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黄帝内経素問 欬論篇 第三十八 第一節 訳

2014-05-13 07:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 欬論篇 第三十八

第一節

 黄帝問曰。肺之令人欬何也。

 岐伯對曰。五藏六府皆令人欬。非獨肺也。

 帝曰。願聞其状。

 岐伯曰。皮毛者肺之合也。皮毛先受邪氣。邪氣以從其合也。其寒飲食入胃、從肺脈上至於肺、則肺寒。肺寒則外内合。邪因而客之、則爲肺欬。五藏各以其時受病。非其時、各傳以與之。人與天地相參。故五藏各以治時。感於寒則受病。微則爲欬、甚者爲泄爲痛。乘秋則肺先受邪。乗春則肝先受之。乘夏則心先受之。乘至陰則脾先受之。乘冬則腎先受之。

 

黄帝が問うて申されました。

肺と欬との関係とはどのようなものであろうか。

岐伯がお答え申し上げました。

五藏六府が関係し欬がでるので、ただ肺のみの問題ではありません。

黄帝が申されました。

ではその五藏六府がどのように肺に影響するのか聞かせてくれんか。

岐伯が申しあげました。

皮毛は肺の合でございます、皮毛の散気の作用と肺が呼吸を司ることとは密接な関係があります。皮毛は真っ先に外邪の影響を受けます、そしてその影響は肺に及びます。

冷たいものや体を冷やすものを食べますと、その冷えた状態は肺脈に従い上昇し肺に至ります、そうしますと肺は冷えるようになります。冷えることにより、内と外の寒邪が合わさり、内外の寒邪が客するようになり肺咳(咳嗽症型の1つ、五臓六腑咳の1つで咳の時に喘鳴がある・新・東洋医学辞書13)となります。

 五臓は病を受ける時期と受けない時期があります。其の受けない時期では、各々それを他に伝え、その時期に与えるのです。

人と天地は互いに入りくんでおります。それ故に五臓の各々の時期に寒邪を感ずると病となります。病となると、軽微であれば欬となりますが、甚しければ下痢、痛みというようになります。

 秋の季節に邪気を受けると先ず肺からとなります。春の季節に邪気を受けると先ず肝からとなります。夏の季節に邪気を受けると先ず心からとなります。土用(長夏・陰暦6月・立春・立夏・立秋・立冬の前十八日。この時期に脾が弱ることがある)の季節に邪気を受けると先ず脾からとなります。冬の季節に邪気を受けると先ず腎からとなります。

 

訂正

乘秋則肺先受邪。乗春則肝先受之。乘夏則心先受之。乘至陰則脾先受之。乘冬則腎先受之。

乘夏則心先受之の先が抜けていました。

 

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