フランクフルト中央駅から直行列車(ICE)で片道約3時間のヴォルフスブルクまで、長谷部選手を応援しに行ってきました。
この日の対ニュルンベルク戦の長谷部選手は、故障明けの影響からかベンチスタート。
前半24分のマンジュキッチの先制ゴール後、ホームのヴォルフスブルクペースで前半1対0で終了。
しかし前半終了直前に、DFラインの中心選手であるセンターバックのマドルンクが負傷し、後半開始からボランチのポラクを投入すると、一転して試合はニュルンベルクペースに。
この後すぐの後半9分に、マガト監督はさらにボランチのヒッツルスペルガーを投入。
今期新加入でチームの主将を務めるボランチのトレーシュとの、元Stuttgart組のコンビネーションを狙ったかどうかはわかりませんが、これで長谷部選手の出場は無しか、、、と思ったすぐ後の、後半17分に右サイドバックとして、長谷部選手が登場。
まだ後半30分を残して最後の3枚目のカードを切るとは、本当にマガトも勝負師です。
(長谷部選手を出場させてくれたのは、とてもとてもありがたいですが)
しかし試合はその後、急造CBが立て続けに1対1で相手FWに抜かれ、後半25分に相手の同点ゴール。
それでも主将のトレーシュと、副主将の長谷部選手が大きな声を出し、試合はまだこれからだとチームを鼓舞。
長谷部選手もアグレッシブな守備でDFラインを落ち着かせ、チームの攻守の切り替えが機能しはじめ、少しずつ試合の流れがヴォルフスブルクに戻ってきた後半38分に、相手ペナルティエリア内で味方選手が倒されPK。
これをマンジュキッチが落ち着いて決め、試合は2対1に。
そしてそのままホームのヴォルフスブルクが1点差を守りきって、2対1の勝利!
ブンデスリーガを制覇した08-09年当時の、ジェコ&グラフィッチのような派手な強力2トップは今はなく、残留争いに明け暮れた昨シーズンから、まだまだチームを少しずつ建て直している段階なのだなと感じさせられるそんな試合内容でしたが、それでもマガト監督の長谷部選手への信頼を、改めて感じた試合でした。
この日右サイドバックで先発した34歳のベテラン、サリハミジッチは元々はFWだった攻撃的な選手。
長谷部選手のコンディションが戻れば、この日見せてくれた守備での安定感と、ボールの落ち着きどころにもなった攻撃時の展開力があれば、すぐにでも長谷部選手は右サイドバックのレギュラーに戻れると思います。
チームの順位はまだ真ん中よりも下位に近い状況ではありますが、今シーズンはまだまだこれから。
1つ1つ勝利を積み重ねて、日本代表キャプテンでもある長谷部選手には、ぜひチームの中心選手として、ヴォルフスブルクを引っ張っていって欲しいと思います。
※写真:試合終了後、チームメートと勝利の喜びを分かち合う長谷部選手。(写真右端)