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柴崎保三著・鍼灸医学大系 ⑥ 黄帝内経素問 気厥論篇 第三十七
第三節
(原文)
胞移熱於膀胱、則癃溺血。膀胱移熱於小腸、鬲腸不便。上爲口糜(鍼灸医学体系は广に林この下に米。東洋学術出版社素問では麋)。小腸移熱於大腸、爲虙瘕爲沈。大腸移熱於胃、善食而瘦。(1)入謂之食亦。胃移熱於膽、亦曰食亦。膽移熱於腦、則辛頞鼻淵。鼻淵者濁涕下不止也。傳爲衄衊(ジクベツ)瞑目。故得之氣厥也。
(1) 入 甲乙經は又に作る。これに従う。
(訓読)
胞熱を膀胱に移すときは則ち癃して血を溺す。膀胱熱を小腸に移すときは、腸を鬲して便せず。上りて口糜(鍼灸医学体系は广に林この下に米。東洋学術出版社素問では麋)となる。小腸熱を大腸に移すときは虙瘕(フクカ)となり沈と爲る。大腸熱を胃に移すときは善く食して瘦す。又、之を食亦と謂う。胃熱を膽に移すときは亦食亦と曰う。膽熱を腦に移すときは則ち辛頞鼻淵す。鼻淵とは濁涕下りて止まざるなり。傳わりて衄衊(ジクベツ)となり瞑目(メイモク)す。故に之を氣厥に得るなりと。
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