漢方相談 昌栄薬品

漢方薬・自然薬が体に効きます、自然の生薬で病気に負けない体を作る
漢方相談 ご来店お待ちしています

黄帝内経素問 宣明五氣篇 第二十三 第一節 語句の意味

2013-03-04 09:03:43 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 宣明五氣篇 第二十三

第一節

 五味所入、酸入肝、辛入肺、苦入心、鹹入腎、甘入脾。是謂五入。

 五氣所病、心爲噫、肺爲欬、肝爲語、脾爲呑、腎爲欠爲嚏。胃爲氣逆爲噦、爲恐。大腸小腸爲泄。下焦溢爲水。膀胱不利爲癃、不約爲遺溺。膽(胆)爲怒。是謂五病。

 

語句の意味

五味=酸苦甘辛鹹の五種である。味が異なると作用も異なる。

辛味は散じ行らす働きがある。

甘味は補緩の作用がある。

酸味は収渋の作用がある。

苦味は燥・瀉の作用がある。

鹹味は堅を軟し潤下する。

<霊枢五味論>「五味之は口に入る也。各走る所あり。各病む所あり。」

 

五味所入=ごみのはいるところ・五入ともいう。五味は胃に入り、各々その好む臓腑に行く。すなわち酸は肝に入る、辛は肺に入る、苦は心に入る、鹹は腎に入る、甘は脾に入る。五味の入る所は臨床上の薬物治療と関係が深い。<素問宣明五気論>

 

五入=五味所入・ごみのはいるところともいい、五味は各々好む臓腑に入る。

 

五氣=①天の気の寒・暑・燥・湿・風を五気という。五気は鼻より入り、心肺に蔵し、五臓を養う。五臓は五気を受け、顔色を明潤にし、声音を清朗にする。この五気は四時の気候の変化に対して、五運ともいわれる。

<素問六節蔵象論>「五気更立つ。各に勝つ所あり。」

②臊・焦・香・腥・腐を五気ともいう。

<素問六節蔵象論>「天、人を食するに五気を以てす。」

③五臓の化生の気をいう。例えば、喜怒憂悲恐など。

<素問陰陽応象大論>「人に五臓の化す五気あり、以て喜怒悲憂恐を生ず。」

④五色の気をいう。例えば、青気・白気・赤気・黒気・黄気など。

<素問刺法論>「五気は身の畢を護り、以て頭上に想うこと、北斗の煌煌の如し。」

⑤単に土気をさしていう。方位は中央であり、その数は五ということよりこう名づける。

<素問奇病論>「此れ五気の溢也。故に脾癉という。」

 

噫=あい・証名。おくび。げっぷ。心の変動・肝胃の不調和・過食・胃気の阻鬱などにより、気が上逆して微かに声がするもの。噯気(あいき)に同じ。

<素問宣明五気篇>「五気の病む所、心は噫をなす。」

<素問診要経終論>「太陰の終は腹脹閉して息するを得ず、善く噫し善く嘔す。」

<霊枢口問篇>「寒気胃に客し、厥逆し下より上に散ず、また胃に出づ故に噫と為す。」

 

欬=咳。声あり痰のないものを咳という。

<素問生気通天論>「秋は湿に傷られ、上逆して欬す。」→嗽(そう)。咳嗽(がいそう)。

 

語=多言のこと。

<霊枢九鍼論>「肝は語を主る。」

<素問四時刺逆従論>「五蔵を刺し肝に中れば五日にして死す。その動は語となす。」

 

呑=どん・のみこむこと。脾気がおとろえ、四臓を灌漑することができなくなり、津液が脾竅の口に反溢することを呑という。

<素問宣明五気篇>「脾は呑をなす。」

<素問四時刺逆従論>「刺して脾に中れば十日にして死す、その動を呑となす。」

 

欠=けつ・欠(けん)ともよむ。

①あくびのこと。呵欠・欠伸・呼欠ともいう。

略。

<霊枢九鍼論>「腎は欠を主る。」

<霊枢口問篇>「衛気は昼日陽を行り、夜半則ち陰を行る。陰は夜を主り、夜は臥す、陽は上を主り、陰は下を主る。故に陰気下に積み、陽気いまだ尽せず。陽は上に引き、陰は下に引く、陰陽相引く故に数々欠す。」

<金匱腹満寒疝宿食病>「中寒家、善く欠す。」

②不足する、欠乏すること。

<霊枢経脈篇>「小便数にして欠す。」

 

嚏=てい・くしゃみのこと。

<金匱腹満寒疝宿食病>「其の人清涕出で、発熱し色和す者は、良く嚏す。」

<金匱腹満寒疝宿食病>「寒に中り、其の人下利するは裏虚を以ての故なり。嚏せんと欲して能わざるは、此の人肚中寒す。」

<素問五常政大論><素問至真要大論><霊枢口問篇>参照。

 

氣逆=きぎゃく・気が逆上して不順である病理をさしている。

気逆=臓腑の気が逆上して病気の原因になるもの。新・東洋医学辞書

 

噦=①胃気の上逆により、発する呃声すなわちしゃっくりのこと。

②啘(えつ・口へんに宛)に同じ。

 

泄=せつ・①宣泄、すなわち通じとおすこと。一般には、肺気の宣泄をさす。

<素問六元正紀大論>「金鬱すれば、これを泄す。」

②瀉に同じで、いろいろな腹瀉の総称。

<素問風論>「寒を食すれば泄す。」

③瀉法、あるいは瀉剤を用いること。

<素問熱論>「其の三日に満つ者は、泄して已むべし。」

④筋が弛緩して、用をなさないこと。

<金匱中風歴節病>「味酸なれば則ち筋を傷る。筋傷るれば則ち緩なり。名づけて泄という。」

 

下焦=①三焦の一つ。三焦の下部で、下腹腔で胃の下口より二陰までの部分をさす。その主な機能は清濁を分別し、膀胱に侵入し、廃物を排泄し、その気は下行を主る。

<霊枢営衛生会篇>「下焦は、廻腸に別れ膀胱に注ぎて滲入す。故に水穀は常に併せて胃中に居り、糟粕と成りて倶に大腸に下りて下焦と成り、滲して倶に下り。泌を済まし汁を別かち、下焦を循りて膀胱に滲入す。」

②温病弁証。温病の後期あるいは回復期で、邪がすでに肝腎を傷ったものをさす。

<温病条弁>「中焦治せざるときは、下焦に伝う。肝と腎なり。」

 

水=すい・①病証名。水腫のこと。

<素問至真要大論>「少陽の司天、火の淫れて勝るところ、伝わりて水となる。」

<素問脈解篇>「陽明は・・・、いわゆる上に喘して水をなすは、陰気下りてまた上り、上れば、邪、蔵府の間に客す、故に水をなす也。」

<素問宣明五気篇>「下焦に溢れるは水をなす。」<霊枢水脹>参照。

②五行の一つ。人体では腎と膀胱に配当される。

<霊枢熱病篇>「得ずんば水に之を索む、水は腎也。」

 

膀胱=六腑の一つ。淨府、水府、玉海、脬(ほう)、尿胞ともいう。

下腹部に位置し、臓腑中最も下部にあって、水液のより集まる所であるので、津液の腑、州都の官とも呼ばれる。

膀胱の主な作用は、水液の貯蔵と、気化を経たのち小便として排出することにある。

足の太陽膀胱経は腎を絡い、腎と膀胱は表裏をなしている。

また、腎は二陰を主り、膀胱の排尿作用は腎陽と密接な関係がある。

<素問霊蘭秘典論>「膀胱は州都の官、津液を蔵す、気化すれば能く出づ。」

 

利=①下痢、泄瀉のこと。②帯下のこと。③とおす。④調和する。⑤よい。よくする。⑥なめらか。⑦益する。

 

癃=りゅう・やまいだれに隆・

①小便不利のこと。⇒癃閉(りゅうへい)

<素問五常政大論>「其の病、癃悶す。」

<黄帝内経素問王冰注>「癃は、小便通ぜざるなり。」

②小便頻数のこと。

<素問奇病論>「癃あるもの、一日数十溲。」

③淋のこと。

宋・戴桐<六書故>「癃淋実は一声なり。人小便不通を病む者は、今これを淋といい、古くは癃となす。」

④疲れる、病む、あるいは老衰の意味。

癃閉=尿閉および排尿困難のこと。新・東洋医学辞書

癃閉=病証名。癃、閉癃ともいう。尿閉あるいは排尿困難のこと。小便が出にくく、出ても点滴のようである。甚だしい場合は小便が不通となる病証。略。

約=ヤク。つづまやか。倹約。つめる。たばねる。簡単で要領をえる。約束する。引きしめる。制限する。分数の分母・分子を公約数で割る。約分。ほぼ。貧乏。

 

遺溺=小便失禁または寝小便のこと、遺尿ともいう。新・東洋医学辞書

遺尿=遺溺・病証名。①小便失禁。

②寝小便のこと。

<霊枢邪気蔵府病形篇>「肝脈微、滑なるは遺溺となす。」

<霊枢九鍼論>「膀胱不約は遺溺をなす。」

 

胆=膽・六腑の一つ。また奇恒の腑に属す。肝に附いて、内に胆汁を蔵し、胃の消化を助ける。

<経脈>の「肝の余気、胆に泄し、聚りて精を成す」より、胆は中精の府ともよばれる。胆の機能を胆気という。胆は胆汁を分泌するばかりでなく、中枢神経にも関与している。もし胆気が虚すると、怯え、ためいきをつき、考えてばかりいて決断を欠く。足の少陽胆経は肝に絡し、肝と表裏をなし、病変は相互に影響しあう。

<素問六節蔵象論>「凡そ十一蔵、胆にて決を取る。」

<医述>「気は胆を以て壮すれば、邪、干すこと能わず。」

 

怒=五志の一つで、木に配当される。

<素問陰陽応象大論>「肝は志にあっては怒となす。」「怒は肝を傷り、悲は怒に勝る。」

<霊枢本神篇>「寒気実すれば怒る。」

<素問宣明五気篇>「胆は怒となす。」

怒=ド。ヌ。イカる。オコる。いきどおる。しかる。勢いが強くてとめられない形容。争う。ふるう。さかだつ。肥える。憤慨させる。勢いよくさせる。かどばらせる。イカり。

 

五病=五臓の気の変調によっておこる病。

<素問宣明五気篇>「五氣の病む所は、心は噫と爲り、肺は欬と爲り、肝は語と爲り、脾は呑と爲り、腎は欠と爲り嚏と爲る。胃は氣逆と爲り噦と爲り恐と爲る。大腸小腸は泄と爲り、下焦は溢れて水と爲る。膀胱不利ならば癃と爲り、不約ならば遺溺と爲る。膽は怒と爲る。是を五病と謂う」

 

漢方用語大辞典、明解漢和辞典

ゴールド三養茶

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
 ハトムギの成分を十五倍に濃縮した、ゴールド三養茶をお好みの濃さに合わせて美味しくお召し上がり下さい。

 

250g 8,400円

500g 15,750円