釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

12月16日 大物来たけど…

2015年12月16日 | 日記
朝7時、出航前の曇り空が、気になった。

天気予報では、西風とは言っていたが、海上では「西風が強い」となっていたからだ。

水深40メートルのポイントに着き、鯛ラバを落としてみる。

潮の色は、青味が戻ってきており、良い感じになっている。

下り気味に、潮が沖に払い出している。

お客様の金丸さん、今日が2度目の鯛ラバ挑戦。

私のバレーボール審判時代の、恩師でもある。

此処では、いつも私が呼んでいる「旭先生」と書かせて頂く。

それだけに、私たちが帰るまで、西風には大人しくしていて欲しいのだが…。

ベイトを魚探で確認しながら、船を流す位置を決めていく。

なかなかアタリが来ない。

そうこうしている内に、段々と西風が強くなってきて、風波が立ち始めた。

それでも、時々は風が静かになる時間があるのだが、なかなかアタリに繋がらない。

「旭先生、風を避けて思い切って岸よりのポイントに移動しましょうか」

「そうね、そうしましょう」

昔から、船釣りは時折されていたこともあり、船酔いは心配ない。

魚探で改めてベイトを探して、船の位置を決める。

岸近くの、水深30メートルの位置から、船を流す。

「きた、何か来た」

旭先生の竿が、獲物を捕らえている。

「ゆっくりで良いですよ」



上がってきたのは、マゴチ。

良型だ。

「旭先生、これ美味しい魚ですよ」

「なんか、ワニみたいな魚やね」

確かに、見た目は怖そうな魚だ。

風に押されて、船の流れが思ったよりも速い。

再度、船を戻して2度目の流し。

直ぐに旭先生にアタリが来る。

「あっ、又なんか来た」

竿が、グンッと曲がるのだが、直ぐに針外れ。

この直後、上がってきたのは草フグ。

「えっ、アタリの正体はこれやろうか」

直ぐに場所を移動。



磯釣りの釣り人が見える位置まで、船を移動する。

ここから見る沖の潮色は、青味が綺麗に見える。



沖の海を眺めていたら、私にアタリ。

上がってきたのはオオモンハタ。

キロはないが、この時期、鍋が美味しい。

またしても西風が強くなり、波が立ち始めた。

「旭先生、最後にもう一流ししましょう」

と、裸バエ近くに移動。

魚探には、ベイトの大きな影が、映し出されている。

「旭先生、チャンスですよ」

直ぐに鯛ラバを投入して、等速巻きで大物を誘う。

「来た!来たよ」

「ゆっくり巻いてください。楽しんでください」

「おおっ、引く。引くよ」

竿先が、鯛を思わせる様にガンガンと、たたいている。

タモを用意して、浮いてくるのを待つ。

旭先生が、ゆっくりと強い引きに耐えて、巻き上げていく。

「あっ!」

「どうしたんですか!」

「切れた…」

強い突っ込みに、リーダーと鯛ラバの結び目から切れている。

旭先生が、もの凄く残念そうな表情をされている。

「えっーそんな…」

私も、旭先生も後が声にならない。

「大物だったのに…口惜しい…」

その後、強い西風に耐え、同じ処を流すがアタリは来なかった。

「あれを取っちょれば…な」

旭先生と二人、口惜しい気持ちを持って帰港した。

次は、釣り上げちゃる!

12月15日 今日は午後から

2015年12月15日 | 日記
今日の出船は、午後からとゆっくり。

船着き場で、釣り仲間の矢野さんと12時に合流する。

「チョット風があるね」

「そうですね。雨は降らんでしょうね」

そんな会話をしながら、出港準備を済ませる。

「大島の沖合から攻めてみようか」

「そうですね」

と言うことで、西風が吹いている大島東側沖合へ。



まだ潮の濁りは、取れていない。



写真では、分かり難いかも知れない。

下り潮の、菜っぱ潮のままだ。

そんな状況で、釣り開始。

風も西南西の風が、やや強くなっている。

最初のポイントは、底潮が余り動いておらず、鯛ラバの仕掛けが真っ直ぐに落ちていく。

暫く引いていたが、余り良い感じのアタリが出ない。

「ポイントを変えよう」

水島と大島の間に移動するが、ここでは風に煽られて仕掛けが着底するのに、ラインが可成りでていく。

暫く流していたが、アタリがあっても直ぐに針外れになる。

「潮が活きていない。ポイントを変えよう」

再び、大島東沖合に船を移動する。

潮がゆっくりとだが、沖に出ていく様になった。

此処で、漸く矢野さんにアタリ。



アタリがあっても、針外れが多い事もあり、慎重に巻き上げる。

姿を見せたのは、良型のオオモンハタ。

食いが渋い中での一匹に、価値がある。

私にもアタリが来た。

着底と同時に、竿先にピクピクと魚の引きを感じる。

巻き上げに掛かったとき、獲物が動いて上がってこない。

「アタリと同時に、穴に入ったのかな」

引きずり出そうと、少し力を入れて引いてみたらラインが切れた。

岩に当たったのだろうか。

気を取り直して、仕掛けを作り替える。

矢野さんに再びアタリが来た。



今度は、ウッカリカサゴ。

「これ、味噌汁を作ったら一晩おいた方が美味しいですよ」

余り料理をしない私は「へぇー、そうなんだ」と、聞いていた。

この頃になると、アタリが連続するのだが、直ぐに針外れになる。

「やはり、潮が活きて動いてないのかな…」

ゴッゴッと、強いアタリが竿先に来る。

今度は、乗ったと思ったら直ぐに外れる。

ジレンマの中、私にアタリ。



上がってきたのは、ガンゾウヒラメ。

鯛ではないが、今日は嬉しい。

全体的にアタリが渋い中、何とか魚の顔を見ることは出来た。

しかし、本命の鯛が釣れていない。

沖合には、青味のある潮が見えるが、まだチョット沖すぎる様だ。

この潮が、潟近くまで入ってきたら楽しみだ。

12月14日 船が出せなかった1日

2015年12月14日 | 日記
船仲間の漁師のSさんから、電話が来た。

「今、沖に出ていますか」

「いえ、今日は船を出す予定にしていたのですが、午前中外せない用事が出来て家にいます」

「えっ、そうなんだ。沖に出ているのかと思ってた」

「午後から行くつもりではいます」

今日は予約は入っていないけれど、明日、明後日は予約が入っている。

海の様子を、確認しておきたい。

潮の色、ベイトの状況等々自分の目で確認しておきたいのだが…。

「今、海を見ているけど、沖の方は青い潮が戻っている様に見える」



「えっ、そうですか」

「多分、ここから見える範囲は沖浜アタリだと思うけど、上りになっているのかな」

「そうなれば、期待は持てますね」

今日、午前中に沖に出られない時に、この様な情報は本当に有り難い。

最近のベイトの状況は、纏まっているポイントと、全然ベイトが居ないポイントと、大きく分かれている。

しかし、纏まっていてもジグに反応しない、鯛ラバに反応しないと言う悪状況が続いている。



全てがそうではないのだが、潮の色が濁っている場合に、こういった状況になることが多いと、感じている。

本来なら、この寒に入る時期は「鰤」「カンパチ」等の青物が回って良い時期だ。

しかし、イマイチ食いが立たないのは「潮のリズム」が悪いからではないかと思っている。

私が此処で言う潮のリズムとは、底潮の状況を言う。

鯛ラバを引いていても、ジグをしゃくっていても底潮が動いていれば、何らかの抵抗を感じることが出来る。

「ジグが、抜ける感じがする」

「鯛ラバにアタリはあるけれど、全然乗ってこない」

釣りの最中に、この様な会話が出るときは、底潮の動きが悪いときが多い。

「潮のリズム」が悪い時だと、私は考えている。

じゃあ、その解決方法は…と、問われると正解が分からない。

私の現時点の解決方法は、ポイントの移動。

これまでの釣りで、移動ばかりを繰り返しているときは、余り言い状況ではない時が多い気がする。

処で、何故今日は、船を出しそびれているのか。

朝出がけに、台所の水道が故障して、水が漏れだしたから。

昔の水道と違って、素人が簡単に修理できない。

水道工事店に頼んで、自宅に来て貰うのを待っているから。

10年以上、故障知らずの水道だったけど、残念。

新しい水道を注文した。

明日は、雨の予報だが「様子を見て船を出しましょうか」となっている。

どうか、土砂降りでありません様に。

12月13日 苦悩の選択だね

2015年12月13日 | 日記
早朝6時、窓から見た空は、雨雲で覆われていた。

「どうしようかな…」

出船するか、どうか迷っていた。

取り敢えず着替えて、海の状況を見に行こうとしていた時、船の先輩のOさんから電話が来た。

「船を出していないんですね」

「迷っています。昨日の今日ですから、迷っています」

「港の中で、船が揺れている」

「おまけに、雨もぱらついて来た」

「やはり、沖合からウネリが入っているのですかね。今から、梅ヶ浜に行ってみます」



道路から見る海は、ウネリが落ち始めている様にも見える。

しかし、松島の前に停泊している船を見ていると、ウネリの高さがある程度分かる。

ウネリの谷間に船が入ると、見えなくなる。

潮の色も、下り潮の「菜っぱ潮」のままだ。

濁りが入った状態は、解消していない。

お客様から電話が来た。

「今、日南にいます。今日はやはり船は出ませんか?」

「今、仲間達とも色々と連絡を取り合っているのですが、やはりウネリがあるようですね」

「海の状況を確認しても、濁りも取れていないようですし、昨日と同じ状況のようです」

「釣果は、余り望めないかも知れません」

「分かりました。また、週末に来ます」

潮が悪くて、釣果が望めない可能性が高い場合、お客様に釣りを楽しんでもらえないのは辛い。

私にとって、苦悩の選択になった。

船着け場に行ってみると、出ている船もある。

知り合いの船に電話してみると「大島の内場で鰺を狙う」と言っていた。

昨日は確かに、内場には掛かり釣りの船が沢山出ていた。

暫くすると、同級生のTさんもやって来た。

「船を出すの」

「うん、出てみるわ」

メジナ釣りに行くと、船を出していった。

昼前に電話した見るた。

「状況はどうや?」

「潮が動かんから、鰺か4匹しか釣れていない。ウネリも結構あるよ」

との事だった。

明日からは、天気はまたしても、下り坂になっている。

風は西風の予報になっている。

朝起きて、曇りだけだったら、船を出してみようかな。

12月12日 下り潮に濁り潮

2015年12月12日 | 日記
下り潮に濁りが入り、底潮の水温が下がる。

釣りの条件としては、これ以上悪い条件はないのではないだろうか。

おまけに、風が北東の強風、その風に煽られて波が立ち、波が返って白波が飛沫を上げている。


昨日の夕方の海は、北西の風が可成りな実を押さえていた。

お客様の塩田さんにも「明日は、大丈夫だと思います」と、伝えた。

出港して裸バエの横まで来たとき、天候の変化に

「あれ、風が北東になっているし、ウネリが出てきている」

「大島の内場を通って、水島方向に行きますね」

と、船首の向きを変えた。

天気予報では、晴れマークになっていたが、雨雲が空を覆っている。

鞍崎灯台下を抜けたアタリから、船が上下動し始めた。

水島方向の沖合に、白波が幾つも見え始めた。

風が北東の強風になって、三角波になって船の進路を阻む状態になっている。

「塩田さん、これは沖合には出られませんね。内場でベイトを探して鯛ラバを引きましょう」

大幅に予定を変更して、大島の内場に入った。

魚探でベイトを探すと、予想していた以上に内場にベイトが多い。



中には、柱状に何本も立ち上がっている物もある。

しかし、なかなかアタリが来ない。

50メートルよりも深い場所は、まともに北東の風と波の影響を受ける。

何度も、内場に入り船を流していく。

風が、段々と激しくなっていく。

北東の風が大島の当たって、北からの回り込みの風になって、当たってくる。

「凄い風になってきましたね」

「鯛ラバの鉛が冷たいですね」

塩田さんが、海の変化に苦戦している。

この状況を何とか打破しなくてはと思うが、なかなか良い条件の場所が見つからない。

周りにいる掛かり釣りの船も、風に煽られて錨が上手く掛からないのか、船の移動が忙しそうだ。

仲間のSさん達は、9時頃に港に引き上げた様だ。

「仲間の船は9時までの約束だった様で港に帰りました」

「我々も、今日は帰りましょうか」

下り潮に濁り潮、底潮の水温低下と3悪条件が揃っては、釣果は望み薄だ。

沖に出ていた漁船も、帰ってきている。

昨日、湾岸道路から見た濁りは、雨の濁りばかりではなく、下り潮が「菜っ葉潮」になった、水温低下による濁りもあった様だ。

この濁りは、潮が変わらないと、取れないかも知れない。

夕方、船を出していた知り合いに、電話してみた。

「帰ってくるときの潮は、どんな感じやった?」

「濁りがあって、ウネリが高かったですね。風も強くて表は無理でした」

「アタリはあった?」

「全然ダメでした。水温が下がっているのでしょうね」

「でも、少し上りが入ってきた様にも感じました」

この言葉は、少しだけホッとした気持ちになった。

明日の朝、海の状況と風を確認してみよう。