今日は朝から日も差さずどんよりと暗い一日で、イヤと言うほど太陽の有りがたみを痛感しました。だから、気温も上がらず最高気温は12度と…。でも、明日からの方がもっと寒くなるようです。ブルブルッ…これが本来の冬の気候なんでしょうが、急に温度が上がったり下がったりすると老いの身には堪えますよ。
ああ、12月ももう3週目に入りました。本当に早すぎます。見れば新型コロナウイルスの感染者の方も毎日増える一方ですし、その防止をめぐっては、国が東京都に対し、飲食店などに対する12月17日までの時短要請を、2021年1月11日まで延長することなどを求めていると。 その一方で、「GoToトラベル」をめぐっては、12月25日まで東京到着の旅行を一時停止するほか、東京出発の旅行については23区に限定し、利用自粛を呼びかけるように求めたといいます。しかし、東京都の方は時短要請、GoToトラベルともに期間を1月11日までにそろえ、対象地域も都内全域にしたうえで、GoToイートについても、同じく1月11日までの食事券の新規発行と利用自粛の呼びかけをすべきだと主張しているんです。
全くどうなっているのでしょう。こういう時こそ国も一丸となって力を合わせ東京都をバックアップするべきでしょうのに。とにかく感染の収束を早期に図りたいというところでは全員一致しているはず。なのになぜこうも食い違いがでるのですか。どこか狂ってますよ、今の日本は…。この逼迫した状態を少しでも良い方向へ向けるためには先ず東京や大阪など、日本の中心都市が収束しないことには先の見通しが立たないのではと、私は思うのですが…。
さて、昨日は午後と夜の部のダブル句会でした。兼題は、昼の部が〝大根〟、夜の部は〝着ぶくれ〟。どちらもよく詠まれる季語ですので、類想句が多かったですね。特に大根は先日のO句会でも兼題でしたので、見飽きましたし、ブログにも書きましたもの(12月3日「兼題は〝大根〟」)。でもこの類想の問題はクリアするのが本当に至難の業…。初心者に類想があるからダメよといっても、本人からすれば初めて詠むのですから、そう言われても困りますよね。だから、私は言うんです。〝1回はいいけど、2回目はダメよ。自分の句の類想になるんですから…〟と。でも、いるんですよね。何年もやってると…。〝これに似た句を去年も詠まなかった?〟と聞くと、〝はい、詠みました〟と…。意外とワタクシ、記憶力がいいんですよ!アハハハ…
今回は同じ作者ではありませんが、〈独り居や大根一本持て余し〉のような句。何かを〈独り居〉なので持て余すという発想。例えば筍、西瓜、冬瓜、南瓜など、一人では食べきれずに持て余すものが手を変え品を変えて出てくるのです。だからといって、絶対ダメというわけではありませんからね。この〈持て余す〉というところを言葉で言わずに、具体的な場面によって持て余している様子が描かれればいいのです。こういうことはよくあることですから、却って場面が見えて面白くなり共感されるかも知れませんね。
ちょっと話が変わりますが、宇部書道協会が市の芸術祭の一環として、前年度の俳句と短歌の受賞作品を揮毫し、今年も特別展示をしていました。その書道展が済んだ後にその作品は句の作者が貰えるのですが、宇部市教育長賞を受賞されたTさんがこの午後の教室にいるんです。また、Tさんの句を書かれたのが書道協会の会長さんだということで、その書道展のパンフレットの表紙にもなっていました。そのことを教室の皆さんに紹介すると、ナントそれを表装したものが今日出来上がり車にあるといって、持って来て見せてくれました。立派な額に納まって眩しいぐらい!みんなから〝これは家宝になるわね〟と羨ましがられると、Tさんすかさずに〝句はダメだけど字の方は…ね〟と。(大笑) ちなみにその句は〈暑き日や地蔵の眉の揺らぐほど〉でした。
ところが、その額の写真を撮るのを忘れてしまったんです。悔しい!それで、パンフレットの表紙でこらえて下さい…ホントにスミマセンね!