昌栄薬品の宮原 規美雄です
腎と骨髄
とは関係(同じグループ)があります。
腎主骨髄＝じんはこつずいをつかさどる。髄と骨の生長は、精気を蔵するところの腎の養分によっています。
髄は脳に通じていて、脳は髄海と呼ばれます。
髄海＝ずいかい。四海の一つ。脳のこと。脳は諸髄の集まる所なので、こう呼ばれます。
四海＝しかい。髄海(脳)・血海(衝脈)・気海(膻中だんちゅう)・水穀の海(胃)をさします。漢方用語大辞典
こういうところから、骨、脳の成長発育と機能活動は、腎気(腎が蔵する精、とくに生殖能力・生殖器官の発育成熟をつかさどる精気をいいます)の盛衰に関係があります。漢方用語大辞典
髄＝ずい。奇恒の腑の一つ。骨髄と脊髄のこと。髄は腎の精気と飲食物の栄養物質が化して生じ、骨格を充養し、脳髄を補益する作用があります。
奇恒之腑＝きこうのふ。脳・髄・骨・脈・胆・女子胞(子宮のこと)を含みます。
奇恒とは異常の意味であります。
奇恒の府の形体は腑に似ていて、作用は臓に似ていますが(臓器は、精気を貯蔵する作用があります)、臓に似て臓に非ず、腑に似て腑に非ず、体内にあって、一般の臓腑の作用とは異なっています。
奇恒の府は人体の比較的深い部位にあり、人体の重要な部分であります。
その特徴は、基本的にその他の藏腑と配合されず、また濁物(不要な成分)を貯蔵しません。
その中でただ胆は肝と
配合され、胆汁は清浄で濁っていないので、奇恒の府に入っています。
奇恒の府は単に孤立してはいません。
たとえば、脳は腎・心・肝の作用と互いに協調関係にあります。
髄と骨の生長は、精気を蔵するところの腎の養分によっています。
脈は心と直接に関係があります(心は血脈を主る)。
子宮は腎気によって生長し、女子の月経・胎を養うなどは血の供給によります。
故に子宮は心・腎などの臓と関係があります。漢方用語大辞典
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