今日はまた何といういいお天気…完全に梅雨を忘れそう。外は暑いかなと思って、洗濯物を干しに出ると結構風が強く、肌にさらっとした感じで、とても気持ちのいい日でしたね。
ところが、昨夜は…というより夕方ぐらいからかしら、体中が疼いて、疼いて、自分の体を持てあましてうんうん唸っていました。よく言う身の置き場がないという感じで、何がどうしてそうなったのかさっぱり分りませんでした。
これは、風邪などを引いて熱が出る時の感覚だわと、すぐに体温を測ってみましたよ。でも平熱…。じゃあ何か悪いものでも食べたかしら? 思い当りません。とうとうどうしようもなくて、早くに寝たのですが…それでも一晩中体が疼いて寝られなかったんです。もしかして暑いからかもとクーラーを入れてみてもダメ…とうとう鎮痛剤を飲んでやっとのことで眠れました。それで今朝は、〝もうすぐ9時やで~〟と、主人に起こされるまで寝ていたんです。
夕べのあのどうしようもない〝疼き〟は、今朝はなくなっていましたので、ああ、良かったと…。でもあれは一体何だったんでしょ? 確か昨日は車内の温度が36度になっていましたが、その暑さのせいではなさそう…では忙しかったから? それだって熱を出すほどでは。昨日も俳句教室でしたので頑張りましたけど、あの程度のことならいつものことですし…本当にさっぱり分りません。
こういことがちょこちょこ起こるようになったら…もう先が短いのでは…なんて考えてしまいましたよ。(笑)
でも、この〝疼く〟という字を書いていて、やまいだれの部首になぜ〝冬〟?とふっと思ってしまいました。「疼く」というのは、〝ずきずき痛む〟という意味ですから、やまいだれは当然。でも、冬だけで他の春、夏、秋を使った漢字はないし、病気で痛むのは年中のことなのにどうして…と、疑問がわきましたので調べてみました。すると、音符の冬は鼕(太鼓の音)に通じ、つづみをトントンとうつの意味。それで〝間をおいてずきずき痛む〟と言う意味を表すのですって。
ヘエッ、じゃあ太鼓の音なら季節での冬になぜこの字を使うの? という疑問がまた…。調べてみましたが、ここではやめましょう。知りたい方はご自分でどうぞ。こういうのを調べてみるととても面白いですよ。そうすると、今更ながら本当に知らないことばかりなんです。漢字一つとっても、まるで昔から知っていたかのように、何の疑問も持たずに使っているでしょう。でもこれを最初に考えた人がいたんですよね。それも紀元前1500年前後も昔に…もう何をか言わんやです。
そう考えてみれば、全てのことが過去から今日に至るまでの無限なる人々の英知の成果であって、その恩恵のお陰で今があるということなんですね。そして、それは今後もまたいろいろな分野で受け継がれていき、さらに未来へとバトンタッチされていくのでしょう。私はそれらの恩恵をただ受けるだけで何一つ恩返しらしきものは出来ないのですから、せめてそれらへの感謝の心だけは忘れずに生きていきたいと思っています。
今回の新型コロナウイルスに対しても、いま全世界の人々が英知を集めて解決策を講じているのです。やがて数年後にこのウイルスの撲滅法が見つかったとき、誰もが安心して暮らせるようになるでしょう。
しかし、そういう人類への貢献ができる人というのは、ほんとに限られた人たちだけです。殆どの人が直接的に関わることなくその恩恵だけを受けて生きていく…そこで考えてみて下さい。一人一人が自分には一体何が出来るのかということを。自分の存在意義を考えて生きていきたいと思いませんか。
今日のNHKテレビ「クローズアップ現代+」では〝回復したはずなのに…元感染者たちの悩み!〟を採り上げていましたね。せっかく治ったのに…なぜ肩身の狭い思いをして生きていかなければいけないのかと…
人間って本当に勝手なところがありますから、自分のことだけ考えて知らずに残酷なことを言ったり、したりすることがあるでしょう。私は先日、最初の感染者の方が自殺していたという話を聞いて、ビックリすると同時に、すごく心が痛みました。その方だってどこかで移されたものなのに。それではその発生源になった武漢の人のせいなのかというと、それだって責められないことでしょう。好きで感染したわけでもなければ、わざとでもないんですから。なのに感染したのは〝自業自得〟だと考える人の割合が、日本人は他の国に比べるととても多いんだとか。また、回復してもその後の長引く体調不良を訴える方も多いと。だから心身共に辛い日々を過ごしておられるということでした。なんだかやりきれませんね。自殺された方のことは私も主人も全く知りませんでしたので、きっと報道にストップが掛かったのではと思いますが…。もしそういうことなら他にも犠牲者の方がおられるのではと…、また心配になります。
何一つお役に立てないのですから、せめてその人の身になっての〝思いやり〟ぐらいは常に持っていたいものです。
そう、そう、〝疼く〟には、もう一つ〝ある感情に刺激されて、心が落ち着かない〟という意味もあるんですよ。どうかこれからは心が〝疼く〟ことがないように。だってこれは鎮痛剤では治りませんもの…
写真は、〝犬枇杷〟(いぬびわ)で、夏の季語。クワ科イチジク属の落葉低木。雌雄異株で、初夏無花果(いちじく)に似た花序をつけ、雌花の花序は受粉すると秋に熟して食べられます。あまり美味しくはないのですが、中を割ると無花果のようにつぶつぶがあります。なのになぜ〝犬無花果〟と言わずに〝犬枇杷〟と言ったんでしょうね。フシギ! 下の写真は我が家の無花果です。よく似てるでしょ!