釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

12月21日 先に帰っちょくよ

2015年12月21日 | 日記
年末の釣りに向けて、ポイントの確認をしておきたい。

今年の12月の天気は、これまでの12月の天気とは違っている。

本来なら。北西の季節風が吹いて「おっー、寒い」と言っているはずなのに、寒さを感じる期間が短い。

季節が季節らしくないと、海の中も様子も可成り変わっているのじゃ無いかと、毎日気になる。

予約の開いている日は、だいたい一人で各ポイントを見て回っている。

今日も、朝10時頃から船を出して、ポイントを回ってみた。

裸バエを過ぎると、南からのウネリが気になった。



これまでは、東からのウネリが続いていただけに、余計気になる。

磯釣りの時もそうだったが、南からのウネリが入ると、魚の活性が下がる様に感じている。

南風が吹いてくると、余計にそんな気がしている。

特徴的な瀬があるわけではないが、私の好きなポイントに着いた。



魚探には、沢山のベイトが映し出されている。

青物が居ないだろうか。

ジグを落としてみる。

ジグが、真っ直ぐ真下に落ちていく。

「潮が動いていない」

船仲間のSさんも「昨日の夜から潮が止まって、動いていない。今どんな状態ですか」と連絡は来ている。

潮の色は青味も透明感もあって、良い色をしている。

次のポイントも、その次のポイントも、ベイトはビックリするくらい居る。

しかし、潮が動かずアタリが来ない。

その内、西風が段々と強くなり、南からのウネリとぶつかって、波立ち始めた。

船先輩のKさんから

「波が出てきた。潮も動かんし、先に帰っちょくよ」

と、連絡が来た。



沖合にいた船も、他の船も、みんな白波を立てながら帰っていく。

私はもう少し頑張ってみるつもりだが、風は勢いを増していく。

立って竿をしゃくっていると、時々、波の勢いで体がふらつく様になってきた。

「これじゃ、釣り続けるのは無理かな」

一応、何カ所かのポイントの様子は、確認できた。

明日は、冬至で中潮の初日、潮が動くことを期待しよう。

12月20日 出て来ん方が良いど

2015年12月20日 | 日記
今日は、朝ゆっくりとしていた。

すると、船先輩のOさんから電話が来た。

「今、港にいるけれど、風が強くてウネリがあるので帰ってきた」

「えっ、今日も昨日と一緒ですか」

「昨日ほどは無いと思うけど、沖の方はウネリと波が高くて船が大きく揺られているよ」

「えっ、午前中だけ船を出そうと思っているけど…」

「無理せんほうが良いと思うよ」

「Kさんからも電話があって、帰ってくると言ってたよ」

暫く、天気などの話をしていたが、いったん電話を切って、同じ船先輩のKさんに電話してみた。

「今どこにいます」

「今、帰りよる途中やけど、今日は出て来ん方がいいど」

「えっ、波が高いとの話でしたが、やはりそうなんですね」

「潟よりの方は、それ程でも無いけど、沖はダッポンダッポンして釣りにならないよ」

「厳しいですかね」

「無理して、出て来ん方が良いと思うど」

「分かりました。今日は中止します」

急遽、出船は中止になって、妻と宮崎に買い物に行くことにした。

正月に帰ってくる孫達へのプレゼント。

3歳の女の子と1歳の男の子。

何が良いのだろう?

イオンに行って、妻と悩んで決めた。

此処では、内緒にしましょう。

きっと、喜んでくれるだろう、いや、きっと大喜びするか、直ぐに壊されるかどっちかだが楽しみだ。

帰りに、海岸から大浦沖のポイントを眺めてみた。



午前中見られていた白波は、見えなくなっている。

凪になったかな。



同級生Tさんの船が見えたので、電話したみた。

「どんな?釣れてる?」

「石鯛とシブダイとアカハタ、が釣れたよ。メジナも型の良いのが2枚、足裏サイズは沢山釣れたよ」

「良かったね。波はどんげや」

「昼間は波が有ったよ。凄かったよ。いまも可成りなウネリがあるよ」

「そうか、今から夕間詰めなのに大変だね」

「いや、餌の無くなったから、今から帰るよ」

「そうか、気を付けて帰ってきないよ」

波は落ちているけれど、ウネリは残って居るみたいだ。

明日は、雨も降る予報だし、天気予報を確認して考えよう。

12月19日 高級魚と仲良し3人組み

2015年12月19日 | 日記
今日も、出航前の風が、気になる。

予報では、西風となっていたが、実際は東の風が吹いている。

海から見る山手に掛かる雲が、気になるところだ。



水平線の雲も、風を呼んでいる様で、速くお日様の顔を見たい物だ。



「今日は、予定通りここから釣りを始めましょう」

今日のお客様の、近藤さん、李さん、古田さんに、ポイントのベイトの様子等を説明して、釣りを開始する。

近場のポイントではあるが、最近は真鯛のアタリが連続しているポイントだ。

東風が回り込んで、北風になっている。

その風に押されながら、ゆっくりと船を流していく。

早速、近藤さんにアタリ。



上がってきたのは、ホウボウ。

期待した鯛ではなかったが、次は、鯛が来ることを期待する。

その直後、李さんにアタリ。

竿先を叩くアタリは、真鯛のようだ。



上がってきたのは、1キロクラスの真鯛。

予想通りの鯛に少し、ホッとする。

船首に立って、ジグをしゃくっていた、近藤さんに再びアタリが来た。



良型のオオモンハタ。

アタリが続いてくる。

ポイントを移動しようとしたとき、魚探に大きなベイトの固まりが映し出された。

「近藤さん、直ぐにジグを落として」

すると、李さんの鯛ラバにアタリが来た。



ほぼ同時に、近藤さんにもアタリが来た。



真ん中にいた、古田さんが「えっ、ダブルヒット!」と少し、焦り気味の様子だ。



上がってきたのは、李さんにカンパチ(ネリゴクラス)、近藤さんにヒラマサ。

小型ではあるが、狙いの青物が来たことにホッとする。

後は、サイズアップを狙うだけだ。

そう思っていたら、李さんに強烈なアタリが来た。

竿が、海面に突き刺さるくらいに曲がり、獲物が沖に向けて走り出す。

ラインが、引き出されている。

「あっ、外れた…」

走りの抵抗を受けて、針が外れた様だ。

大物だっただけに、残念でたまらない。

気が付くと、この頃から東からのウネリが高くなり始め、沖合に出ていた仲間達の船も帰って来始めた。



「東風が強くなって、ウネリも高くなってきました。ポイントを移動しましょう」

船を大島の内場へと、移動する。

ここから、力を発揮し始めたのが古田さん。

近藤さんと、李さんのダブルヒットに少々焦り気味だった分を取り戻し始める。



「アタリ!」

竿先を叩くアタリに、私も古田さんも鯛を予想した。

上がってきたのは、良型のイトヨリ鯛。



「高級魚ですよ」

最初の1枚に、少しホッとした様子の笑顔が良い。

東からの強風は、大島の内場にも吹き込んで、風波を立たせている。

大きなエソが連発したこともあって、又してもポイントを移動する。

水深30メートルの、夫婦浦方向の海域。

1流し目に李さんに、大きなアタリ。

竿が大きく曲がり、重々しい感じが伝わってくる。

「あっ、外れた…」

この時化で水温が下がって、食いが浅くなっているのだろうか。

近藤さんには、この日2匹目のホウボウが来た。



ここから、古田さんにアタリが連発する。



型は、小さいがアラの子、ガンゾウヒラメと楽しそうだ。

船を元に戻して、魚探でベイトを確認していると、李さんに又しても大きなアタリが来た。

いきなり、竿が海面に突き刺さる様な大当たりに、ラインが切れた。

「なに、今のアタリは…何も出来ない内に切られた」

今日は、李さんには大物が連続して当たってくる。

何とかして、この大物を獲りたい物だ。

しかし、なかなか構えているときには、アタリが来ない物だ。

「最後の1流しにしましょうか」

此処で、アタリを捉えたのが古田さん。

「来た」

大きく、合わせを入れる。



上がってきたのは、超高級魚のアコウだった。

これには、みんなでビックリ。

「キジハタは最高級魚やど」

近藤さんと李さんからの祝福に、古田さんも笑顔。

仲の良い三人の笑顔が、とっても爽やかだ。



カンパチ、ヒラマサ、キジハタ等々の高級魚が釣れ、一方で、針外れやラインを切られる「口惜しい」思いも楽しい会話にして帰港した。

12月18日 強風のち凪

2015年12月18日 | 日記


水平線に、雲が掛かっている。

朝日が昇っているけれど、その雲に邪魔されて見えない。



「海霧」が掛かっているが、山の上には雲はない。

外気が寒い朝に起きる「海霧」、久し振りに見る現象だ。

また、山手に雲がないのは、風が余り吹いてこないときが多い筈…。

しかし、今朝はポイントに着いたときには、既に西からのウネリが立っていた。

船首を風上に向けて、船が流されるのを少しでも防ごうとするが、なかなかアタリに繋がらない。

ベイトは、魚探に映っているから何かが居ても良いと思うのだが…。

「塩田さん、風が止むまで岸近くで、風を避けていましょうか」

船を岸近くの、水深30メートル付近に、移動する。

魚探を見て、船の位置を決めて、流していく。

塩田さんにアタリが来た。



良型のオオモンハタが上がってきた。

この海域は、昨日は真鯛が上がっているところ、今日も期待している。

すると、2流し目に塩田さんに、真鯛らしいアタリが来た。

竿先をゴンゴンと叩き、強い引きで竿が曲がる。

ところが、可成り巻き上げたところで、針はずれ。

昨日も、一昨日も起きた針はずれ。

「口惜しいな」

でも、この頃に強く吹いていた西風が、かなり弱くなってきた。

「塩田さん、沖合に行ってみましょうか」

「はい、行きましょう」

気分一新、水深50メートルのポイントに移動する。

その一流し目、下り潮に乗って南に船が流れていく途中に、塩田さんにアタリが来た。

竿が大きく曲がり、針掛かりした獲物が、ラインを引き出している。



海中に濃い茶色の魚体が見えてきた。

「ヒラメだ!」

上がってきたのは2キロ超の良型のヒラメ。

「こりゃ、美味しい高級魚が釣れた」

塩田さんの笑顔が、嬉しそうだ。

「仲間達にメールしよう」

塩田さんの釣り仲間に、早速釣果報告。

大物が釣れると、気分も良くなってくる。

船を元に戻して流していると、又してもアタリが来た。



今度は、良型のアラカブ。

「味噌汁にすると美味しい」とクーラーの中へ入れる。

この頃になると完全に風も収まり、ちょっと暑く感じるくらいになった。

気が付くと、上り潮の潮目が沖合から入ってきている。



その潮目が岸方向に流れていくと、当然、船の流れる方向も北方向に変わった。

上り潮に乗せて船を流していくと、塩田さんに大きなアタリ。



ドラッグから、ラインが思い切り引き出されていく。

「ゆっくり巻き上げてください。大物ですよ」

やり取りを繰り返し、ラインを巻き上げていくと、海中に光る魚影が見えてきた。



海面に姿を見せたのは、大きなニベだった。



「てっきり、青物と思った」

しかし、7~8キロ位はありそうな良型のニベだ。

しっかりと血抜きをして、クーラーに入れ氷を被せる。

船を元に戻して、流し始めた直後に、又しても大きなアタリ。



中層アタリで、いきなり竿を引ったくる様なアタリ。

これも、ラインが引き出され、ドラッグ音が鳴り響く。

塩田さんが歯を食いしばって、強い引きに耐える。

何度もやり取りを繰り替えしたその直後、「あっ」と声がした。

もうすぐ魚が見えるところまで来て、針が外れた。

「あーっ…」

塩田さんも、私も、後は言葉にならない。

「くそっ…。なんやったろうか…」

「大型の青物か、大きな真鯛か…何にしても口惜しいな…」

釣りの世界は、この口惜しいことの方が、遙かに多い事は分かっている。

それでも、口惜しい。

「次は、取りたいですね」

「また、リベンジに来いと言われましたね」

海は凪になったが、気持ちは波だったまま帰港した。

12月17日 鯛が来た

2015年12月17日 | 日記
今日も、強い西風が吹くのかな。

少し不安な気持ちを持って、出港した。

水深40メートルのポイントに着くと、風が今の時点ではそんなに吹いていない。

今が、ゆっくりと釣りを楽しむ、チャンスだと鯛ラバの仕掛けを投入する。

長代さんが大物鯛を狙って、ゆっくりと鯛ラバを引いている。

魚探には、沢山のベイトが映し出されているのだが、なかなかアタリが来ない。

2度、3度と流していくが、厳しい状況だ。

潮はゆっくりとした下り潮、青味があって良い感じなのだが…。

「長代さん、ポイントを替えましょうか」

水深50メートルのポイントへ、移動する。

ここも、ベイトが沢山映し出されている。

「来た」

長代さんに、アタリが来た。

しかし、食いが浅かったのか、途中で針外れ。

竿先を叩くアタリは、鯛のアタリと思われた。

「今日は、アタリが渋いですね」

この後、急に西風が強くなって、風波が立ち始めた。

岸からの強い西風で、白波が立ち始め、船が揺れ始めた。

「長代さん、風を避けるため岸近くに移動しましょうか」

船を岸近くの、水深30メートル付近に移動する。

此処も風は当たるが、沖合よりは波が立たない。

長代さんにアタリ。



ラインが走っている。

上がってきたのは、スボタカツオ。

血抜きをして、クーラーに納める。

船をそのまま流していくと、長代さんに再びヒット。



良型のオオモンハタが来た。

よく見ると、オオモンハタの体色が白く感じる。

「底付近は、水温が低いのかも知れませんね」

船を元に戻して、2流し目。

風に押されていることもあり、船が流れる速さが時に1ノット近くになる。

それでも、時折、風が静かになる時間帯がある。

そんな時は、「今がチャンス」と思う。

長代さんに大きなアタリ。

ドラッグ音が、気持ち良い。

「ゆっくりで良いですよ」

「上がってくるまで、不安な気持ちになりますね」



ゆっくりとラインを巻き取っていくが、時折ジジーッとラインが出ていく。

「良い型の鯛でしょうね」

海中に魚が見えてきた。

「鯛だ。おおっ、良い型の鯛だ」



3キロ近くありそうな鯛だ。

西風が強く不利な条件の中、長代さんの粘り勝ちだ。

アタリがあっても、食いが浅く直ぐに針外れになる。

ゴツンと強いアタリはあるが、針に乗らない。

こんな悪条件の中の、見事な鯛。

長代さんの、笑顔が良い。

楽しい気持ちを持って、帰港した。