安倍首相の辞任表明を受けて、昨日のNHKの「日曜討論」でも、安倍政権絶賛論が自民党などから相次ぎました。以下、「しんぶん赤旗」31日付より、一部を紹介させていただきたいと思います。
「自民党の世耕弘成参院幹事長は、『安倍政権は決めるべきことはしっかり決めていった』、経済や外交についても『基本的には安倍政権の路線を今後の政権もしっかり継続していく必要があると思っています』と語りました」
「公明党の斉藤鉄夫幹事長は『(安倍政権で)政治が安定した。いろんな意見の違いに対して配慮があったということだと思う。配慮しながら決めるべき時には決めていったという点は評価したい』安保法制については『日本の抑止力をおおいに高めたと評価していい』とまで語りました」
「日本維新の会の馬場信幸幹事長も、安保法制や特定秘密保護法を成立させたことについて『日米同盟が強化されて、国民の安心・安全につながろうとしていることは高く評価ができる』などと述べました」
日本共産党の志位和夫委員長は、28日の記者会見で、安倍政権の評価について、次ぎのように語っています。
「憲法の問題、経済の問題、民主主義の問題、あらゆる分野で私たちは正面から対決してきました。この7年8カ月の政治の全体の総括は、政権が本当に終わったところできちんというつもりです」
日本共産党は、今年1月開催した第28回大会で、安倍政権に対する評価を次ぎのように明確にしています。(「第1決議(政治任務)第2章」)
【日本社会を根底から破壊する、戦後最悪の安倍政権を倒して、新しい政治を】
「安倍政権がこの7年間でやってきたことは、憲法と平和、暮らしと経済、民主主義と人権などあらゆる分野で、戦後どの内閣もやってこなかった史上最悪の暴政の連続だった。戦後最悪のこの内閣をこれ以上延命させてはならない」として、次ぎの項目をあげて具体的に告発しています。以下、「項目」だけ紹介させていただきます。
① 憲法と立憲主義の破壊ーー「戦争する国」に向かう暴走政治
② 戦後最悪の大増税を押し付け、暮らしと経済を根こそぎ破壊
③ 大国に追随し、覇権主義にモノが言えない屈従外交
④ 侵略戦争と植民地支配を美化する歴史逆行と排外主義
⑤ 強権とウソと偽りと忖度の、究極のモラル破壊の政治
⑥ 安倍政権の最悪の補完勢力としての「維新の会」
そして、「安倍政権からの転換の三つの方向にそって、野党連合政権をつくろう」と呼びかけました。
第1に、憲法にもとづき、立憲主義、民主主義、平和主義を回復する。
第2に、格差をただし、暮らし・家計応援第1の政治にきりかえる。
第3に、多様性を大切にし、個人の尊厳を尊重する政治を築く。
安倍政権が終わり「新しい激動的な時代」が始まりました。