釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

5月18日 風を避けて、内場へ

2016年05月18日 | 日記
「風が、変わるのが何時頃か、気になりますね」

「風が変わる前に、内場に入りましょう」

裸バエの横を通頃には、北東からのウネリが寄せ始めていた。

風自体は北西の風になっているが、風が北東に変わったら一気にウネリが立ちそうだ。

「本当は、水深60メートルのポイントに行きたいのですが、風の変化を考えると、まずこの辺りで様子を見ましょう」

水深35メートルの浅場に船を止める。

潮色は青味があり、良い感じ。

ベイトも、結構な幅で映し出されている。

和合さん、若宮さんが、一斉に釣り開始。

豊丸さんは、始めての鯛ラバなので二人の釣りを先ずは見学する。

船は、北西の風に押されるように、ゆっくりと沖に向かって流れていく。

最初のアタリは、和合さん。



ベイトの姿が映し出されたときに、アタリが来た。



上がってきたのは、オオモンハタ。

「出足良いアタリが気持ち良い」と笑顔。

次の当たりも、和合さんに来た。



上がってきたのは、アラカブ。

順調にアタリが出始めたなと、思っていたら以外と早く風が変わってきた。

北東の風が吹き始め、波が少しずつ出始めている。

「今の内に風を避けて、内場に入りますか」

「そうですね。そうしましょう」

風波で時化る前に、波静かな大島の内場に移動する。

ポイントを決める為、魚探でベイトを差がしていると、大きなクルーズ船が入ってきた。

「グァンタム オブ ザ シーズ」



島が動いているように感じる、巨大な船だ。

クルーズ船が油津港に向かっていく姿を見上げて、釣り再開。



3人思い思いのスタイルで、鯛ラバを引いていく。

若宮さんにアタリが来た。



「走らないけど、重い感じ」

「大きなエソやない」

冷やかされながら、海面に姿を見せたのはガンゾウヒラメ。



「良かった」と笑顔。

この頃から、内場にも北東の風が吹き始めてきた。

風の影響で、船の流れるコースが変わり始めた。

魚探を見ていたとき、若宮さんに強烈なアタリが来た。

アワセを入れて、やり取りの開始と思ったときに、竿先が軽くなった。

「ラインが切られている」

体毎、引っ張られる強烈なアタリに、ラインが切れたようだ。

若宮さんの悔しがる表情が、全てを物語っている。

豊丸さんも黙々と鯛ラバを引いているが、上手くアタリを捉えられないようだ。

ベイトの姿が、幅広く映るようになってきた。

和合さんが「ベイトが何か確認しましょうか」と、サビキを用意する。



ベイトの正体は、鯖子だった。

笑顔で、その様子を見ていた豊丸さんに、強いアタリが来た。



初めての鯛ラバで、初めての釣果。

ラインをゆっくりと巻き上げると、マゴチが上がってきた。



型の良いマゴチだ。

「釣果があって良かった」と、飛びきりの笑顔。

私たちも嬉しくなる。

和合さんにも、若宮さんにもアタリはあるのだが針に乗らない。

そんな状況の中で、豊丸さんのマゴチの釣果。

お二人も祝福の笑顔だ。

やや強く吹いていた、北東の風も、時折、止み間が出るようになったが、吹き出すと強い風となる。

「ラストにしましょうか」

声を掛けたところで、若宮さんにアタリ。



上がってきたのは、ホウボウ。

「最近、人気の出てきた魚ですよ」

と、話をすると笑顔が返ってきた。

このホウボウを最後に、納竿として帰港した。

狙いの真鯛は出なかったが、それは次のお楽しみと言うことになった。

5月17日 天気、晴朗なれど…

2016年05月17日 | 日記
朝起きて、直ぐに窓を開け、風の様子を見る。

立木の枝が、少し揺れているようだ。

「行けるようで有れば、午後からでも行きたい」

お客様からの要望に何とか応えたいと思い、直ぐに海を見に行く。

朝の段階では、凪に見えるが、水平線アタリの波の立ち具合が気になる。

時折「鋸の歯」の様に見える。

こんな時は、北東の風が吹いてくる事が多い。

朝の段階では「もう少し様子を見てみよう」と考えていた。

昨日の、あの波と風だ。

ウネリが残っていても、不思議はない。

一旦自宅に帰って、再度、昼前に海を見に行く。

この時点で、凪に近ければ出船しよう。





しかし、海の状況は悪い方に変わっていた。

北東の風が、一段と強くなっていた。

沖からの風に、白波も立っている。

赤灯台に行ってみると、沖波止の出口の処も、北東の風の白波が立っている。



これでは、出船は出来ない。

風に揺られて、釣りにならないと判断する。

常連のお客様だが、ここは安全第一で出船を断念することを連絡する。

自宅に帰って、畑の手入れをしていると、船仲間のO先輩とK先輩から電話が来た。

O先輩は「今日は出てないよな。風が強いよ」と心配しての電話。

K先輩も同様だが、「明日は凪なら、出てみたい」との話だった。

私も明日は、お客様がある。

今日の道路から見た潮は、濁りは沖まで行っていなかった。

只、最近の二枚潮が気になっている。

明日は、どうだろう。

どうか、二枚潮ではありません様に。

5月16日 天気には勝てない

2016年05月16日 | 日記
早朝のボートキャスティングが出来ないだろうかと、大島内場に船首を向ける。

風は既に南風が吹いている。

小浜の港前を過ぎる頃からは、南からのウネリを受け出してきた。

雨も、降り始めている。



竹ノ尻の前に来たときには、ウネリが高くなってきた。

ウネリを乗り越えるたびに、チョットしたジェットコースターの気分になる。

私の従兄弟の信司が、貨物船が出る前にキャスティングを…と思ったが、これだけ船が上下動すれば難しい。

「信司、今日は波が高すぎる。キャスティングは無理だね」

南風が、強すぎる。

朝間詰めくらいは、そんなに強く吹かないのではと思ったが、予想が外れた。

竹ノ尻港の前で、これだけのウネリを余り覚えていない。

ウネリが、2メートル位有るのではないだろうか。

船をUターンして、油津港に帰る。



港の入り口付近に、沢山のベイトが映っていた処があったので、そこで少しだけ鯛ラバを引いてみる。

南からの風が益々強くなる中で、信司と清田さんが鯛ラバを落としていく。

沖波止の内側だけに水深は浅く、なかなかアタリがでない。

「チョットだけ、裸バエの処に行ってみようか」

当然だが、沖波止を出ると、波とウネリがもの凄い。

本来のポイントには、行けないこともあってアタリは来ない。

「帰ろうか」

午前8時過ぎに、港に入る。

「やはり天気には勝てないね」

「キャスティングは出来るかと思ったが、次の機会だね」

「次に帰ってきた時に、行こうか。チャンスは有るよ」

「そうですね。天気には勝てないですね」

「次は7月始めくらいに帰ってくるのかな。また、一緒に御出よ」

「そうします。今日は残念でした」

船着き場で、信司と清田さんを見送り、私も帰宅した。

5月15日 亀さん登場

2016年05月15日 | 日記
「今日は、雨が降り出して時化るかも」

「10時過ぎには、切り上げて帰ってくるかも」

こんな悪天候を予想しての、出船となった。

早朝にポイントに入るが、思ったよりも風も波も出ていない。

潮は、相変わらずの二枚潮だが、潮色は濁りが可成り取れており、青味が気持ちよい。

潮色が良くなって、ベイトの動きも良いのか、魚探に映るベイトは増えているように感じる。

そんな状況の中で釣り開始。

仕掛けが真っ直ぐ、真下に落ちていく。

「潮が動いていない?」

水深40メートルくらいのポイントでは、下潮が動いていないように感じる。

それでも、久家さんにアタリが来た。



「アラカブです」

「アラカブ祭りが今日も継続ですね」と、笑顔。

しかし、今後アタリが続かずポイント移動。

「沖合のポイントに行ってみましょう。ここは、特徴的な瀬は有りません。

 ベイトが居るかどうかが、鍵になるところです。」

沖合に出ると、少し濁りが残っていた。

「色が菜っぱ色に変わりましたね」

と、少々不安な気持ちになるが、気になるベイトは幅にして8メートル位の厚みになっている。

底潮が流れが速いようで、10回ほど其処を取り直すとラインが100メートルくらい出ていく。

渡辺さんにアタリが来た。

「早アワセをしないで、食い込みを待ちました」



ゆっくりと、引きを楽しむようにラインを巻き取っていく。

時折、ドラッグが逆転するが「底潮に乗っているのでしょう」と、走りを楽しむ。

真鯛が海面に姿を見せた。



2㎏クラスの、良型真鯛だ。

「やはり、ベイトに着いていましたね」と嬉しそうだ。

間髪をおかずに、船首で竿を振っている、牛衛さんにアタリが来た。



良型の鯛のようで、ドラッグ音が鳴り、ラインが引き出される。

ゆっくりと時間を掛けて、巻き上げていく。

「もしかして、70かも」

竿の曲がりと重々しい走りから、その大きさを想像する。

大きな鯛が、タモに治まった。



64㎝、3.5㎏の見事な真鯛。

「残念、70には届かなかった」と口惜しいながらも笑顔。

牛衛さんの釣り上げた、鯛を計測しているときに渡辺さんに又してもヒット。



これも、真鯛のようで3連続だ。

魚探に映るベイトには、やはり真鯛が着いていた。

上がってきたのは、最初の鯛と同じくらいの、2㎏クラスの良型真鯛だ。



二枚潮だが、鯛が連続すると心から嬉しい。

「干潮の潮止まりだし、ちょっと此処を休ませましょうか。少し浅場に移動します」

水深45メートルの、沈み瀬の掛け下がりのポイントに、移動する。

久家さんにアタリが来た。



重々しい走りを見せているが、鯛ではないようだ。



上がってきたのは、ガンゾウヒラメ。

この後、久家さんはアラカブも追加する。

船首で、牛衛さんがアタリを捉えた。



上がってきたのは、キロ弱の真鯛。

「食べ頃サイズですね」と笑顔。

今度は、久家さんが大きなアタリを捉えた。



重量感のある、重々しい走りを見せている。

「何だろう?」

竿の曲がりを見て、みんなで色々と想像する。

しかし、上がってきたのは鮫だった。

直ぐに針を外して、海に帰す。

「ポイントを変えましょう」

先ほどの、鯛が連続したポイントに入る。

満潮に向かって、青い潮が入って来ていた。

久家さんの竿の先に、茶色い色をした何かが浮かんできた。

「なんだ、あれは…?」



大きな亀さんの登場だ。

船の直ぐ近くを泳いでいる。

昨日も、亀さんの姿を見たが、産卵の時期かな。

縁起がいいぞ、と思ったが南から雨雲が近づいてきて、大島が見えなくなった。

「今日は帰りましょうか」

天候が悪化する前に、帰港することにした。

5月14日 強い北東の風と高い風波

2016年05月14日 | 日記


朝、出船前に船仲間のO先輩に、電話してみた。

「どんな状況ですか」

「北風が強くて、波が高い。大島内場に移動してきた」

沖は、北風が強くて、波が立っているとの話だった。

「一応、沖に出てみますが、水深40メートルのアタリで、風と波の様子を見ます」

そう言って船を走らせてきたが、風が強く波もやや高い状況。

「取り敢えず、ベイトはこの様な感じですから、竿を出してみましょうか」

本来なら、水深70メートルのポイントに行ってみたいのだが、無理はしないで置こう。

潮の色を見ると「菜っぱ潮」の下り潮だが、底潮は上り潮が速い二枚潮。

潮の色から、「状況は昨日と変わらない。昨日より濁っている気がする」

不安な気持ちで、釣りを開始する。

するとBさんの一投目に、着底と同時にアタリが来た。

しかし、途中で針はずれ。

でも、2投目に直ぐに反応があった。



小気味よい引きを見せながら、上がってきたのは1㎏クラスの真鯛。



「出足良いね」

喜んでいると、今度は塩田さんにアタリ。



初下ろしの電動リールにアタリが来た。

上がってきたのは、これも1㎏クラスの真鯛。



「良かった。初下ろしのリールに鯛が着いた」

笑顔満開。

すると、アタリが直ぐに来た。



今度の釣果は、オオモンハタ。

「ハタが良い。美味しい魚だ」

釣り始めて直ぐにアタリが連発するが、二枚潮に着底の度にラインが沖に出ていく。

上潮は0.6ノットくらいで流れていくのだが、下潮が速く、ラインが可成り引き出されていく。

アタリが出ているのは、3回目の着底時のようだ。

船を元に戻し、二流し目にはいると、Bさんに直ぐにアタリが来た。



下潮の速い流れに、獲物が流されるのか、竿が大きく曲がっている。

ゆっくりと時間を掛け、上がってきたのは2㎏クラスの良型真鯛。

出足からコンスタントに、真鯛が当たってくる。

塩田さんも負けずと、アタリを捉えていく。



こちらも、2㎏クラスの良型真鯛だ。

真鯛のアタリは、これで止まらない。

再び、Bさんがアタリを捉えた。



今度のアタリは、今日一番の大きなアタリのようだ。

時間を掛けて、引きを楽しみながら、ゆっくりと上げていく。

海面に姿を見せたのは、大きな真鯛。



67㎝、3.5㎏の見事な鯛だ。

「途中から、引きが強くなりましたね」

最初のアタリは小さかったようで「鯛とは思わなかった」とのことだった。

この頃になると、風が北から北東になり、風波も高くなり出した。

また、沖からは青い綺麗に潮が、直ぐ其処まで入ってきている。



写真では、分かり難いかな。

しかし、時折波の高さが目線近くまで成ってきたこともあり、潟近くに移動する。

「チョット水深は浅くなりますが、鯛はコンスタントに上がっているポイントです」

すると、早速塩田さんにアタリが来た。



ゆっくりと、鯛の引きを楽しみながら引き上げてくる。



上がってきたのは、2㎏クラスの良型真鯛。

「良かった。浅いからどうかなと思っていました」

ちょっと不安があったようで、ホッとした笑顔。

その笑顔に答える様に、次のアタリが来た。



「これは、私の今日一番の引きです」

ゆっくりとラインを巻き上げていく。

大きな真鯛が、海面に姿を見せた。



3㎏クラスの見事な鯛だ。

「良い引きを楽しませて貰いました」

大きな鯛を手に笑顔が満開。

頑張れば、鯛はまだ釣れるかも知れない。

でも、北東の風が益々強くなり、波も一段と高くなってきた。

「帰りましょうか」

塩田さんのこの鯛を締めにして、帰港した。