おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 欬論篇 第三十八
第二節
帝曰。何以異之。
岐伯曰。肺欬之状、欬而喘息有音。甚則唾血。心欬之状、欬則心痛、喉中介介如梗状。甚則咽腫喉痹。肝欬之状、欬則兩脅下痛。甚則不可以轉。轉則兩胠下滿。脾欬之状、欬則右脅下痛。陰陰引肩背。甚則不可以動。動則欬劇。腎欬之状、欬則腰背相引而痛。甚則欬涎。
(語句の意味) 2-2
梗=コウ。キョウ。フサぐ。梗塞。フサがる。草木の茎や枝。草木のとげ。大略。あらまし。梗概。病気。強い。正直。正しい。
喉痹=一般に咽喉が腫痛する諸病の総称、喉閉ともいう。新・東洋医学辞書13。
喉痹=こうひ。病名。喉閉ともいう。広義に咽喉腫痛病証の総称である。多くは発病および病気の進行が急でなく、咽喉の腫脹発紅疼痛も軽く、軽度の嚥下困難をあらわし、あるいは声が低く出にくくなり、寒熱などの証をあらわすものをいっている。外感内傷どちらによってもおこり、外感は風熱によるものが多く、内傷は陰虚によるものが多い。<素問陰陽別論>「一陰一陽結すること、これを喉痹という。」<黄帝内経素問王冰注>「痹は閉なり。」
肝欬=咳嗽症型の1つ、五臓六腑咳の1つで咳をすると両脇部が痛む。新・東洋医学辞書13
肝咳(欬)=かんがい。肝経咳嗽ともいい、咳嗽して両脇下が痛み、激しい場合は、寝がえりが打てず、むりに寝がえりすると両脇下が脹満するなどの症状がある。<素問咳論>参照。
胠=胠
脾咳=咳嗽症型の1つ、五臓六腑咳の1つで咳の時に右脇部が疼痛し肩背に痛みが連なる。新・東洋医学辞書13。
脾咳=ひがい。脾経咳嗽ともいう。咳する時右脇部の疼痛が肩背に及び、甚だしいものは動けなくなり、動けば咳嗽がひどくなる証候をさす。<素問咳論>参照。
陰陰=インイン。昼も暗く、陰気な形容。
引=イン。ヒく。ひっぱる。じぶんの手もとの方へ近づける。引用する。設備する。とりつける。へらす。まっすぐに書く。みちびく。案内する。すすめる。推薦する。長くのばす。官職をやめる。さそい出す。みかたにする。そっとぬすむ。引きずる。塗りつける。のこぎりできる。ひきぬく。もとめる。さがす。探引。少なくなる。しりぞく。帰る。引き受ける。承引。ともなう。続く。みちびき。ひきたて。推挙。よくのびること。つて。てづる。さそい。動詞に冠して意味を強める接頭語。漢文の文体の一、一種の序文。詩の題の一種、多く長いもの。歌の一種。ひつぎ車のなわ。
腎欬=咳嗽症型の1つ、五臓六腑咳の1つで咳の時に腰背が痛む。新・東洋医学辞書13。
腎咳(欬)=じんがい。腎経咳嗽ともいう。咳をすると腰背が引きつれて痛み、甚だしければ咳涎のある証候をさす。腎が寒邪を受けたものは、麻黄附子細辛湯などを用いる。腎陰が枯涸しておこるものは、人参固本丸、都気丸加人参・麦冬などを用いる。<素問欬論>「腎欬の状、欬すれば腰背相引きて痛む。甚しければ欬涎す。」
欬涎=咳涎。がいぜん。咳して涎沫を吐すこと。<素問欬論>参照。
漢方用語大辞典、明解漢和辞典、新・東洋医学辞書13
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