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黄帝内経素問 腹中論篇 第四十 第六節 人迎一盛少陽、二盛太陽、三盛陽明 語句の意味

2014-08-19 07:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 腹中論篇 第四十

第六節

 帝曰。善。有病膺腫。頸痛、胸滿、腹脹。此爲何病。何以得之。

 岐伯曰。名厥逆。

 帝曰。治之柰何。

 岐伯曰。灸之則瘖、石之則狂。須其氣并乃可治也。

 帝曰。何以然。

 岐伯曰。陽氣重上、有餘於上。灸之則陽氣入陰。入則瘖。石之則陽氣虚。虚則狂。須其氣并而治之、可使全也。

 帝曰。善。何以知懷子之且生也。

 岐伯曰。身有病而無邪脈也。

 帝曰。病熱而有所痛者何也。

 岐伯曰。病熱者陽脈也。以三陽之動也。人迎一盛少陽、二盛太陽、三盛陽明、入陰也。夫陽入於陰、故病在頭與腹。乃 脹而頭痛也。

 帝曰。善。

 

語句の意味

人迎一盛少陽、二盛太陽、三盛陽明、入陰也。

について。

人迎=じんげい。①切診部位の一つ。人迎脈ともいう。結喉の両傍で頸動脈の搏動するところ。<霊枢寒熱病>「頸側の動脈は人迎なり。人迎は足の陽明なり。嬰筋の前にあり。」②左手の寸口の脈の別名。<脈経>「左は人迎となし、右は気口となす。」③経穴名。<霊枢寒熱病>参照。

 

鍼灸医学体系((語句の解))をそのまま掲載します。

*馬蒔及び張志聡の註を見るにいろいろのことを、くどくど述べているが、大切な要点を失している。馬蒔は人迎の位置を左手の寸口と誤り、張志聡は盛の意義をはき違えている。又両者俱に一盛二盛三盛という脈診法の意味を理解していない。従来人迎脈診法の普及しなかった主なる理由は用語の意義を正しく理解するもののなかったためであろうと思われる。人迎脈診法は正しくは人迎寸口脈診法というべきもので即ち人迎部の脈の大さ(陽脈)と、寸口の脈の大さ(陰脈)とを診し両者を比較して病が若れの經にあるやを判定すべき脈診法なのである。陰陽の脈の大さを比較するにあたり<霊枢・禁服第四十八>に於ては倍という語を用い、素問では凡て盛という語を用いている。従って倍とはどういうことか?盛とはどういうことか?そして両者の関係はどうなっているのかということがわからずしてこの文章の意味もわからなければ人迎脈診を実際の臨床に応用して患者を治療することはできないのである。

 然しそれを今ここに詳論することは紙面の関係もあるので、唯ここには盛と倍とを同一の如く誤って考えているものも多いので結論の一部を挙げて置く。

人迎 一盛とは 人迎脈(寸口+1/2寸口)脈

人迎 二盛とは 人迎脈(寸口+2/2寸口)脈

人迎 三盛とは 人迎脈(寸口+3/2寸口)脈

とあります。

 

東洋学術出版社素問では倍と訳しています。

 

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