おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
柴崎保三著・鍼灸医学大系 ⑥ 黄帝内経素問 欬論篇 第三十八
第四節
(原文)
帝曰。治之柰何。
岐伯曰。治藏者治其兪、治府者治其合。浮腫者治其經。
帝曰。善。
(訓読)
帝曰く「之を治すにはいかにするか」と。
岐伯曰く「藏を治するには其の兪を治し、府を治するには其の合を治す。浮腫する者は其の經を治す」と。
語句の意味
兪=ゆ。①背脊にある穴位(兪穴)をいい、経気の納まっている所である。<素問欬論>「蔵を治するには、その兪を治せ。」<素問気府論>「五蔵の兪、各五、六府の兪、各六。」<難経六十七難>「五藏の募はみな陰にあり、兪は陽にある。」②癒に通ずる。病が癒ること。③輸に通ずる。⇒輸(ゆ)。
輸=①運輸あるいはそそぎこむこと。<素問経脈別論>「飲胃に入れば精気游溢し脾に上輸する。」②腧、兪に通ずる。穴位。<霊枢九鍼十二原篇>「経絡の注ぐ所を輸となす。」<霊枢邪気蔵府病形>「榮輸は外経を治し、合は内府を治す。」
兪穴=身体の背面にあり五臓六腑の病変に敏感に応ずる。12穴ありそれぞれ臓腑名がついている。カネボウ漢方経絡と経穴
兪穴=穴位のこと。厳密には「流通する」といった性質をもつ所として「兪」といい、孔隙(隙の小が少)の部位を「穴」といって古書では使いわけているが、今日では区別なく「兪穴」といっている。→穴位。②五兪(輸・腧)穴の一つ。十二経に各々一個の兪穴が存在する。すなわち太淵(肺)・三間(大腸)・陥谷(胃)・太白(脾)・神門(心)・後溪(小腸)・束骨(膀胱)・太溪(腎)・大陵(心包)・中渚(三焦)・足臨泣(胆)・太衝(肝)である。臨床の広く応用される。<霊枢九針十二原>参照。
合=ごう。①配合、符合の意味。藏腑の表裏内外の関係をさす。<素問五蔵生成篇>「心の合は脈なり。・・・肝の合は筋也。」②互いに適合するという意味。<傷寒論陽明病>「陽明病、面合色赤、これを攻めるべからず、必ず発熱す。色黄なるものは小便不利する也。」③あつまること。密閉すること。<素問診要経終論>「地気合す。」④すべてということ。満杯の意味。<本草綱目>「合身糜爛す。」⑤五兪穴の一つ、合穴のこと。<素問痹論>「六府に合あり。」⑥薬量の単位。一升の十分の一。⑦⇒開・合・枢(かい・ごう・すう)。⑧ふたのついた容器のこと。薬を入れる容器として用いられる。
合穴=五行穴の1つ、十二経脈にそれぞれ1穴ずつ肘関節・膝関節付近にある。新・東洋医学辞書13
合穴=ごうけつ。五兪穴の一つ。十二経に各々一つずつ合穴がある。すなわち、尺沢(肺)・曲池(大腸)・足三里(胃)・陰陵泉(脾)・少海(心)・小海(小腸)・委中(膀胱)・陰谷(腎)・曲沢(心包)・天井(三焦)・陽陵泉(胆)・曲泉(肝)。臨床では六腑の病変に常用される。⇒井滎兪経合(せいえいゆけいごう)。<霊枢九針十二原>参照。
経=①十二経脈の流れるみち。→経絡。<霊枢九鍼十二原篇>「二十七気の行く所を経となす。」<素問示従容論>「上に循り下に及ぶ。何をか必ず経を守らん。」②綱のこと。<素問陰陽類論>「三陽は経となす。」③井・榮・兪・経・合の五穴の一つ。④血脈の直行するもの。⑤月経の簡称。⑥経典。漢方用語大辞典
経=經は旧字。ケイ。キョウ。ヘる。フ。過ぎる。月日がたつ。ツネ。一定不変の道。儒教の経典(五経)。たて糸。×緯。たて。婦人の月経。くびをくくる。さかい。経界。治める。スデに。宗教の根本理論を書いた書。すじ。典則。→経度。明解漢和辞典
経穴=五行穴の1つ、または十四経穴の簡称で十四経脈上に正規のポジションが確保されている正穴のこと。新・東洋医学辞書13
経穴=けいけつ。①十四経の穴のこと。俗にツボともいう。孔穴、兪穴、気穴などともいう。②五兪穴の一つ。十二経には各々一つの経穴がある。また経穴の流注状態は「流れるところ」。主治証は喘咳・寒熱。五行の配当は陰経で金、陽経では火に属す。<霊枢九針十二原>参照。
経穴=肺の経穴(経渠)、大腸の経穴(陽谿)、胃の経穴(解谿)、脾の経穴(商丘)、心の経穴(靈道)、小腸の経穴(陽谷)、膀胱の経穴(崑崙)、腎の経穴(復溜)、心包の経穴(間使)、三焦の経穴(支溝)、膽の経穴(陽輔)、肝の経穴(中封)。田代文誌著十四経図解鍼灸読本
漢方用語大辞典、明解漢和辞典、新・東洋医学辞書13、田代文誌著十四経図解鍼灸読本
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