漢方相談 昌栄薬品

漢方薬・自然薬が体に効きます、自然の生薬で病気に負けない体を作る
漢方相談 ご来店お待ちしています

黄帝内経素問 宣明五氣篇 第二十三 第二節 語句の意味

2013-03-07 09:24:03 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 宣明五氣篇 第二十三

第二節

 五精所并、精氣并於心則喜、并於肺則悲、并於肝則憂、并於脾則畏、并於腎則恐。是謂五并。虚而相并者也。

 五藏所惡、心惡熱、肺惡寒、肝惡風、脾惡湿。腎惡燥。是謂五惡。

 

語句の意味

五精=五臓の精気。新・東洋医学辞書

五精=五臓の精気のこと。

<霊枢九鍼論>「五并とは、精気肝に并わすれば・・・是、五精の気、蔵に并すと謂う也。」

<素問宣明五気論>「五精の并す所。精気心に并すれば、則ち喜ぶ。」

 

并=ヘイ。アワせる→合。并合=併合。兼ねたもつ。

并=併。1)集合する。略。

2)加重する。略。

3)連結、交通の意。略

4)偏勝すること。略。

 

鍼灸医学大系 語句の解

并=略。五藏には夫々の精気があるから、他の藏器の精気がはいりこんで来て、肩を并べるということは、正常の状態に於てはない筈である。従って精気が并するということは、或る藏器に虚の状態ができたときに、その虚の所に他の藏器の精気がはいりこんで来て、そこに并立の状態を起すことになるものと考えられる。

略。

つまり心が虚して居る所に他に藏器の精気が押し込んで来たので、ここに一種の興奮状態を惹起し、そのために心は志をおさえることができなくなって、病的な喜の状態を表わすものであろう。

東洋学術出版社素問【注釈】

并す=呉崑(1551-1620?)の説「并は併合して入るのである。五蔵の精気がそれぞれの蔵にあるときには病気にならないが、一蔵に集中すると、邪気がその蔵気を実してその蔵気の感情〔五志〕を顕わすのである」。

 

五行の配当表

五并 

肝-木-憂

心-火-喜

脾-土-畏

肺-金-悲

腎-水-恐

 

喜=五志の一つ。

五志=怒・喜(笑)・思(慮)・悲(憂)・恐(驚)

 

悲=哀感にたえないこと。五行の五志の金に配当される。

 

憂=五志では金に、五変では火に配当される。

 

畏=イ。オソれる→恐。おじ恐れる。従う。重んじ敬う。オソろしい。オソれ。カシコい。もったいない。カシコまる。恐れ入る。あやまり入る。つつしんで承る。つつしんですわる。

 

恐=心中おそれおののき不安がること。五行の水に配当される五志の一つ。

恐傷腎=きょうはじんをやぶる。大いに驚き恐れれば精神が損傷され、腎気が傷れ、気が下陥する。腎は蔵精を主り、腎気が損傷されれば精気が弱まって、不安になったり、骨がもろくなり、精が泄れたり小便失禁などがあらわれる。

<霊枢本神>「恐惧して解せざれば精を傷り、精傷れれば骨痠痿厥し、精時に自ら下る。」

 

五藏所悪

悪=惡は旧字。アク。ワルい。アし。正しくない。よくない。見にくい。あらっぽい。おとっている。このましくない。いやしい。縁起がわるい。きたない。おだやかでない。ワル。・・・。ニクむ→憎。いむ=忌。イズクんぞ。アア、嘆ずる声。

心惡熱=心悪熱・しんはねつをにくむ。悪は、憎むの意味である。心は火臓であり、熱極まれば心火熾盛する。心は血脈を主り、熱甚だしく火亢すれば、津液消耗、あるいは迫血妄行する。心は神明を主り、熱盛んなれば、神明昏乱して譫妄、躁狂などがあらわれる。

<素問宣明五気篇>参照。

 

肺惡寒=肺悪寒=はいはかんをにくむ・肺は全身の表を主り、外は皮毛に合し、鼻に開竅する。寒気が侵襲して衛外の陽気を傷れば、直接肺経を犯す。また肺は気を主り、寒なれば気は滞る。ゆえに肺は寒を悪むといわれる。

<霊枢邪気蔵府病形>「形寒寒飲すれば肺を傷る。」

<素問宣明五気篇>「五蔵の悪む所・・・肺は寒を悪む。」

 

肝惡風=肝悪風・かんはふうをにくむ。肝は風木の臓である。故に、風気が勝れば肝風は動じやすく、眩暈、筋肉の痙攣や収縮(「肝は筋を主る」による)をひきおこす。よって「肝は風を悪む」といわれる。風に関係のある一連の病証、すなわち中風・驚風・風湿・麻木・掻痒・痙・癇などはすべて風邪と肝に密接につながっている。

<素問宣明五気篇>「五蔵の悪む所・・・肝は風を悪む。」

<素問至真要大論>「諸風掉眩、皆肝に属す。」

 

脾惡湿=脾悪湿・ひはしつをにくむ。脾は水湿の運化を主る。湿が盛んであれば脾陽を傷りやすく、健運に影響して泄瀉を発生し、四肢困乏などの症状をあらわすところから、脾は湿を悪むの説がある。<素問宣明五気篇>参照

参考

胃は潤をこのみ燥をきらい、脾は燥をこのみ湿をきらう。医歯薬出版株式会社「中医学入門」

 

腎惡燥=腎悪燥・じんはそうをにくむ。腎は水臓であり、蔵精を主り、津液を主るので、乾燥すれば陰津は傷られ、腎精は損耗し、甚だしければ骨髄は枯竭するのでこう呼ばれる。

<素問宣明五気篇>「五蔵の悪む所・・・腎は燥を悪む。」

 

心悪熱であれば、その対極にある腎は冬に配当される、従って、「腎は寒を悪む」でなければおかしい。

陰陽応象大論に

東方(肝)は風を生ず。

陰陽應象大論篇 第五 第九節 訳

南方(心)は熱を生ず。

陰陽應象大論篇 第五 第十節 訳

中央(脾)は湿を生ず。

陰陽應象大論篇 第五 第十一節 訳

西方(肺)は燥を生ず。

陰陽應象大論篇 第五 第十二節 訳

北方(腎)は寒を生ず。

陰陽應象大論篇 第五 第十三節 訳

ならば、肺悪燥・「肺は燥を悪む」でなければならない。

此の考えはおかしいのでありましょうか。

 

漢方用語大辞典、明解漢和辞典

 

ゴールド三養茶

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
 ハトムギの成分を十五倍に濃縮した、ゴールド三養茶をお好みの濃さに合わせて美味しくお召し上がり下さい。

 

250g 8,400円

500g 15,750円