かっぱらぱ編集室 つれづれ

かっぱら編集長がつづる日常のあれこれ。

学校再開 子どもの体調管理をしっかりとしてあげましょう(『スクールカウンセラーだより』より)

2020-06-19 22:48:16 | 新型コロナ

『スクールカウンセラーだより』(小1~3の保護者向け)

 

私が勤務している学校で配らせてもらったスクールカウンセラーだよりを紹介します。

子どもと関わる上での参考にしてください。

 

学校が再開して、もうすぐ1か月が過ぎようとしています。

保護者の中には、

「やっと学校が始まってくれてた。これで遅れた勉強が取りもせる」

とホッとしている方も多いと思いますが、ちょっと待ってください。

 

再開された学校は、

遅れた勉強を取り戻すために、一日の授業時間数を増やしています。

新型コロナ対策として、手洗い・消毒の徹底、

給食は前を向いて私語は慎むように言われ、

常に友だちとは距離を開けるように指導されるなど、

休校前とは様変わりしています。

 

加えて、子どもたちが楽しみにしていた運動会や音楽会、

遠足なども安全を確保できないと中止されたところも多くあります。

 

学校再開前に保護者アンケートで

「頭痛があるか」

「腹痛があるか」

「眠れないか」と子どものようすを聞きました。

 

同じ質問を子ども自身に聞いたところ、

どの学年も、保護者が思っている以上に体調不良を訴えている子どもが多くみられました。

 

以下は『スクールカウンセラーだより』(小4~6の保護者向け)

 

学校が再開してすぐの頃はうれしさもあり、子どもたちもがんばっていましたが、

1か月が経ち、新しい生活にも少し慣れ始めたころ、

暑さも加わって子どもたちの疲れはピークに達してます。

 

勉強も大切ですが、

家に帰ったら、ゆっくり休ませてあげて、

頭痛や腹痛などの体調管理をしっかりとしてあげてください。

「気にかけてもらえている」ということが、

子どもたちにとっては一番の薬。安心材料、心のエネルギーになっていきます。

 

以下、『スクールカウンセラーだより』(小4~6の保護者対象)の内容です。

 

~学校再開にあたり、体調管理や睡眠に気を付けてください~

新型コロナウイルスによる長い自粛生活が終わり、5月25日から学校が再開しました。

子どもたちは、一見元気そうに見えますが、長期の自粛生活により心や体に大きな負担を強いられました。

学校が始まり保護者としては安堵するところではありますが、

これから学校生活に慣れるまで、子どもたちをよく観てあげて家庭の方でもサポートをお願いいたします。

 

5月21日に学校で子どもたちに行った『健康チェックアンケート』の結果からは、

4年生約80%、2年生約87%、3年生約84パーセントの子どもたちが「学校に行くのが楽しみだ」と答えていました。

しかしその反面、「楽しみではない」と答えている子どもたちがいることも見逃せません。

また、楽しみだと答えながらも、全体の約半数の子どもたちが「今までできたことができなくなった」と答えています。

コロナへの心配がなくなったわけではなく、また新しいクラスで友だちと関わることへの不安、

勉強への不安など、子どもたちの想いは複雑です。

 

先日、4月末から5月初旬にかけて保護者の皆さまに取らせていただいた『子どもの健康アンケート』では、

「頭痛はあるか」「腹痛はあるか」「夜眠れているか」など、保護者の視点から子どもの様子を観ていただきました。

先日実施しました『健康チェックアンケート』でも

「頭がいたくなるときがある」

「お腹が痛くなる時がある」

「夜眠れない時がある」

と同じ質問をしたところ、保護者のアンケート結果を上回る数字が多数出てきました。

これは、保護者が感じている以上に、体調不良を感じている子どもが多いということです。

 

勉強も難しくなり、休校中に出された宿題に苦戦した子どもたちもいたのではないかと思います。

学校が再開すると、新しいクラスでまた新しい友だちづくりを始めなければならないのですが、

思うようにいかない子どもたちも多くいるのではないかと思われます。

年齢が上がるに連れて、親にストレートに甘えることができなくなっていきますから、

困ってもそれを内にためてしまいがちです。

 

頭痛や腹痛が起きても、我慢してしまうこともあるかもしれません。

しかし、それをそのままにしておくと体調不良が原因で学校に行けなくなってしまいます。

頭痛、腹痛など気にかけてあげて、痛い時には薬を飲ませてあげるなど手当てをしっかりとしてあげてください。

 

また、睡眠に関しても約半数の子どもたちが「夜眠れない時がある」と解答しています。

今まで当たり前に送ってきた学校生活ですが、実は体力がとても必要です。

それには、食事と睡眠は欠かせません。

8時(遅くても9時)には布団に入り、眠れなくても横になるだけで身体がやすまります。

新型コロナへの対応により、学校も新しい体制で生活せざる負えない中、

先生たちもいろいろ対応策を考えながら取り組んでくれています。

ぜひご家庭の方でも子どもたちをよく観てあげて、サポートしていってあげてください。

困ったことや心配なことがありましたら、早めにご相談ください。

 

6月初旬に保護者向けの2回目の『子どもの健康アンケート』を行います。

現在の子どもの家庭での様子をお知らせください。どうぞよろしくお願いいたします。

 

以上です。

6月に入り、2回目のアンケートを実施しました。

現在、その結果を集計中です。

 

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