春に咲くホトケノザ。雑草は強いですね~。
毎年、小学6年生を対象に中学に上がる前の2~3月頃にストレスマネジメント講話をさせてもらってきました。
そこでは、ストレスのメカニズムと対処法についてお話しさせてもらっています。
その中で、『レジリエンス』についても触れています。
レジリエンスとは、心の弾力性や復元力のこと。
逆境に負けない心の強さです。
中学にあがると、子どもたちを取り巻く環境が大きく変わります。
そんな中で、多くの子どもたちは、中学になる前から不安を強めています。
不安は、
人から思考力を奪っていきます。
身体を病気にさせてしまいます。
不安が不安を呼び、その感情に支配されると人は行動できなくなってしまいます。
不登校はそんな心の不安から起きています。
心の強さ(レジリエンス)の決め手は、
もともと備わっている気質や認知能力にもよりますが、
一番の決め手は、周りのサポートです。
特に、家族関係が良好な中で育っている子どもは、レジリエンスが高いとされています。
家族関係が良好であるというのは、相手の気持ちを考えながら家族みんなが生活できているということです。
本人が困っていることにちゃんと気づいてくれて話をきいてくれる
上手くできているときには一緒に喜んでくれるなど、
いつも保護者が子どもを見守ってあげていると子どもの心は安心して育つことができます。
しかし、家族関係が良好でなくてもレジリエンスの高い子どもはいます。
それは、保護者に代わる大人がその子の支えになってあげている場合です。
学校が再開するとき、
先生や保護者、地域の人は、しっかりと子どもたちを見ていってあげなければなりません。
気にかけてあげていることを笑顔で伝えてあげましょう。
特に先生は、
①マスクをし、手洗いを何度もやり、子どもたちの近くへは寄らないなど、
不安な子どもが声に出さなくても安心していられるように行動することが大切です。
②また、早く元の状態に戻したいからと叱りすぎるのは厳禁です。
事件や事故、災害に見舞われた子どもたちはその不安やイライラから
必要以上に甘えたり問題行動を起こすことがあります。
それは、異常時の正常な反応と言われています。
そういった子どもは、まず家庭でのサポートの状態を聞き、保護者と一緒に対応していくことをお勧めします。
③先生もまた同じ不安の中で生活しています。
子どもたちが帰った後に、先生同士お互いの気持ちをシェアする時間をつくり
悩みを一人で抱え込まないようにすることが大切です。
また、学校再開がさらに延期になる場合は、
子ども園や放課後児童クラブに行けていない子どもたちへの対応を本気で考えていく必要があります。
それは、一人でいることが不安を強くさせていくからです。
ZOOMなどのコミュニケーションツールを本気で考えていくことも必要ですね。
人間は、人と会わないで生活することはできません。
感染を最小限に食い止めるために、
そして子どもたちを安心させるために、
①マスクをする(相手を安心させる)
②手を洗う
③相手との距離をとる
④人混みに行かない
⑤出先で消毒薬があったら必ず利用する。
など、一人ひとりができることをやっていきましょう。
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