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黄帝内経素問 腹中論篇 第四十 第六節

2014-08-04 07:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

柴崎保三著・鍼灸医学大系 ⑥ 黄帝内経素問 腹中論篇 第四十

第六節

(原文)

 帝曰。善。有病膺腫。頸痛、胸滿、腹脹。此爲何病。何以得之。

 岐伯曰。名厥逆。

 帝曰。治之柰何。

 岐伯曰。灸之則瘖、石之則狂。須其氣并乃可治也。

 帝曰。何以然。

 岐伯曰。陽氣重上、有餘於上。灸之則陽氣入陰。入則瘖。石之則陽氣虚。虚則狂。須其氣并而治之、可使全也。

 帝曰。善。何以知懷子之且生也。

 岐伯曰。身有病而無邪脈也。

 帝曰。病熱而有所痛者何也。

 岐伯曰。病熱者陽脈也。以三陽之動也。人迎一盛少陽、二盛太陽、三盛陽明、入陰也。夫陽入於陰、故病在頭與腹。乃脹而頭痛也。

 帝曰。善。

 

(訓読)

帝曰く「善し。膺腫を病むものあり。頸痛み、胸滿ち、腹脹る。此れは何の病と爲すか。何を以て之を得るや」と。

 岐伯曰く「厥逆と名づく」と。

 帝曰く「之を治するにはいかにするか」と。

 岐伯曰く「之に灸するときは則ち瘖(イン)し、之に石するときは則ち狂す。其の氣の并するを須(ま)ち乃ち治すべきなり」と。

 帝曰く「何を以て然るか」と。

 岐伯曰く「陽氣は重上して上に有餘なり。之に灸するときは則ち陽氣陰に入る。入るときは則ち瘖(イン)す。之に石するときは則ち陽氣虚す。虚するときは則ち狂す。其の氣并するを須ちて之を治せば全からしむべきなり」と。

 帝曰く「善し。何を以て懷子の且(まさ)に生れんとするを知るや」と。

 岐伯曰く「身に病ありて邪脈なきなり」と。

 帝曰く「熱を病みて、痛む所ある者は何ぞや」と。

 岐伯曰く「熱を病む者は陽脈なり。三陽の動ずるを以てなり。人迎一盛は少陽、二盛は太陽、三盛は陽明、陰に入るなり。夫れ陽、陰に入る、故に病は頭と腹とに在り。乃ち脹して頭痛むなり」と。

 帝曰く「善し」と。

 

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