってきました。

 能勢さんは、「選挙にかちぬける党をつくりたいとみんな思っているし、党員の高齢化や退職で支部の世代的継承も切実すぎます。支部づくりの努力で、『党員を増やしたい』という気持ちが生まれていますが、それで進わけではありません。 また、かつてのように『数追い』は支部にさらなる困難を背負わせることになります」と語りました。

 そして、「過去の弱点から、主体的に党員を迎えた支部は少なく、入党を働きかけた党員もわずか、党員拡大を自分たちの活動と考えていないなど、支部のためらいは半端ではありません」

 私たちのところでも、党員や支部は、日常的に様々な分野で、生き生きと活動しています。 多くの方々とのつながりをつくっています。 しかし、「党員拡大を自分たちの活動」と位置づけ、支部会議で、「こういう人がいるので党に迎えたいがどうだろう」といった、報告や提案はほとんどありません。 

 こうした状況を1歩でも打開していきたいということから、支部会議での発言や、近況報告などで出された方の状況をさらに聞き、「読者に、党員になっていただけないだろうか」と提案するのが、地区役員のイニシアチブにたよることにになっています。 結果的には、「押し付け」「数追い」となり、党員や支部の自発性、積極性を損ない、悪循環に陥ってしまっている、と考えています。

 能勢さんが、「数追いの弊害」を克服するために、「購読や入党に実らないと『成果がない』『失敗』と見なす根強い傾向」を指摘していることは重要ではないでしょうか。 こうしたことは、「指摘」されると、「そうだ」となるのですが、いつのまにか、「復活」してしまっています。

 改めて、「大会決定で党をつくる」こと、とりわけ、「科学の党」にふさわしい思想と理論で「党をつくる」とに習熟していかなければならと思っています。

 能勢さんが、「1人の党員を迎え、読者を増やす支部の営みに光をあて全支部にとりくみを広げれば様変わりが起きる」と決意を語っていることに、強い共感を覚えました。

 


「新しい時代ひらく党の力」は、「交流と学び合い」から、生まれ、つくられるのではないか

2018年01月08日 | 党建設

  昨年の総選挙後、一人の日曜版読者から、「もっと、共産党のことを知りたい」という要望が出され、本人と地元の支部長さん、配達・集金を担当している党員の方と綱領を中心とした学習会をはじめています。 読者の方は、72歳になり、年金で一人暮らしです。 読者になったのは、地元の支部が配布した、「ビラ」を見て、本人が中央委員会に購読の申し入れをされたことがきっかけでした。 その動機は、安倍政権への不安と怒りだと語っています。

 長い人生の中で、直接共産党と出あうのは、はじめてのこと、と話していました。 本人の関心ごとは、国内政治をはじめ、国際政治、原発や環境、暮らしの問題、地域社会のこと、そして日本共産党の歴史、未来社会等、人生のなかで思い、考えてきたこと全てに関わっています。 

 そして、一つ一つが真剣さにあふれています。 まさに「学び合う」喜び、楽しさを感じています。 本人には、入党も進めています。 「入党するからには、しっかりやっていきたい」「そのために、もっと学習したい」と語っています。

 若い世代との交流もはじまっています。 今月6日に、地元の若い市会議員と一緒に、新年のあいさつまわりを40軒ほど行った、支部長さんの話を聞きました。 選挙の時の電話などで知っていた青年のお宅を訪問したら、在宅していて話すことができたとのことです。 この方は昨年、大学を卒業し、今、都内でタクシーの運転手をしているとのことです。 支部長は、毎月行っている「おしゃべり会」を紹介し、「時間があったら、来てください」と案内したら、「いってみたい」との返事だったとのこtです。

 また、バイオリンを教えている若い女性の方との出あいでは、「ピースフェア」などへの出演を話したら、「考えてみます」と言ってくれた、とのことです。

 こうした、若い世代とも交流し、「学び合い」ながら、成長していくことができることを、実感させられました。

 昨日の、成人式宣伝は、会場である「やまとスポーツセンター」前で、「安倍改憲NO!3000万人署名」を進めている、「大和市民アクッション」と一緒に行いました。 用意したビラ2百数十枚はすべて、受け取っていただきました。

 世代を超えて、対話・交流の条件がある、その一つ一つの行動が「学び合い」の場につながっているのではないか。 そして、 このつながりこそが”党建設の力の源泉”だと感じています。

 

 


「党の自力をつけることは死活的課題」、党建設に大志とロマンをもって挑戦を

2018年01月07日 | 党建設

 4日、「新しい時代ひらく党の力つける年に」をテーマに、志位和夫委員長が「党旗びらき」であいさつをおこないました。 私は、恒例となっている大和民商の「スキーツアー」に参加をしていたため、5日付の「しんぶん赤旗」で「あいさつ」を読みました。 今年の「あいさつ」で最も強く感じたことは、最後の部分でした。

「第3は、今年を、何としても、党員拡大を根幹とする党勢拡大で後退から前進に転じる歴史的な年にしていくということであります」として、「死活的」という言葉を繰り返し、訴えました。 その内容は、次の通りです。

「年頭にあたって、いま党の自力をつけることの死活的な意義を、あらためて全党の共通の認識として、決意としたいと思います。 綱領と大会決定にもとづいてわが党が果たしている政治的役割は非常に大きいし、大きな成果もあげています。 多くの人々から強い期待、新しい信頼が寄せられています」

「ところが、それに対して、わが党の自力は追いついていません。 全党のみなさんの大きな努力がありますが、追いついていません。 そこには大きなギャップがあります。 近い将来を展望しても、このギャップの打開は、わが党にとって文字通り死活的な課題であります」

「いまここで、その打開をはかることができなければ、中央も含む党機関も全国の党組織も維持・発展できなくなり、党が果たすべき役割が果たせなくなる事態になりかねません。 このことは全党のみなさんが痛いほど感じておられることだと思います」

「それではどうするか。 私たちが3中総で出した結論は、『党大会決定をしっかり握り、決定にしがみついて実践しよう』ということでした。 第27回党大会決定が明らかにした党建設の方針ーー『楽しく元気の出る支部会議』『地区委員会活動の強化』『世代的継承の方針』などは、全党のすぐれた経験と教訓に学び、全党の英知を総結集してつくった法則的方針であります。 大会決定で党をつくる。 活路はここにこそあります」と強調しました。

そして、今年7月末までに、前回参院選時の回復・突破という目標をやりぬき、さらに党勢の高揚のなかで、来年の2つの全国的政治選での新たな躍進を訴えました。

「党の自力」の現状が、国民、市民の期待との間にギャップがある、そのギャップの打開は、「近い将来を展望しても、死活的な課題」と指摘したのです。

 日本共産党は昨年1月、第27回党大会を開催し、党建設の歴史的意義について明らかにしました。 

「野党と市民の共闘の一翼を担うわが党が、草の根の力を伸ばすことは、共闘の発展への最大の貢献である」

どんな難しい情勢が展開したとしても、それを打ち破って日本共産党が躍進・前進を続けるには、いまの党勢はあまりに小さい。 いま強大な党をつくることがどうしても必要である」

「現在の党の年齢構成を考えるならば、いま、この仕事をやりあげることは、現在の党員と党組織の共通の責任である」

 そして、「いま、強く大きな党をつくることは、自公とその補完勢力に、野党と市民の共闘が正面から対決する『日本の政治の新しい時代』を前にすすめ、野党連合政権をつくるうえで、わが党に求められている歴史的責務である」(以上、「第27回党大会決定集」パンフ、41頁)

 この「大会決定」の内容と重要性は、総選挙をたたかって、私達自身が、痛切に体験したことです。 まさに、大志とロマンが求められる挑戦です。