釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

12月26日 久し振りかな

2015年12月26日 | 日記
今日も、北西の風が強く吹いている。



風の勢いも段々と強くなり、沖合に向かって白波も高くなってきた。

一旦、岸近くの島陰に風除けのため近づいた。

すると、急に風が止み波も静かになった。

「あれ、風が止んだ」

急ぎ、水深50メートルのポイントに、船を走らせる。

移動して直ぐに、江藤さんにアタリが来た。

竿先を叩く、鯛独特のアタリの様だ。

しかし、ラインを巻き上げる途中で針が外れた。

右田さんにもアタリが来たが、これも途中で針外れ。



出足が寂しい感じになった。

暫く、ベイトの反応をみて船を流すが、針外れや前アタリだけが続く状態。

同じポイントに、他の船も入ってきていることもあり、ポイントを移動することにした。

この頃には風もすっかり収まり、海はベタ凪の状態。

「こんなにベタ凪になったのは、久し振りかな」

鏡の様な海上に、船を走らせる。

大島東側の水深70メートルの海域に到着。

移動して、直ぐに江藤さんにアタリ。

上がってきたのは、ウッカリカサゴ。



続けて、江藤さんにアタリが来た。



竿が小気味よく曲がって、期待感が膨らむ。

しかし、又しても途中で針外れ。

潮の動きが良くないのか、食いが浅くなっている様だ。

船首の方で、鯛ラバを引いている右田さんにアタリ。



上がってきたのは、ウッカリカサゴ。

今日は根魚が連続している。

潮自体は上り潮が入っており、青味も透明感もあって良い潮に感じるのだが…。

ここから、江藤さんにアタリが連発する様になる。





アラカブが来て、良型のイトヨリ鯛が来た。

「イトヨリは白身で美味しい魚だよ」

右田さんが、江藤さんに説明されている。

しっかりと血抜きをして、クーラーに納める。

イトヨリ鯛を釣り上げたジグを投入すると、これまでと違う大きなアタリが江藤さんに来た。



竿が大きく曲がって、獲物の大きさを教えてくれる。

「おおっ!」と声が出るくらいの、強い走りを見せる。

針掛かりした魚が何なのか、期待感が膨らむ。

海中に、白く光る魚体が見える。

「大きなニベかな」

「いや、魚の形がチョット違う」



上がってきたのは、3キロ近くありそうなイトヒキアジだ。

この大きさのイトヒキアジは、初めて見る気がする。

狙いの青物が、なかなか当たらない。

ハタ類のアタリも、調子が出ない。

沖合からは、上り潮の潮目が入って来ている。

上り潮が沖から入ってきたばかりで、水温が安定しないのかも知れない。

右田さん、江藤さんともに、気持ちよい1日とは行かない、ジレンマがある。

何度か鯛ではないかと思われるアタリも、食いが浅く針外れで逃がしている。

しかし、江藤さんも右田さんも、数多くのアタリは引き出している。

次は、お二人には大きな鯛か青物を、釣り上げていただきたい。

リベンジの思いを持って、帰港した。

12月25日 楽しい口惜しい

2015年12月25日 | 日記
釣りは「楽しい」と「口惜しい」どっちが多いかというと、圧倒的に「口惜しい」が多いと思う。


大島東側のポイントのベイトの状況を確認しながら、朝間詰めのポイントへ。

潮は、下り潮が沖に払い出している。

仕掛けを落としてみると、底潮が余り動いていない感じがする。

時折、船の流れる速さが0.3ノットと表示される。

魚探には多くはないが、ベイトが立ち上がっている。

「ベイトは少ないですけど、ここから流してみましょうか」

塩田さんが、海底に移るベイトの群れに仕掛けを落としていく。

「来た、一投目に来た!」



幸先の良いスタートになった。

上がってきたのは、良型のチダイ。

「良い型のチダイですね」

早速、血抜きしてクーラーに納める。

北西の風に押されて、船が流れていくと、ベイトの影が映らなくなった。

それでも、海底付近に小さく、何かが映し出される。

「鯛なら良いのに」

と思っていたら、又しても塩田さんにアタリ。

「来た!おおっ引くよ」

ドラッグから、ラインが出ていく。



チョット緊張感のある、釣り人だけが持てる充実した、楽しい時間だ。

魚とのやり取りを、心から楽しむ。

漸く海面に姿を見せたのは、10キロ近くありそうな大きなニベ。



狙いの青物ではなかったのは、残念だ。

でも、出足からアタリが続いている。

8時30分を過ぎても、お日様が雲に隠れて、まだ顔を見せない。



それでも、東の方向に向けて「鰤が釣りたいです」と手を合わせる。

直ぐに、塩田さんにアラカブが来た。

この後に、今日一番のアタリが来る。

北西の風が徐々に強くなり始め、船が東方向から南方向に流れる様になった。

魚探を見ながら、船を流すコースを決めていく。

「来た!うおおっ、走る!」

塩田さんに、強烈なアタリが来た。



針掛かりした獲物が、強烈な走りでラインを引き出していく。

あっと言う間に、20メートル以上は走られた。



ドラッグ音が鳴り響く。

巻いては走られ、又巻き取っては又走られる。

もの凄い緊張感のある、スリリングな、獲物を掛けた釣り人だけの時間。

見ている方も、緊張感が伝わってくる。

タモを用意し、受ける準備をしたとき。

「あっ、外れた…切れた?」

船縁に張り付かんばかりに曲がっていた竿が、真っ直ぐになった。

巻き上げると、針に鱗だけが付いて上がってきた。

「えー……」

声にならない。

例えようのない、口惜しい時だ。

釣りの世界の厳しい瞬間なのだろう。

気持ちを切り替えて、次を狙うしかない。

強い北西の風に乗せて、色々なポイントを攻めるが、丁度干潮の潮止まりとなった。

「思い切って、ポイントを変えましょう」

船を走らせ、水深50メートルのポイントへ移動する。

大きなベイトの固まりが、映し出される。

一投目に、アカヤガラが来た。



その後は、何度も船を流すコースを替えて見るがアタリが来ない。

「今日は、口惜しい思いが有りますが帰りましょうか」

「本当に、口惜しいな」

帰りの船中は、リベンジする事を考えていた。

12月24日 今日はイブだ

2015年12月24日 | 日記
今日は、クリスマスイブ。



若い頃の様な、ときめきみたいな物は余り無いが、なんとなく楽しい気持ちになる。

今月初めに今日は「予定有り」として、妻と買い物に出かけた。

チョット照れくさい気がするけれど、今日くらいはデート気分でも良いだろう。



買い物の行き先は、宮崎のイオンの前の「宮崎中央卸売市場」

ここには、何度か魚を出しに来ていることもあり、行きやすい場所になっている。

今日ここに買い物に来たのは、「肉」と「花」

魚と今日だけは、完全に離れている。

肉は正月に帰ってくる、息子夫婦に孫達を迎える準備。

花は、正月を迎える準備。

果物類も市場の中を見て回ると、沢山の商店が店を出している。

大きなイチゴが、凄く安くで売ってある。

「今日は、イブだし買って帰ろうか」

と、思わず買ってしまった。



今日は、妻とのデートがメインと決めているけれど、やっぱり魚が気になる。

市場の生け簀を、見に行ってみた。

セリが終わった後でもあるので、魚は殆ど無かったがアカハタが2匹泳いでいた。

型の良いアカハタで、針掛かりしたら面白いだろうな、と見てしまう。



事務所にも寄って、来年の市場の予定が記入されている、カレンダーを貰ってきた。

赤印は、市場が休みの日。

来年は今年よりも、もっと水揚げできたらいいな。

今度は、市場内にあるケーキ屋さんに行ってみた。

大きなお店ではない。

町中にある様な、派手な飾りのある店ではない。

ショートケーキに、イチゴとサンタさんのお菓子の乗った、生クリームのケーキを2個買った。

「帰ってから食べようか」

何となく嬉しい、子供に返った気分になる。



帰りの日南海岸の海には、何隻かの船が出ていた。

「釣れてるかな」

「あっ、あの赤い旗を立てた船は知っている」

等と、話をしながら帰ってきた。

今日は、イブなので釣りの話は無しです。


12月23日 こんな時もあるさ

2015年12月23日 | 日記
この時期、色々な釣りに置いて「食い渋り」が起きる頃なのだろう。


前日の天気予報で、南風が入ると言っていたこともあり、午前7時過ぎに出発。

沖合に出てみるが、まだ波は穏やかで西風が吹いている。



今がチャンスかな。

水深50メートルのポイントから、釣り始める。

魚探には、ベイトが徐々に増える様子が、映し出されている。



鍋島さんにアタリが来た。

竿が気持ちよく曲がり、針掛かりした獲物が走る。

しかし、次の瞬間

「あっ、外れた…」

竿先から生命反応が無くなった。

「大丈夫、又来る」

最近、針外れが多いこともあり、気持ちを切り替える意味で声に出す。

しかし、次に来たのは厄介者のエソ。

ここから、エソの襲来が始まる。

牛衛さん、鍋島さんとも「また、此奴か…」とガッカリした表情。

南風が吹き出す前に、ポイントを移動する。

このポイント移動直後から、鍋島さんに体調不良が襲いかかってくる。

風も、天気予報通り南風になってきた。

でも、それ程のウネリは出ない。

ここでは、ベイトが底付近に張り付いた感じになっている。

そこで牛衛さんが鯛ラバ、鍋島さんがジグと別々の攻め方をしていく。

すると、牛衛さんに明らかにエソとは違うアタリが来た。



竿が小気味よく曲がり、魚の引きを楽しむ。

上がってきたのは、カンパチ(ネリゴクラス)

小型だが、最初の一匹は嬉しい。

牛衛さんの爽やかな笑顔が、曇り空を吹き飛ばしてくれそうだ。

ここから、アタリが連続していけば、楽しい釣りになる。

しかし、鍋島さんの体調が優れない。

雨も降っているし、ウネリも徐々に高くなり始めた。

「波静かなところに移動しましょうか」

波静かなところに移動するが、体調不良は回復する様子がない。

「今日は、諦めて帰りましようか。こんな時もありますよ」

二人とも、口惜しそうだ。

でも、この二人なら次は大物を釣り上げる筈。

仲の良い二人を見ていると、私はそう言いきれる。

「大丈夫。必ず大物が釣れるよ!」

その為にも、私もポイントの確認を、怠りなくしておこう。

12月22日 ボラの大群が乱舞

2015年12月22日 | 日記


お日様が水平線の雲間から、顔を出してきた。

「今日も、楽しく釣りが出来ます様に」と合掌する。

水深50メートルのポイント、潮は下り潮が流れている。

昨日よりは、潮は動いている様だ。



塩田さんにアタリが来た。

一度外れたみたいだったが、巻き上げていると直ぐに、又針掛かりした来た。

ドラッグ音が、気持ちよく鳴り響く。

「あっ…」

しかし、リーダーが切られた。

獲物は何だろうか、ハガツオみたいな歯のある魚だろうか。

船仲間達は、夜釣りでハガツオを釣っているとの連絡はあるので、もしかしたら、ハガツオかも。

気を釣りなおして、今度はインチクを落としていくと、直ぐにアタリが来た。

でも、直ぐに針外れになる。

「なんか食い込みが悪いな」

小型のアオハタは釣れたが、針外れが多発する方が気になる。

この頃になると、北東の風が段々と強くなって船が揺れる様になってきた。

「潟の方に移動しましょうか」

松島近くに移動してきたとき、大きなボラが到るところで飛び跳ねている。



私の船の周りにも、大きなボラが泳ぎ回っている。

「針に、ひっかからんかな」

ジグを投げてみるが、針掛かりさせることは出来ない。

暫くは、そのボラの大群の乱舞を見ていたが、その場を離れ次のポイントに移動。

塩田さんと並んで竿を出していたら、いきなりダブルヒット。

「来た。おおっ、重たい」



オオモンハタのダブルヒットだった。

塩田さんのオオモンハタは、2キロ近くありそうな良い型だ。

これで、すっかり気分転換。

今日はアタリがあっても、針外れが連続していただけに嬉しいダブルヒットだ。

2流し目にも、塩田さんにアタリ。



これも、良型のオオモンハタだ。

北東の強風は、相変わらず白波を立てている。

船は揺らされるが、少しずつ沖合から流していく様にする。

私にアタリが来たと思ったら、直ぐに塩田さんにもアタリが来た。

2度目のダブルヒット。



今度も、良型のオオモンハタだ。

久し振りに、私も写真に収まった。



良型のオオモンハタが揃ったことに気が良くなったが、この後はチョット良くない。

草フグが、当たり始めた。

リーダーを切られ、鯛ラバの針を切られするようになった。

「フグが来出しましたね」

まだ釣りしていたい気もするが、諦めて帰港した。