ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

いよいよ〝俳画教室〟が始まりました!

2020年06月12日 | 俳句

 昨日は梅雨入り…見事によく降りました。それもかなり強い雨で…。この梅雨入りは、平年より6日遅く、昨年より15日も早いんですって。そういえば昨年は確かに遅かったような。雨が降らず暑い日が続いて、植木などが枯れてしまった記憶があります。

 ところが今日はもう雨が降るどころか、太陽まで顔を出して、とても蒸し暑い1日でした。車に乗ると30度を超していましたものね。

 昨日の気温は25度前後でさほど高くはなかったのですが、なんせ湿度が高い上に、マスクはしているしで、不快指数がぐっと高くなりましたが、そんな中でやっと令和2年度フォーユー文化講座の〝俳画教室〟がスタートしました。

 やっぱり今までの教室ではなく、2階の広い部屋。見た瞬間、ここで〝俳句入門教室〟もするの?と、ガックリ。なんて言うんでしょうか。机1つに1人というのは、他でもそうでしたからいいのですが、一人一人にパーテーションの衝立が置いてあって、先生のところには大きなビニールカーテンが下がっていましたよ。

 どうしましょう?今まで通りの句会は出来ないし…この土曜日の13日が初日ですので、どのようにするか早く考えておかなくてはと、焦ってしまいました。

 ただこういう状態ですので、俳画もいつもなら24名のところが19名。私のところも本来15名がキャンセルなどで、11名だと。まあ、私にとっては少ない方がありがたいんですけどね。アハッ…

 俳画の題は〝芍薬〟(しゃくやく)でした。でも蕾だけの絵ですからちょっともの足りなかったかなあ。こんな鬱陶しいときですからもっと豪華に花でも描きたかったんですがね。

 〝芍薬〟は夏の季語で、ボタン科ボタン属の中国東北部原産の多年草。牡丹も同じ科ですが、これは落葉低木で草ではないんですよ。

  芍薬の後ろ姿が気に入らぬ        鳴戸奈菜

 この花を見ればすぐに思い浮かぶのが、〝たてば芍薬坐れば牡丹、歩く姿は百合の花〟という、美しい女性を形容する言葉。これは1人の女性を形容したものでしょうか、それとも3人?などと考えてみると、これはきっと男性から見た理想の女性像を言ったんではないのかしら?でも。こんな女性今どきいますかね???

 ははは…、これは何もいいところを持っていない身から見た僻みでしょうか。でも誰にでもどこかに何かの欠点があるはず…〝ほら、前はいくらキレイに繕っていても、見てご覧なさい。あの後ろ姿を…〟と、人の欠点を見つけて溜飲が下がることってありますよね。この句も芍薬にいちゃもんをつけて一人で悦にいっているのかも。それならもしかしたら日頃から敵視している女性のことを暗示しているとも考えられます。ならば、かなりプライドの高い人なのかも!見ると、同じ作者に次のような句もありました。

  不覚にも美女と呼ばれし亀鳴きぬ

 この句で、美女と呼ばれたのは誰?やっぱり作者でしょうね。でも〈不覚にも〉が、くせ者。呼ばれるつもりはなかったのに…つい油断をして…ということは、自分が美人であることは認めているのでしょう。でもそんな外見だけの美しさではない…もっと本質的なところで自分という人間を見て貰いたいという、嬉しいけれど嫌だという葛藤が〈不覚〉という語をもたらしたのでは?だから、現実にはあり得ない〈亀鳴く〉という季語を使って、〝亀が言ったのよ〟とお茶を濁した…と考えると、本質的に女というものが持っている深層心理、そういうものが垣間見えてきて面白いと思いませんか。

 昔よく〝バックシャン〟という言葉を使っていましたが、皆さん覚えているでしょう。ほれぼれするような均整の取れた後ろ姿…。でもこの言葉にも、ある意味前から見た姿は余り良くないけれど、…という微妙なニュアンスが込もっているような気がします。褒められることは誰でも嬉しいことでしょうが、逆の意味で褒められると、コンプレックスを持っているものは却って人間は〝外見より中身〟なのだからそんな見た目だけで判断して欲しくないわと言うでしょ。特に女性なら。ハハハッ…男性もかしら?

 でも男女に限らず、どこから見てもナント美しい!スタイルといい、容貌といい…これに頭も良いとなると、神様を恨みたくもなりますよね。〝天は二物を与えず〟というのはウソだんたんですか!っと…

 私は鳴戸奈菜さんを、現在活躍中の俳人だということぐらいしか知りません。調べてみますと、家庭的にも俳句的環境の中で育ち、1997年に第49回現代俳句協会賞を受賞。1998年に同人誌「らん」を創刊、発行人となられたスゴイ人だということ。また、著作物も多数あり、英米文学者で大学教授でもあると。まだお顔を見たことがありませんので、今度は俳句雑誌でも気をつけて見てみましょう。もし、見当外れのことを述べていましたら…ゴメンナサイ!〝何言ってんのよ〟と笑ってください。

 ところで、〝芍薬〟からとんだ話になってしまいました。さあ、今から私は明日の教室の準備をしておかなくっちゃ!大変なんですよ。夜の句会もあるんですからね~。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする