宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

「羅針盤を持った人生こそ、生きるに甲斐ある幸福がある」ー志位委員長の学生オンラインゼミ

2021年06月13日 | 未来社会へのプロセス

 今月1日から12日まで連載された、志位委員長と学生のみなさんのオンラインゼミの最終回で宮本顕治元議長の戦前獄中から妻の宮本百合子に送った77年前の1944年10月10日付の手紙の一節が紹介されています。志位さんの若い世代へのメッセージとして、強い思いを感じました。少し紹介させていただきたいと思います。

「最後に、みなさんにお伝えしたいのは、戦前、戦後、日本共産党のリーダーを務め、今日の党の基礎を築いた大先輩に宮本顕治さんという方がいるのです。2007年に亡くなっています。~中略~宮本さんは戦前、国民主権と反戦平和を貫いて弾圧され、激しい拷問を受けるのですが、信念を貫いて、敗戦までの12年間、獄中で頑張りぬいた。あの時代に、よくぞここまでと感嘆するような、本当に理性的なたたかいを貫いた方です」

そこで、顕治さんから妻・百合子さんにあてた手紙が紹介されています。その一節を紹介させていただいます。

「人生を漂流しているのでなく、確平(かっこ)として羅針盤の示す方向へ航海しているということは、それにどんな苦労が伴おうと、確かに生きるに甲斐ある幸福だね。漂流の無気力な彷徨は、生きるというに価いしない。たとえ風波のために櫓を失い、計器を流されても、尚(なお)天測によってでも航海する者は祝福される者哉(かな)以下略」

 そして、志位さんは、学生のみなさんに、次のように訴えました。

「私が、今日、その一端をお話しした科学的社会主義の立場、日本共産党の綱領こそ、若いみなさんの生きる羅針盤となりうるものだと思っています。どうかこの機会に、科学的社会主義と日本共産党綱領を学び、若いみなさんの願いを実現する先頭に立ってる日本民主青年同盟に、加盟されていない方はぜひ加盟していただきたいと、私からもお勧めしたいと思います」

 

 


「社会科学の理論は何によって実証されるか」ー志位氏「社会と経済の現実の運動で確かめられる」

2021年06月06日 | 未来社会へのプロセス

【しんぶん赤旗】日刊紙は6月1日から、日本民主青年同盟主催で5月23日に行われた「社会は変わるし、変えられるー志位さんと語る学生オンラインゼミ」の内容を紙上再現し、連載中です。私も「オンラインゼミ」を視聴させていただきました。今回は、5日付の「科学と実証ー社会科学の理論は何によって実証されるのか」

東京都の学生(理学専攻)ー科学的社会主義や綱領において言われる、科学的に社会をとらえるということは、どのようなものとして解釈されるでしょうか」

志位ー私たちが世界観としている科学的社会主義は、人間の社会にも、自然界と同じように、人間の意識から独立した客観的な運動の法則が存在するという立場に立っています。それでは、その法則が真実かどうかは何によって検証されるか。自然科学の場合は、理学をやっているということでしたが、ある理論の真実性というのは、実験や観測で確かめられます。例えば、アインシュタインが一般相対性理論を提唱しました。この理論が何よって確かめられたかといったら、強い重力を持っている天体のそばを光がとおると曲がる、このことが観測されたことによって正しさが確かめられたわけです」

ー志位さんは、次のように答えましたー

一つは、社会と経済の現実の運動によって確かめられます。たとえば、マルクスは、『資本論』のなかで、資本の蓄積が進みますと、一方では、富みの蓄積が、他方では、貧困の蓄積が起こる。貧富の格差が必然的に拡大する。このことを、徹底的に論じ詰めて明らかにしています。この理論というのは、今日起こっている世界的規模での貧富の格差の途方もない拡大によって、日々、実証されてぎます。そういう形で私は真理性が確かめられていると思います」

「それから、マルクスは、同じ『資本論』のなかで、環境破壊についても、とても先駆的な解明をやっています。資本主義の下での、もうけ第一の生産によって、人間と自然との『物質代謝』が『攪乱』されるという指摘です。19世紀の当時、環境破壊で何が問題だったかというと、その一つは、農業生産での環境破壊でした。資本主義的なもうけ第一の農業生産によって、土地の栄養分がなくなってしまって荒れ地になってしまう。それをマルクスは、『物質代謝』の『攪乱』だとズバリ指摘するのですが、これはいま、まさに、21世紀の今日、地球規模での気候危機とか、感染症の多発とか、深刻な環境破壊によって日々、実証されています」

同時に、もう一つ大事な問題があります。それは、社会と経済の運動法則のなかでも、社会を変える法則ーー社会変革の法則は、自然には進まない、自動的には進まないことです。人民のたたかいによってはじめて、社会変革の法則は現実のものになる。これが自然の法則と社会の法則の大きな違いだと思います」

「たとへば、日本共産党は戦前、天皇絶対の専制政治に反対して主権在民の日本をつくろう、侵略戦争や植民地支配に反対して主権在民の日本をつくろう、侵略戦争や植民地支配に反対して平和な日本をつくろうと訴えました。いろいろなひどい攻撃や迫害が行われましたが、不屈に頑張りぬきました」

「民青同盟の前身の日本共産青年同盟も、そうした旗を掲げて一緒にたたかいぬいたのです。若い女性の革命家で、迫害によって20代前半で命を落とした先輩たちも歴史に刻まれています」

「戦前の日本共産党や共産青年同盟の主張の正しさが、何よって確かめられたかといったら、歴史によって真実性が確かめられています。戦前、日本共産党や共産青年同盟が掲げた旗印は、戦後の日本国憲法の国民主権や恒久平和主義などに実っています。そういう形で真実性が実証されたのですが、そういう歴史の進歩は、自然現象ではなく、たたかいによって勝ち取ったものです」

「日本国民の不屈のたたかい、さらには平和と民主主義を求める世界のたたかいと世論よって、日本の社会変革の巨大な一歩前進が実現したのです」

「私たちがいま掲げている日本共産党綱領も、その真実性は、たたかいによって綱領を実現することによって確かめられていく。そういう立場で頑張りたいと思います」


「天安門事件32年ー『人権侵害は今日の中国の問題』ー志位委員長が見解

2021年06月04日 | 科学的社会主義の目で中国を考える

 天安門事件から4日で32年を迎えました。【しんぶん赤旗】4日付は、志位和夫委員長の3日の国会内での記者会見の内容を報じました。以下、紹介させていただきたいと思います。

「この問題は依然として中国の大問題であり続け、より深刻化している。人権侵害という問題は、まさに今日の中国の問題でもある」と指摘しました。

「志位氏は同事件発生直後、日本共産党が『重大な人権と民主主義のじゅうりんを断固として糾弾する』との抗議声明を出したことに言及。1998年に中国側が毛沢東時代の日本への干渉の誤りを認め、両党関係が関係正常化に至ったことから、不破哲三委員長(当時、現社会科学研究所長)が訪中し、中国共産党指導部に対し、同事件への抗議声明発表の事実を伝えるとともに、『どのような体制であれ、社会に本当に根をおおろしたと言えるたえには、言論による体制にたいしては、これを禁止することなく、言論で対応するという政治制度への発展を展望することが重要だ』と伝えたことを改めて紹介しました」

「その上で、『言論による批判には言論で対応するというのは、抑圧的、強圧的な対応は行わないということだ。そういう方向に向かってほしいと願ったが2008年のチベット問題、2010の劉暁波氏の問題、そして香港、ウイグルでの人権侵害と、中国では人権抑圧の問題がいよいよ深刻になっている』と述べました」

「志位氏は、『こういう状況のなかで、国際社会が粘り強く、中国に対し、中国自身も認めた一連の人権保障の国際的な取り決め=世界人権宣言、ウィーン宣言などをしっかり守りなさいと理を尽くして求めていくことが非常に大事だ』強調しました」