懐かしく読了した。
後半に、漫画雑誌「ガロ」の事が書いてあった。
私が「ガロ」に出会ったのは、18〜19才の頃だった。
表紙は白土三平。
数年後「COM」が創刊。手塚治虫・石ノ森章太郎・永島慎二等が属し、
手塚の「火の鳥」の表紙を覚えている。しかし、直ぐ「COM」は廃刊になった。
安西水丸が「ガロ」に登場し、活躍した頃、「ガロ」が面白くなくなり買うのを止めた。
その後も本屋を覗き(まだ、続いている!)と感心していたが、買わなかった。
当家に残っている「ガロ」を探したら、1996年が1冊あった。
私が40代の頃迄、続いていたのだと、驚いた。
私が好きだった漫画家は、つげ義春・安部慎一。
突然現れ消えて行った、ペンネームを2つ(秋山しげのぶ/夏草しげのぶ)使った作品は。
細い線で速筆で巧みで暴力的で(おおーこれは、なんだー)とどきどきさせられた。
「ガロ」には、どきどきした。
電車の中吊り広告を、30代頃から見ていた。
そこから、イラストが徐々に消えて行った。
私は、イラストの黄金期に、青春が重なった幸せな時代を生きたと、実感する。
以下、抜粋。
・・・・・・・
当時は、すでに林静一さんも、佐々木マキさんもつげ義春さんも、
もう『ガロ』の現役ではなかった。
なんとか描いてほしかったけれども。
今度は、たまらぬように、即座に捨てています。
さぞかし悲しかったでしょう。
でもあれから数十年経っているのでまた増えていませんか。
私は読むのも買うのも激減しています(^o^;)
が、つげ義春・林静一の本は、数冊づつ残しました。
捨てた際、小学生か幼稚園生の時好きで、嫁入りの際に持参した絵本も捨てました。
1冊位、残しておけば良かったのにと、今思います。
いつか古書に出した時も手元に置いてあったのですね。
家は改築した時にほとんど処分してしまいました。小さな本棚に入るだけしか残していません。一番古いのはみっきーさんにいただいた世界文学全集の詩集だと思います。
ガロ、懐かしい名前でした。