三島由紀夫の小説「暁の寺」の舞台にもなった、チャオプラヤー川沿いにたつワット・アルンです。
トンブリー王朝時代にはヴィエンチャンから戦利品として持ち帰ったエメラルド仏がこの寺に安置され、第一級王室寺院となっていました。
トンブリー王朝のタークシン王の死後、ラーマ1世によってひらかれたチャックリー王朝(現王朝)になって、エメラルド仏と第一級寺院の称号は、現在のワット・プラケオに移されています。
朝日や夕日に映えるこの寺を象徴する大仏塔とそれをとりまく4基の小塔は、ラーマ1世の息子とその孫にあたる、ラーマ2世からラーマ3世の時代、19世紀初旬~中旬につくられたもので、この寺はラーマ2世の菩提寺にもなっています。